大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

スイス旅行顛末記 その4

2014-04-01 | 旅行
スイス④
今年のチューリヒは暖冬で雪が無いのだという。2月の気温もプラスで、上着を着て歩けば日中は快適。
街中を縦横無尽に走る電気バスに乗ってお使いに行く。ちょうど宮の森から札幌大通りに行く感じだ。 
様々なルートがあるので今日は何番で街に出ようか。。と娘が気を回してくれる。
日本の友達に手紙を出すために出向いた中央郵便局は石作りの大きな立派な建物だった。
市役所は中央から離れた場所にさりげなく建ち、郵便局よりも長沼町役場よりこじんまりとしていて驚く。
その町の中心にドンと派手に存在すること多い日本のその考え方とは、どこがどう違うのかな。。。
郵便局で手紙を出し、そのすぐ近くにあるシャガールのステンドグラスで有名な教会にふらりと立ち寄る。
平日のせいか観光客は少なく、20人くらいの小中学生が床にペタンと座ってステンドグラスの写生をしていた。
ぺちゃくちゃとやかましい子ども達を、引率の先生らしい髭の立派な男の人が、私たちを気付かってたしなめている。
「だいじょうぶですよ」という気持ちで彼の眼を見て微笑むと、「ありがとう」という表情で微笑み返してくれた。
日本で同じ場面に遭遇したら、「やかましーい!」と子供の首根っこ掴んでるかも。。と思ったら可笑しくなる。
お使いに出たら必ず本屋で一休み。編み物の本・料理の本・絵本、と、文字が読めなくても楽しめる本を探して、
店のあちこちに設置してあるソファーに座り、ゆっくりページをめくる。どの書店も図書館にいるみたいに自由だ。
小腹がすいて、チューリッヒ湖畔の屋台でフランクフルトとパンを一人前(700円)買い、二人でベンチっで食べた。
ちょっと高い?と思うがパンが美味くて「まあいいや、、」 喉乾いたらカフェでコーヒーを飲む。これもまずまず。
スターバックスやマクドナルドはたまに見かけたが、ユニクロは無かった。ダイソーも無い。
「SPAR」があちこちにあって驚いたが、ヨーッロパが本拠地だと知ったら、北広島に一件あることにびっくりした。
「kiosk」がバスターミナルにも鉄道の駅の中にも必ずあって、にっぽん国JRの専売特許だと思ったら、
これも中東や地中海沿岸で発達した庭園の簡易建造物のことだと、全部グーグルが教えてくれた。 
知らなくても少しも困らないが、知ったらなるほど~~~と愉快になる。
  週末、婿殿が会社の同僚2名とチーズフォンデユの店で会食するという席に呼んでもらった。
娘が日本で会社にいた時の顔なじみということもあり、娘の数々の失敗談に花が咲き、親の立場を忘れて爆笑。
仕事に行き詰まって、夜になると毎日死にそうな声で泣きながら電話をかけてきたのがなつかしい。
「それ、母さんに言っても解決しないから、会社の人に相談しなさい」と心を鬼にして突き放したら
その役割を上司だった婿さんが引き受けて、そしてその結果、こうなった。
人事部の婿さんが「あの子秘書課にどうかな?」と相談したSさんの「いいね」の一言で地獄に落ち、仏に会う。
そのSさんもスイスに赴任して目の前でフォンデユの鍋をつついているこの不思議。 
「自分が自分でいられない会社ならすぐに辞めなさい」と本気で言ったのに、、、親の言うこと聞かないから、、、、、
そのおかげで、今自分はスイスにいる。。。つくづく何がどうなるかなどわからないものだと思う。