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大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

三役

2020-07-27 | 食生活
普段は夜10時半頃に眠くなる。朝は4時か5時に一度目が醒めて
配達が有る日などは準備に忙しいので、体力温存と称し6時半までゴロゴロ。
そうじゃない日は目が覚めるに任せて、気になるところを拭いたり、片付けたり、
編んだり縫ったり読んだり聴いたりアイロンかけたり、、欲求の衝動に任せる。
昼間眠くなったら寝れば良いので、好きなことして7時頃まで過ごす。
 それがこの2週間あまり、3時に目が覚める事が続き、そのあと眠れない。
頭のどこかが冴えているようで、身体は(眠たい)のに頭が(眠くない)
早く寝ても遅く寝ても3時に目が覚める。そして一日中頭がボーっとする。
なので日中少し動くと眠くなりソファにごろん。それを何度も繰り返した。
その間、いろいろな夢を見たが全部忘れた。ひとつだけはっきり思い出せる印象的な夢が残った。
それは、この20年間、深いところで気になっていた件が解消することを意味するような夢だった。
そして、それを(そうに違いない。。)と確信した途端に睡眠のリズムは元に戻った。
人の身体は物理体(肉体)の形態を支える生命体であるエーテル体、感情や知覚(心)を司るアストラル体、
そして、アストラル体とエーテル体と物理体に働きかけ統率する自我(個我意識)*一般的な意味でのエゴとは違います*
によって機能しています。(シュタイナー用語辞典より)

シュタイナーの考えによれば、眠っているときは肉体とエーテル体のみが布団に残り、
アストラル体と自我はあちらで鋭気を養って肉体に戻ってくるのだそうで、それから考えるとこの2週間は
2つの存在が毎朝3時に布団に帰って来ているということになり、、、なにか事件か???と勘ぐる。
(気になってる案件を解消させないと肉体が持たない。。。)との3役会議の決議案をあちらに持ち帰り、
日中もあっちとこっちを何度も往復。交通費は要らないんだろうけど、さまざまな部門と具体策を検討し、、、
ゆっくり鋭気を養う暇も無かったのかな?  しばらくはしっかり眠るから朝はゆっくり帰っておいで。
いつ見放しても良いようなバアサンのからだ運営するのにも大宇宙全ての力が総動員。
死ぬまで3役におんぶに抱っこ。知ったからには粗末にはするまい。


梅干し干す

2020-07-20 | 日記
晴天が続きそうな天気予報を確認して土曜日から梅干しを干し始めた。
去年の6月は初めての挑戦で4kgの梅をカメに仕込んだ。
辰巳芳子さんのカラー写真解説本を広げ、何度も読み込んで漬けた。
美味しく出来上がった。梅を洗って、水気を切り、ホゾをとり、15%の塩で
下漬けし、7月の今頃三日三晩外で干した。なあんだ、梅が美味しいんだ。。
気をよくして今年はもう少し量を増やした。材料が良いから心配は無しだ。
しかも梅農家直伝のビニール袋仕込みのやり方で今年は20k漬けた。
売れ残った物をその日のうちに1-2k(1袋分)だから心の負担もほとんど無かった。
チャック付の袋に下処理した梅を入れ帽子をかぶせるように塩を乗せ、真空状態にして置くだけ。
1週間もすれば完全に塩は溶けて梅酢が上がってくる。6月に下漬けし昨日から干し始めた。
年々本州の梅が不作で入荷量が激減して来たことにいよいよ危機感を持ち始める。
数年前愛媛県を襲った豪雨で梅の畑が崩れてしまったり、次の年の夏、台風で北海道のミツバチがやられ
それまでは養蜂家さんが春先に本州に移動して梅に受粉していたのが出来なくなった事も原因の一つだという。
商品の表示が「梅・塩」とだけ記された当たり前の梅干しを店で見つける事は不可能に近く、有っても高価だ。
こうなったら自分で漬けるしかない。60過ぎて重い腰がやっと上がった。
自分が漬けなくともいつでも棚にあると思っていたが、、先のことは分らない。
日本人なら日々の健康には必須の梅干しだが、世界中の台所には何が常備されているのだろう。。。



メンドリが来た

2020-07-12 | 日記
「留守みたいだから草の上にかご置いていくからね、、」
金曜日の夜、札幌から長沼に向かって走っている時にはるか農園から電話。
家に帰って、「草の上ってどこだ?。。」「あったーーーーーー!!」
真っ暗な草むらに2つのかごが置いてある。
中に茶色いメンドリが9羽、じっとしゃがんで眠っていた。
はるか農園で産卵率の落ちた鶏を入れ替える時期が来て、そのうちの
9羽が久しぶり(15年ぶり位か?)に、大きなかぶにやって来たのだ。
翌日早朝、ご対面ーーん! 「あら!」狭いかごの中に挨拶代わりの卵が3個。(今日からご飯ヨロシクネ)ってか?
「小屋どうする?」いつも行き当たりばったりだから特に何も段取りしていない。以前は家の周りに野放しだった。
プレハブ小屋の横に使わずに放置してあった骨組みだけの小さなビニールハウスに白羽の矢が立てられる。
周りを囲う網は物置で見つけた。夜眠る止まり木と産卵箱は壊して燃やすつもりだった古い桐のタンスにした。
土曜日、「何か手伝うこと無い?」って東出さんがグッドタイミングで登場。
1m位の高さに張っていた金網を一羽がジャンプして外に飛び出してしまい、倍の高さにサッサカ張り足してくれた。
屋根はビニールと日よけの寒冷紗を重ねてあっという間に素敵な空間が完成。オクサン達シアワセそうだ。
箪笥の引き出しに刈った草を敷き詰めると、オクサン達はお尻を振りながら我先にと入って使い勝手をチェック。
高さも90センチくらいだから助走なしのジャンプで次々寝床に上がり押し合いへし合い居心地チェック。
ゆったりくつろいでいたり、優雅に散歩していたそれぞれが突然一カ所にドタバタ駆け寄りスッタモンダが始まった。
土を蹴ると出てくるミミズを巡り1羽が見つけたそれの争奪戦で早くも力関係が浮き彫りとなる。女(メス)、凄過ぎる、、、、
「あ、ミミズ!いいな!!私もここ掘ってみよーっと」ってならないところが「トリアタマ」なんだな・・・・俯瞰力、ゼロ。
あれ?ニンゲンのメスのバーゲンセール会場風景と同じか?一匹のミミズはなりふり構わず奪い合う程値打ちある存在なのだ。。
そのすさまじきエネルギーにひと族メスたじたじ。。。。
この勢いで産卵率の復活もお願いしますよ。

夕方、出かけていた夫が帰ってきて「おい!来てみろ!!」と大きな声で呼ばれた。
出て行くとかごの中でオンドリが一羽神妙な面持ちで座っている。メンドリの2倍はある大きさでどっしりと風格がある。
玄米コーヒーの「百姓のいえ」から派遣されたのだ! メンドリたちの統率は成されるか、否か、、、、ドキドキ、、、、


終われ

2020-07-06 | 日記
がががががーーーー!!!っと大きな音がして外に出たら、、
我が家の目隠しと埃よけと酸素供給源のイタドリの群れが刈り取られている。
町道を邪魔する草としてみなされたらしく、巨大な機械がこれでもかと
イタドリの群れを排除した。。。。がっくり、、しょんぼり、、かなし、、、
こんなことは今までで初めてだ。
数年前は道端で大きくなった山栗がなんの愛情も感じられない切られ方をした。
確かにこの道を通って畑にゆく大型トラクターにとっては邪魔だろう。
フルスピードで走ってきても、うちの前に来たらスピードを緩めないと機械の端にイタドリがぶつかってしまう。
注意深く通らないとならない。長い除草機の先端に葉が入ったりすれば仕事の効率に関わる。
こちらもそのことは気になるのでトラクターに支障の無い程度に手刈りしていたのだが。。。
この時期の町道の草刈りは長沼町のスムーズな農業経営、又美しい街作りの意味合いもあるのだろう。
大きなかぶのジイサンバアサンこれを刈るのは大変だろうとわざわざ大型機械を差し向けてくれた。
刈られても栗もイタドリも草も強く、また伸びてくる。人間に逆襲もせず、常に酸素という愛をくれる。
草がどれだけ人にとって大切なものかを知らない人の方が多い世の中になっているのかも知れない。
農家の人にとっては天敵扱い、経済崇拝の魔法に掛かっている。が、それもそろそろ終わりかも、、
終われ、、終わるかな、、、、

冬の間販売していた銀杏の実を、春先に10粒ほど鉢に埋めておいたら発芽した。
同様に栗も発芽。 今日はお土産に頂いた桃を食べた後、2個の種を埋めた。出るかなー?出てこーーーーい!



一目惚れ

2020-06-28 | 日記
ようやく待っていた雨が降る。
豆と草と去年のソバのこぼれ種が競い合う様に伸びてくる。
今年の鹿対策として、オス犬のクロベを豆畑の中に配置した。
クロベは寂しくて毎晩キュンキュン泣く。重要任務だ耐えよ。
今朝は久しぶりに任務を解かれ家に帰ってきた。夕方は又任に着く。
メール便を届けに来てくれたオジサンとも久しぶりに抱擁し合っていた。
あと、太陽光で蓄電して夜にピカピカ点滅するライトを数カ所に設置。
隣のヤマウチさんの畑はピカピカライトと共に野菜コンテナにラジオを置いている。
豆を蒔く前、畑には数頭の鹿が草を食べている、との目撃情報多数。オスの大きくて重たい角が落ちていた。
鹿も生きて、人も生きて、、、今年の豆はどの位残るのか。。。。

「おい、旭川いくか?」夫のそわそわ感で直ぐ分る。この時期道内あちこちで盛んな中古農機具の展示会だ。
雨だし、気分転換に行ってもいいか。。。。(今年は何がほしいんだろ?)
すでにいつの間にか音が静かな草刈り機とか、あれとかこれとかが倉庫に増えている。
ひとつ増えたらひとつ捨てて欲しいが、ものすごく嬉しそうに草刈りをしているので黙っている。
この間は何気なく奥野さんの修理工場に連れて行かれ、「もう少しで出来上がるから」と奥野さんが言い、、
「はあ?」と思ったら荷台がダンプのように上がる中古の軽トラを既に契約済みだった。
「とおちゃんていいよね、欲しいものがあってさ、、」「ふん」とバカ嬉しそうに鼻先で笑っている。
一つ新しいもの増えるだけでこんなに楽しく過ごせるんだから幸せだよね。と素直に思うばかりだ。
自分も何か欲しいもの無いかな?と自分に聴いてみる、、、、
毎日目の前の事で精一杯、、、隙間を縫って梅を漬けた。味噌を仕込んだ。
今年は初めて山椒に沢山の実がついた。実山椒の佃煮に挑戦。お茶飲んで、一休みして、、台所に立って、、、
、、、、突然歯が痛くなり歯医者に行き、いつも必ず覗く隣の大きな厨房用品の店に寄る。
魅力的な物は沢山あるが心を鷲掴みにされる物にはなかなか巡り会わない。だからいつも目で愛でるだけ。
が、「あ・・」隅っこに立てかけられた檜のまな板と目が合う。迷わず「長沼で一緒に暮らそう!」と連れてきた。
15年以上使い込んだまな板を買い換えようと、ここ数年あちこちで見ていたのだがなかなか決められず、
2000円でも高い!と買わなかったのに、、4000円に一目惚れ。一枚のまな板が来ただけで、毎日心が躍る。
歯の痛みはかみ合わせを調整してもっらた途端嘘のように治まった。まな板が呼んでいたんだな。。

で、旭川、美瑛と2カ所の展示場に行くも、目当ての物には巡り合えず、残念そうな夫。
ここまで来たならと十勝岳温泉に行く。目の前にそびえ立つ残雪をたたえた十勝岳。圧巻!
崖っぷちの露天風呂ではビュービュー吹く風と小雨に頬を打たれながら危機感と恍惚感に震える。
生きているのか死んでいるのか境目の無いような時間だった。。。ここは別世界だ。。。