大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

食生活が 心臓病へ

2014-09-14 | 食生活
  心臓手術 高齢者増える  朝日新聞 2014年3月30日より
       心臓手術を受ける高齢者が増えている。70歳以上が全体の5割を占め、80歳以上でも      
      1割を超えていることが、日本冠動脈学会の調査で分かった。      
       同学会が心臓血管外科のある全国約330病院を対象に、主要な心臓手術である
      「乾燥脈バイパス手術」の実施状況を調べた。
       調査によると2012年にこの手術を受けた約9000人のうち80歳以上が10.9%で過去最高を
      更新した。00年の4.4%から増え続けている。70歳以上では12年が50.4%で00年が39.3%だった。

  食養からの評             伊藤誠
  確かに高齢者人口が増え、検査、手術技術の進歩が心臓手術の増加に繋がっていますが、
 真の理由は、食生活の洋風化に伴い動物性食品の摂取量が戦前の10倍近くになっていることです。

  特に肉類の摂取量が13倍、鶏卵が7.3倍以上摂り、野菜は1.45倍、主食の米は半分以下しか食べません。
 これでは動物性食品の蛋白、脂肪の消化、分解、解毒は出来ません。

  その上、砂糖、ハチミツなどの甘味料、ビール、ワインなどのアルコール類の消費量も大幅に伸びています。
 これらの陰性食品で血管が弱くなります。
  その結果、血液が酸化し、コレステロール、中性脂肪の蓄積が増え、血管内にプラークができ、動脈硬化が
 進行して心筋梗塞、脳梗塞が増えているために冠状動脈バイパス手術が増えています。
  このままの食生活が続けば高齢者だけでなく、働き盛りの若年層の心臓疾患が増え続け、冠状動脈バイパス
 手術、内視鏡による手術、ステントによる血管の拡張術も増え続け、医療費がうなぎ登りに増え、健康保険料の
 赤字も増え続けます。 
  働いても働いても、税金と保険料の支払いに追われることになれば、働く人の意欲が低下し、国力も弱くなります。
 
  現在でも甘いものなど陰性食品を摂りすぎ、目標、夢を持たずアルバイトで小遣いだけを稼いで、親に養って
 もらっている若者が多い所へ、健康で働ける人が意欲をなくしたらどん底に落ちる日は目に見えています。
 
  それだけに、食生活を変える身心とも健康な人を増やすことが急務です。

                                                  宇宙研つうしん 109号より