大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

スズメバチと梅干し

2016-09-06 | からだ
これほど雨に降られれば、ジャガイモはダメかも・・・・
草だらけの芋畑にスコップを入れた。  あら、大丈夫・・・・・
もしかして、一面を覆っているこの草たちが余計な水分を吸い取ってくれたということか?・・
人間目線では、クサダラケは美しくない。ひとに必要なものだけ受け取ろうとする。
しかし、たぶん、きっと、、、そこに在るものはすべて、完璧な調和の世界を顕わしている。

月曜の朝8時過ぎ、川のそばのポンプ小屋の前に集まっていたスズメ蜂に刺された。
(え~~~!今年はこんなところに巣をつくったのか?)と思いながら、家に逃げ帰り
常備しているビワの葉エキスを刺された手の甲・足・お尻、背中にばしゃばしゃかけた。
痛みが和らぎ、茶碗を洗っていると だんだん毒が回ってくるのを感じる。
心臓がドキドキして、顔の辺りがもわ~んとなってきた。「それ、危ないな。病院行くか」夫が言う。
「病院はやだ、赤峰さんと、磯貝さんに電話して」と 自分の口が言った。
(ははあ~ スズメ蜂でしぬひと、こんな感じなのか?もわあ~んと意識遠のいて、、痛くもかゆくも無いのがいいな・・)
茶碗洗いも途中だし、洗濯も溜まっている。稲刈りもこれからだ。。。。やり残したことは限りない。
しかし、、、、、思い残すことが何一つない。  そうか、ほんとにもういいんだ。。楽しかったな。。。
新潟の叔父の葬式を終えて昨日の夜戻った。おじちゃん、退屈しのぎにひわに来いってか。。。ふふ、、
 と、うっかり後ろの棚の壺の中の梅干しを一つ口に入れた。
その瞬間、ピタリ、もわもわが止まった。 もわもわが下に下にと下がってゆく。意識がクリアになる。
この有事に際し、からだの全細胞が、梅干しを一瞬で理解し受け入れた、と感じた。
もしかすると自分に梅干しの壺を開けさせたのも、細胞達の意志かもしれない。
「どくだみの汁を」と赤峰さんから。 「うめしょう番茶に生姜を入れずに」と磯貝さんがマクロビオティック見地から。
(まだ、死ねないんだ・・) そうと決まれば、夫が庭から刈ってきたどくだみで真っ赤に腫れ上がった全身をこすった。
 そうだ、毒(陰)には塩(陽)だ。 ボールに塩水を作り、足を浸けながら熱々のうめしょう番茶をすする。アア・ウマ・・・
余裕が出て来て、オルゴンリングの大分のあゆみさんにポイントを確認。
「手足の指の側面の静脈を指先に向かって流して」 そうか、ここに静脈が通っていたのか。。。。
指の側面をオルゴンリングでこすり始めたとたん、腕に鳥肌が立ち、ジュワジュワと何かが移動し始めた。
ふと思い立ち二階に上がり窓から降り注いでいる太陽に身体を当てたら気持ちいい。 (そうか。。。)
ボールの塩水を持って二階に行く。全身に塩水をぴしゃぴしゃ塗りながら窓辺で日光浴。
全身の真っ赤な地図がどんどん消えていく。(子供もジジババも年に一度は海水浴だな・・・) 全治ちょうど3時間。 
そこへ、死なないと判断したら、さっさとトラクターで畑に行った夫が一仕事終え「迎えに来い」という。
ホイホイと車で畑に向かう。途中、ふと又思い立ち、足もみのさゆりさんに予約の電話をする。
「あら、今日は定休日よ。今、用事で札幌に向かっているけど、ちょうど右折すれば長沼だから、すぐに行くわ」
さゆりさんの足もみの40分は、スズメ蜂の針よりも、毒よりも壮絶な痛みだった。これも、細胞の選択なのか。。。。。
 蜂の毒の脅威も目の当たりにしたが、梅干し、どくだみ、うめしょう番茶、塩、太陽光線、、、、
いつも、すぐそこに、当たり前に在るものの底力をこれでもかと実感した。