大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

メンドリが来た

2020-07-12 | 日記
「留守みたいだから草の上にかご置いていくからね、、」
金曜日の夜、札幌から長沼に向かって走っている時にはるか農園から電話。
家に帰って、「草の上ってどこだ?。。」「あったーーーーーー!!」
真っ暗な草むらに2つのかごが置いてある。
中に茶色いメンドリが9羽、じっとしゃがんで眠っていた。
はるか農園で産卵率の落ちた鶏を入れ替える時期が来て、そのうちの
9羽が久しぶり(15年ぶり位か?)に、大きなかぶにやって来たのだ。
翌日早朝、ご対面ーーん! 「あら!」狭いかごの中に挨拶代わりの卵が3個。(今日からご飯ヨロシクネ)ってか?
「小屋どうする?」いつも行き当たりばったりだから特に何も段取りしていない。以前は家の周りに野放しだった。
プレハブ小屋の横に使わずに放置してあった骨組みだけの小さなビニールハウスに白羽の矢が立てられる。
周りを囲う網は物置で見つけた。夜眠る止まり木と産卵箱は壊して燃やすつもりだった古い桐のタンスにした。
土曜日、「何か手伝うこと無い?」って東出さんがグッドタイミングで登場。
1m位の高さに張っていた金網を一羽がジャンプして外に飛び出してしまい、倍の高さにサッサカ張り足してくれた。
屋根はビニールと日よけの寒冷紗を重ねてあっという間に素敵な空間が完成。オクサン達シアワセそうだ。
箪笥の引き出しに刈った草を敷き詰めると、オクサン達はお尻を振りながら我先にと入って使い勝手をチェック。
高さも90センチくらいだから助走なしのジャンプで次々寝床に上がり押し合いへし合い居心地チェック。
ゆったりくつろいでいたり、優雅に散歩していたそれぞれが突然一カ所にドタバタ駆け寄りスッタモンダが始まった。
土を蹴ると出てくるミミズを巡り1羽が見つけたそれの争奪戦で早くも力関係が浮き彫りとなる。女(メス)、凄過ぎる、、、、
「あ、ミミズ!いいな!!私もここ掘ってみよーっと」ってならないところが「トリアタマ」なんだな・・・・俯瞰力、ゼロ。
あれ?ニンゲンのメスのバーゲンセール会場風景と同じか?一匹のミミズはなりふり構わず奪い合う程値打ちある存在なのだ。。
そのすさまじきエネルギーにひと族メスたじたじ。。。。
この勢いで産卵率の復活もお願いしますよ。

夕方、出かけていた夫が帰ってきて「おい!来てみろ!!」と大きな声で呼ばれた。
出て行くとかごの中でオンドリが一羽神妙な面持ちで座っている。メンドリの2倍はある大きさでどっしりと風格がある。
玄米コーヒーの「百姓のいえ」から派遣されたのだ! メンドリたちの統率は成されるか、否か、、、、ドキドキ、、、、