復興担当大臣辞任劇

2011-07-07 10:12:35 | タナカ君的偏見
 津波災害からの復興を担当すべく任命された民主党所属の松本復興担当大臣。 被災地の県知事との会談風景で報じられた態度を問題視するマスコミ報道の渦に巻き込まれ、就任たったの9日間で辞任してしまったと聞く。 そんな騒ぎの発端になった宮城県知事との会談の模様は僕は見ていなかったのだけれども、友人や知人がWeb上で呟くので知ってとても興味を持ちました。

「久し振りにぶん殴ってやりたい奴が出現した」 とか

「礼儀をどうのこうの言ってる、その言葉に礼儀が無い。
お前呼ばわりしてる知事の気持ち、察してるのかな?
県民は、自分が馬鹿にされたように感じると思うけど・・・・ 」

 そんな風に評される会見の様子ですが。 会見室に先に着席している大臣の様子から始まって、後から宮城県知事がにこやかな顔で登場、そして県知事が手渡した要望書を受け取り、パラパラめくりをした後で「県として、その(水産経済特区)コンセンサスを得ろよ!、 そうしないと我々は内もしないぞ・・・」と語気強く話し始めた。 まあその前後に大臣を出迎える側の態度に対する不満を小さくつぶやき、 最後には大きな声でぶちまけたのだ。 そして集まっていた報道陣相手に「今の最後の言葉はオフレコです」と結んぶ内容だった。 

 ところで復興担当大臣の辞任ですが、僕が宮城県知事だとしたら、「えっ、辞めちゃうの?」「そりゃ困るな・・・」と思いますね。 だって経済特区問題は漁業権を漁業組合にだけでなく、民間企業にも開放するとか、漁港全部を復旧させるのは難しいから幾つか小さな漁港を集約していこう。 そんなアイデアに地元漁民側から反対の声が出ている事は報じられている通り。 だから地元漁協関係者の理解と協力なしに進むはずもない。 そんな事情のある事柄に対して「県として、その(水産経済特区)コンセンサスを得ろよ!」の言葉だろうから別に違和感なく受け止める。 なにしろ対応する法律を作り、費用を出す側の国の大臣の「 そうしないと我々は内もしないぞ・・・」の言葉は、逆にとらえれば「地元民の一致した要望なら実現させてあげるよ」の有り難いお言葉に聞こえますからね。

 他にごちゃごちゃ喋っていた客人(?)への態度みたいなこと。 そんなの聞き流しておけばOKじゃないですか。 言ってみれば、神輿として担ぐには軽くて担ぎやすい人物。 そんな人に簡単に辞められちゃた宮城県知事さん、「ちょいと痛いなあ」そう思っている所じゃないですかね。
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