大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

人生楽しまなくちゃ!

2011-06-01 | 日記
山桜があっという間に散ると、山が一斉に若草色になる。
蕗やイタドリが雨が降るたびにぐんぐん伸びる。今年はその姿が何よりも美しく感じる。
おおきな蕗の葉の下の草の中にそっと赤い花の苗を植えてみた。お似合いだ。。。
昼間はへとへとになるまで動いて、夕方には”ガシッ。ガシッ・・・”とロボット状態。
息も絶え絶えに温泉に行く。湯船の淵に頭をのせて長々と足を伸ばして恍惚となる。
     あ~~~~~~~快感~~~~~~~~~~
これで翌朝には疲れは残らずパッチリ目が覚め、夫が起きて来るまでせっせと編む。

はかどらなかった田圃作業も、水が入り代かきを終えた。田植えは6月1日。
土曜日の夜、これからの前途を祝し山崎さんを囲んで我家で小さな宴を催す。
夫がこの日の為に封を切らずにとって置いた、どぶろくと焼酎を山崎さん水田さんと酌み交わす。
飲むほどに酔うほどに山崎さんはピキピキと快活になり、これまでの苦労話もにこにこと爽やかに語ってくれる。
今でこそ、「無農薬野菜」や「自然農法」等が、流行り言葉としては市民権を得たかと思える時世とはなったが、
50年前、真反対の情勢の中で自分の信念を貫くことは並大抵のことではなかったはず。                  想像しただけで胸が熱くなる。
「自然農でやらなければ人類は滅びるって思ったときから夢中でやってきたね。楽しかったな・・」少しも気負いがない。
「歌が大好き。カラオケ大好き」と山崎さんが告白。えーーー!!と一同歓喜し、さっそくお家カラオケ大会に突入。
山崎さん歌う曲目リストを書いた紙を胸のポッケから出す。20曲くらいも書いてある。(いつも持っているんだ!)
浮き草情話、すきま風、裕次郎、千昌夫、北島さぶちゃん・・・・淡々と、自分のペースで歌い続ける山崎さん。
夫が歌う歌、ほとんど山崎さんも一緒に口ずさんでいる。「自分は口が下手だから、歌を歌うんだよ」
なんだか伝わってきます。山崎さんが歌う一節一節から80年の人生のいろいろが、胸の奥に響いてきます。
たった50そこそこで「もうゆっくりしたい」と利いた風なことを思った自分が恥ずかしい。死ぬまで全力疾走だ。


山崎畑の間引き作業


”腰が痛いよ”山の田圃 代掻き


かぶハウスに定植されたレタス


暖かくなったから 顔を出したよ。


北見から来た 日本薄荷の苗たち


山の田圃