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大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

夢のバカンス

2020-02-02 | 日記
木曜の夜、夫は飛行機で本州に飛んでいった。
4っつ寝て、月曜日まで戻ってこない。
(うきき、けけけ、、、何して遊ぼ、、、♪♪、)
長いバカンスに突入したかのような開放感で胸は張り裂けそうだった。
しかし、すでに3っつ寝た。あと一つ寝たら夢から醒める。。。。
一体全体この三日間何していたんだっけ?・・・・・
(早く豆終わらせて久しぶりに手仕事がしたい!)と思っていたのに。
金、土と朝から晩まで豆を選る。土曜日はTちゃんが手伝ってくれたんだった。
アメリカに住んでいる娘夫婦の仕事の都合で年に3回頼まれる孫のお守りを終え、3週間ぶりに帰って来た。
ぺちゃくちゃ話しひーひー笑い、腹筋が痛い。動かし続ける指に力が入り筋がつる。ア、イタタタ、、、
日曜の朝、予定のキロ数の最後の大豆2袋を発送する準備が整い、さてさて、、という矢先、
「月曜日まで豆腐用の豆30キロつくれ」と本州の夫から指示が来た。(へ、、、?)
また早朝からせっせと豆を選る。「豆選り行きまーす」とTちゃんが来てくれた。「ありがとね!大助かり!」
Tちゃんが昼前に帰ると入れ違いにSちゃんM君が、さらに偶然O夫妻がきて、まずは腹ごしらえ。
薩摩芋をアルミホイルに包んで薪ストーブの中で焼き、銀杏をストーブで炒って、、スープ代わりにカレーうどん。
二組が持ち寄ってくれたパンやチーズに、山盛りの生野菜で豊かで楽しい昼ご飯を食べる。
ミツバチに関心があるSちゃんとミツバチに詳しいO夫人がミツバチ談義に大花咲かす。
SちゃんもO家も永野家も同じ養蜂家さんの応援団だ。今年送られてきた非加熱の蜂蜜を堪能する。
ミツバチがいなくなっていることが問題になっているが、家の倉庫に例年住み着いているネズミの姿が皆無。
「なんだか変だね」と嬉しいけれどちょっと怖い、、、と思っていたら先日母屋にネズミ出没。少し安心。。。。
何だかんだあっという間に豆選りも進んで、アリガタヤアリガタヤ。バカンスの4日は夢のように過ぎた。。。。

豆選別と大相撲中継

2020-01-27 | 日記
降りました降りました!!やっとこさっとこマオイの丘も冬景色。
気温もマイナス二桁の日はそこいら中がキラキラ輝き童話の世界だ。
温泉の露天風呂のドアを(えい!)と思い切って押して外に出る、、
あれ、それ程寒さを感じない、、、、身体のセンサー鈍ってきたか??
それとも、、皮の下に防寒細胞完備されたか。。。

土曜日、SちゃんM君と一緒に大豆の選別。
夫が母屋横のプレハブ倉庫で豆の殻を取り除く第一選別をする。
それをさらにA.B.C段階に選り分けていく。
商品となるAのなかに混じった自家用の味噌になるBと堆肥になるCを取り除く。
今年は収量が激減のため、割れていても綺麗な物は格上げにする。
夫が作った選別板の中にボールですくって豆を広げ、転がしながら選っていく。
片手で選別版持ち上げ左右に角度を変えつつ揺らすとまん丸のAがコロコロ転がって膝の上の箱に落ちる。
虫食いのものや未成熟でシワシワの物などは最後に残る。
ペチャクチャ口を動かしながら、目と手は豆に集中しながら各々自分なりの技を極めていく。
一段落終えた夫が合流して大相撲の話題になる。
若い二人は相撲などには関心無いだろうと思いきや、、
「解説の北の富士さんの反応が一番気になる!」とSちゃんが言ったので「えーーーSちゃんもー!!」となる。
実は自分も、取り組みにはそれ程関心が無いが、解説の北の富士さんの一言に耳をダンボにして集中する。
「今日は機嫌悪い?、、アナウンサーのコメントに無反応だ、、」とか「あ、笑ってる!嬉しいんだね!」とか
最初の頃は「なんて人だろう」と否定的な感情ばかりが出て来たが、最近は言葉尻の奥の彼の心奥を
推理したり、どんな反応をされてもアナウンサーが絶妙に切り返しながら実況もするというのを
人は目の前の相手を使って自分を磨いていくんだなあ、、と自分自身に重ねながらエールを送る。かははは
好感度の高い舞の海さんと偏屈な北の富士山さんと、両方有るから余計に面白い。ふふふふ
千秋楽の今日、幕尻の徳勝龍の初優勝に「白鵬が居ないとこんなことが起こるんだねー!」とニコニコしていた。
誰よりも相撲を愛している彼が喜んでいると自分もちょっと安心して、気持ちが柔らかくなるのが可笑しい。。。
『いつまでもその時のそのままの北の富士さんで居て欲しい』と思えるようにまで変化した自分が愛おしい。ぷぷぷ
「ウチの北の富士さん」も相変わらず我が道を邁進している。

豆選別もあと一息で千秋楽だ。。。ふう

Sちゃんは桜だった

2020-01-19 | 日記
キンキンと寒さ冴え渡る長沼山間地。
日曜の朝、蛇口をひねると水が出ない。。。。凍った・・・・
飲料水は別に常備してあるが、簡易水洗の水が無い。
早速夫が川の水を3ヶのポリタンクにポンプで汲み上げる。
今までは、気温が上がれば自然に流れるようになるので、それほど
気にもならなかったが、今年のこの寒さで雪の布団が無いとなると
母屋までの数十メートルのどこかが凍っていなければ良いが・・・
10年前の自分たちド素人の配管工事にそこはかとなく不安がよぎる。
・・・・・・・・・・・・・「あ!でたーーーーー!!!」 pm1:45開通  ほっ・・・・

正月から大豆の選別に明け暮れている。去年の収量は激減状態で毎年持ち込んで選別してもらう
帯広の業者に断られた。少なすぎて機械が回らない、ってことだろう。。。。
「豆無くなるから送って-」と納豆屋さん豆腐屋さんから追い打ちがかかる、せっせ、せっせ、、、、
ぼーっとしてたら春が来てしまう。忙しくなる前に集中してやってしまわなければならない。
と焦っているところに、SちゃんとM君がひょっこりやってきて、うっかり豆選別に手を染めてしまう。
日頃のデスクワークを離れての作業は気分転換になるらしく喜んで通ってくれて有難たや。
「頑張りすぎないで明日も来たくなる程度で止めてね~」と言って帰ってもらうが今日も来てくれた。
これまでも田んぼの作業をなにかと手伝ってもらい彼らとの付き合いも10年以上になる。
何がきっかけで出会ったんだっけ?と豆選りながらお互い遠い目で記憶をたぐり寄せる。
まだボロボロの母屋で、kさんがピアノのコンサートを開いてくれた時だった、と思い出す。
初対面で意気投合したものの、あまりにも個性的なsちゃんとは2度と会わないような気がした。
しかし、そのあと偶然に2度も3度も会うことが重なり、そこで初めて縁を感じ電話番号を交換した。
初対面で『あまりにも個性的』と感じたSちゃんは付き合うほどに、自分との共通性が見えてきて
『自分の常識・人から見れば非常識』の話題で似たもの同士盛り上がる。
Sちゃんは高校で古典を教えている。「なんで古典?」「どこが面白い?」「どんな授業する?」
今までどうしても聞きたかったことをゆっくりと時間を掛けて聞くことが出来た。
大学のゼミの先生との縁、釧路の定時制の生徒たちとの交流で知った多くの気づきと深い学び、
尊敬できる先輩の先生方との縁等々によって彼女の人生が醸成されてきたことを感じる。
そして、試行錯誤しながら自分の授業を丁寧につくることを最優先してきた結果、社会に出た生徒が
「先生に死ぬほど書かされた漢字が今役に立っています。」と、わざわざお礼に来てくれた。
蒔いた種がすこしずつ芽を出し、育ってきているのを感じる、と言った。
いつも幼い少女のような面ばかりが際立っているSちゃんが、しっかり根を張った大人の桜に見えた。
そんなSちゃんと共に暮らすM君は張っていく桜の根を支える土壌なんだな。。。と気付いた。

2020・正月

2020-01-13 | 日記
ここまで休んでしまって、ちょっと恥ずかしいですけれど、、
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ここ数年、毎年正月は犬たちの世話と家の雪かきを夫に全託し
ふらふらとひとり旅を実行してきたけれども、それにもやや飽きて
数年ぶりに、妻、ゆるゆる自宅で正月。
大豆の選別を進めたくてたまらないのだが、三が日は我慢する。
二人で毎日テレビ三昧。釣りバカ、寅さん、、他撮り溜めてあった数々をゲラゲラ鑑賞。
それに飽きて苫小牧イオンで2度目のスターウォーズを観る。
覚えきれない固有名詞とぞれぞれの関係等確認しようと目と脳を全開にするも、画面の速度に追いつかず。
夫とアーじゃないかコーじゃないかと推測したが結局、細かいところはどうであれ、過去も未来も、そして今も
人類は幸福を求め常に何かと誰かと、そして自分自身と戦い続けている。って事がポトリと雫のように落ちた。
人類、健気だ。アホだ。そこまでするかい。やりたいようにやるしかない、、、寅さんも浜ちゃんも、、
なあんだ、好きなこと好きなように好きなだけやって生きればいいんだ、、と、いつものオチに落ち着く。
今年も予期せぬようなさまざまな現象に遭遇するだろうけれど、どれだけ面白がれるかに掛かってくる。
日々、瞬間瞬間書き替えられていく細胞の記憶は自動的に血を分けた子や孫に引継がれていくらしい。
自分が困難を面白可笑しく超えていくデータは息子と娘に瞬時遠隔送信される。現金不要。
昨日の自分を超えていく「喜び波」は肉体の範囲にとどまらず大気圏を突破し銀河系を包み込む。
宇宙空間で増大増幅した喜びの磁気嵐が雨に雪に風に花に草に、自分に降り注ぐ。やっとこの時が来た。
誰も皆、何をしても面白くてゲラゲラ笑って暮らす。。100年先「笑い過ぎ死亡率80%超え」世は震撼となる。
陽極まって陰となり、健康のため皆また怒り始める。ふう~~~   

今年も一年ありがとうございました

2019-12-31 | 日記
今年最後のお届けとなります。
1年間ご利用いただきましてありがとうございました。

振り返るとこの一年は宅配料の大幅な値上がりにより野菜価格が
大きな影響を受けましたが、毎週必要として下さる皆さんがいてくれて
続ける事ができました。ありがとうございます。
又、私たち二人だけでは到底実現できない多種多品目の農作物を
食べる人の健康と幸福を願い、育ててくれる道内外の生産者の方々がいてくれてこその大きなかぶです。
本州のあちらこちらで台風や大雨の被害が頻発しましたが、幸い野菜は切れることなく届きました。
育てた人の思いを、受け止めて下さる方々の台所に繋ぐのが私たち大きなかぶの仕事です。
お互いの心の手が繋がれているかぎり、笑い声絶えず。
生まれたての赤ちゃん、育ち盛りの子どもたち、大切な家族を守るために働くお父さんお母さん。
守られていた巣を出て自活し、小さな台所で自分のいのちを養う若い人たち。
子どもたちを育て上げ、ようやくゆったりと静かな食卓でくつろがれている人生の先輩方。
すべての人が、毎日の食卓を笑顔で囲む当たり前の豊かさの実現を、心の底から願います。
       来年も皆様の心と体が健やかでありますように 

当り

2019-12-16 | 日記
土曜日、隣町のユンニの湯に行くと毎年恒例のくじ引きが行われていた。
大きな丸い装置の中に入っている三角くじが風でブンブン回っている。
2カ所にある穴に二人で片手を入れて中に舞っているくじを一つつかむ。
「あ、残念でしたー!割引入浴券で~す!」若いお姉さんがにっこり。
装置の横にカラーテレビやユンニの湯宿泊券などが並んでいる。
「ほんとに当り有るのかあ?」夫が大真面目にお姉さんに詰め寄る。
「きのうはカラーテレビが出たんですよ」お姉さんニコニコ。
「10年通っても何にも当たったことがない・・・」夫は子どものようにごねている。毎年ごねている。
(まったく・・・はずかしい・・・本気でごねている。テレビ有るから当たったら困るし。。。)
次の人が並んだのでその場を離れたが、歩きながらもぼやいている。
「トウちゃんはカアちゃんを当てた時点ですべてのくじ運を手放したんだよ。」とニヤニヤ慰める。
納得いかない夫のモヤモヤを「あっ」と正気に戻す毎年の決め台詞。黄門様の御印籠。夫シュン。

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2019-12-09 | 日記
けっこう寒くなってきて、空気がピンッとして、、これがたまらない。
秋の終わり、冬の入り口には寒さを恐れて何枚も着込んでいた。
本格的な寒さになった途端、心は落ち着き薄着になる。可笑しい。

畑からビニールハウスに運んで積んでいた大豆の脱穀が終わった。
片付けまで終えたら夕方の5時、真っ暗だった。
真っ暗な中で、山のような豆の殻をトラクターで夫が堆肥場に運ぶ。
下に敷いていたブルーシートを引っ張りだして片付けていたら「おい!どこにいるんだ!!」
夫がトラクターから飛び降りて妻の姿を探し、「俺の視界の中に居ろ!!」と怒鳴った。(え?)
トラクターの下敷きにでもなったと思ったのか?一応心配になったんだ、ぷぷ、けけ(笑)。。。。
そういう夫は黙ってどこかに行く。いつまでも帰ってこず、川に落ちたか?農機の下敷きか?とか
時にはあちこち探しに行く。やがて「上の倉庫で薪割りしてきた」とか「なにしてた、かにしてた」と帰ってくる。
こちらは(ひと言言って行け!)と毎回思うが、あえて口には出さず。運良く無事帰って来れば吉。
今、この一瞬の動作に集中して、やりきって、満足して(いのち)を持って家に帰る。
どこで何をしていようが、誰でも何気ない一瞬一瞬の判断の連続で今日も無事に生きている。
夫、70過ぎて最近は出かけ間際に「はたけ」「倉庫」「仕入れ」等、単語の発声が出来るようになった。
ギアがオーバートップからロウ(老)にシフトダウンしたのか。。。。

キリギリス

2019-12-02 | 日記
先週火曜日、ようやく大豆を刈り終え畑に積んであとは風が乾かしてくれる。。
天気の良い日に刈ったまめはすっかり乾いているので脱穀も始めた。
この調子でいけば楽勝、、だがここへ来て雪が積もり、雨も降る予報で
急遽畑からビニールハウスの中に運び込んだ。ふう~~~ひとまずは安心。
しかし、どうして毎年毎年こうもキリギリス的綱渡り的な事態になるのか?
振り返れば夏の暑い日は映画館で涼んだ。雨の日は温泉でのんびり過ごした。
そうこうしていて豆畑の草は伸びるがままに伸び、予想をはるかに超える。
で、結果的に草取りは思うように進まず、、みんなが夏の労働の結果を誇り、
毎晩祝盃挙げながらノンビルしているだろう冬の入り口までバタバタしている。周囲の笑い声が聞こえてくる。
自分はアリだと思っていた。しかし、人生どこでどうなったかキリギリスの嫁になって30年。
アリはやらねばならぬ事をさっさと済ませてからでないと落ちつけず、しかし、ともすればそれは結局永遠に続くのだろう。。
が、キリギリスときたら、一瞬一瞬気ままに動きたいように動いて一日を過ごす。アリのストレスは想像を絶する。
10年も昔、もう限界だ!と身体が悲鳴をあげたとき、コロンと何かがどこかがひっくり返り、アリはキリギリスになった。
頭の中にはアリがいるが、心と体はキリギリス。毎日楽しいことだけ追いかける。やりたい事しかできない。
アリの時、それなりに充実していた。働かないアリもいるらしいが、せっせと働くほうが好きだ。
キリギリスに対しては違う世界の生き物として一線を画し、友達にはなれないと思っていた。
なのに、しかし、実は、もしかしてアリの家にもらわれて養われていたキリギリスだったというのか。。。それが見破られて、、、、

そうなってみれば、キリギリスは想像していたよりもことのほか愉しく面白い。
豆刈りひとつにしてもキリギリスは「今だ」という風を感じてそれに乗り、あとは天の自動操縦に任せて進んで行く。
ああ、人生いろいろ、川の流れに身をまかせ、笑って許して、今さらジロー、愛燦燦、、、、
 昭和歌謡がキリギリスをやさしく包み込む。 豆が笑っている。 

犬の事情、山羊の事情

2019-11-18 | 日記
雪降りましたーーー!ぶるぶるぶる
♪犬は喜び庭駆け回る♪と昔の童謡唱歌には歌われていた。。
今、犬は寒がり、ストーブの側から動かず。。。。
飼い主が過保護になり、「夜は寒いだろう」と土間に招き入れ
つい夕飯の鍋の魚の骨などを与えたりするのでペット化してしまう。
いつの間にかオス犬の”たち”も飼い主同様老犬の域に、、
孤独が大好きだと思っていた山羊の母さんはこの頃ほとんど毎日
小屋から200m歩いて母屋に来る。どうやら犬やひととの交流を求めているようだ。
母さん用に大根の葉や、野菜のくずを倉庫の前に用意しておくのだが、戸が開いていると倉庫に入ってくる。
薩摩芋や人参の匂いを嗅ぎつけて物色し袋に顔を入れてボリボリかじっている。
見つけて「こらーーーーーー!!!」と追い払う。全力疾走で逃げる。  が、すぐにまた来る。
家の前の数百メートルの農道を行ったり来たりして過ごしている。気が済めば勝手に小屋に帰る。
夏場ならお隣の畑の作物を食べる危険があるが、今ならその心配が無いので夫は繋ごうとしない。
時々通りがかった人が「山羊がにげてます!!」とわざわざ知らせに来てくれたりする。
心配掛けてすみません。
車から降りてひとしきり山羊に話しかけている人などがいる。飼い主は介入せず。

豆刈り三昧

2019-11-11 | 日記
晴れ間を縫ってようやく大豆を刈り始めた。
周りの農家はひと月前に機械でちゃっちゃと刈り終えている。
一昨年は雪が降ってから抜きはじめて、去年は夫が機械で刈った。
コンバイン刈りの機械乾燥は豆に泥汚れが付き等級も味覚も下がり、
やっぱり手刈りの天日乾しだね、って事で一致し、頑張ろう!となる。
股関節の痛みをだましだましの夫には無理をさせると後々弊害多し。
ここは婆さんにかかってくるぞ、、、、と気合いを入れたら
幸運にも葱農家の手伝いが一段落したからと、東出さんが来てくれた。
百人力の助っ人登場!(神の使いだ)
今年の豆は2-3倍の背丈の草に埋もれている。上から見たりしゃがんで見たりで非効率的。
おととしは一度どっと降った雪が草を全部倒してくれて豆だけがすくっと立っていたので効率は良かった。
「雪が降ってからやろうよ」と言ったが、老体に寒さは堪える。まだ暖かいうちに進めることとなる。
少し動くとすぐ暑くなり、一枚脱ぎ、二枚脱ぎ、、10㎝有るか無いかの小さい枝は「パス、、、」と思うが、
(味噌汁一杯分よ~~♪)(豆腐半丁分だぜ!)と豆がニヤニヤしているようなしていないような、、、
(そだ、そだ、わかったわかった、わかってるから)と目に入ってしまったら刈るしかない。
2m四方のシートを引きずりながら草の中を進み、刈った豆を入れていく。いつの間にかずっしりと重たい。
東出さんは向こうの端で淡々と抜いている、夫は草の比較的少ないところで刈り取り機を押している。
夕方4時まで黙々と動き3人合わせて延べ約18時間。で、1/10進んだ。塵も積もって山となる。
畑の中に背丈ほどの高さに積んで雨に濡れないように帽子をかぶせる。もうすでに充分乾いているので天気をみて脱穀する。
ことしも、毎日豆刈り三昧。1日終わって心も体も意外と元気。翌日目が覚めやる気満々。それが有難い。
イヤになったらやれない。命令されてもやれない。頼まれても褒美をくれると言われてもやれない。
じぶんのやることとして「やる」というところに立つからやれる。毎日やれる。終わるまで淡々とやる。
やりたくないことが有ると「もうとしだから」を都合良く使ってサボっているが、やるときにはやれる。
年寄りはこういう仕事に向いていると思う。