工業的に作られる製品は一般的に寿命がある。 その製品寿命期間中に発生する故障頻度はよく知られたようにバスタブ型の曲線を描く。 そして発生した故障を「修理に要する費用が新品を買うのに比べて高い!」そう感じれば修理しないで廃棄する。 製造間もない製品では出荷直後に故障が生じる可能性は高く、初期不良と呼ばれている。 まあ、その初期不良が発生するであろう期間、一般的には1年間程度はメーカーあるいは販売店による無償保証が付くのが普通。
さて人間の寿命期間中にも故障(病気や怪我)は発生するし、 その故障発生確率は工業製品と同様のカーブとなる。 そのことを自然の理と感じて淡々と晩年を人間世界で過ごして、 あの世にさっさと行けば良いのだけれど、 今の日本では医療保険による診療が広まり、 高額医療費の助成なんて制度も相まって、 「病気治療に金が掛かるからもう治すのは止めよう」 そんな決断を下すのが憚られるような世の中になってしまった。
老境に入った自分自身、 伸びてくる手足の爪が固く脆くなり、 食事時に誤嚥一歩手前の状態が発生する様になったりと、 若い時には思いもよらなかった様な不具合が発生する様になりました。 まさに故障曲線での寿命に近づきつつあるのです。
ところで最近見たテレビ番組、 そこでは移植医療の困難さや名医の手技を紹介していたのだが、 それを見ていた僕の感想を言えば、まさに手術費用や術後の生存上の効果なんかとは無縁の、 執刀医のやれるからやってみる的な遊びの様に感じてしまった。 だって、本来移植に必要な肺とは異なる側(左右のどちらか)の肺を使って手術するって言うんだもの。 移植希望者が多数いて、必要とする臓器の提供が不足している背景があるにせよ、 「何が何でも手術して、少しでも生存日数を引き延ばそう」 そんなの無駄じゃありませんか?。
そして昨夜のNHK番組・クローズアップ現代の「同時多発介護の衝撃!」で紹介されていたのは、 もう自力で生活出来なくなった複数の肉親の介護を扱ったものだったけれど、 年老いた息子が自宅で食事を取れない90過ぎた父親に流動栄養剤を注入して生きながらえさせ、 母親も痴呆で手間が掛かる。 そんな状況を見せる、ドキュメンタリー番組だった。 しかし俺が当事者だったとして、 90過ぎた父親にそんな食事(栄養剤)を挿管してあるチューブから注入するのは止めて死なせるな。
なんでもかんでも生命を永らえさせる、このグロテスクな現代日本。 もしかしたら、あの介護をしていた老年の息子さん、 生命維持に必要な流動栄養食品は医療費としてほとんど無料で手に入り、 介護対象の両親への何がしかの国民年金的な給付金を自分自身の生活原資にしているのか? そんな風に勘ぐったりしながら見てました。
さて人間の寿命期間中にも故障(病気や怪我)は発生するし、 その故障発生確率は工業製品と同様のカーブとなる。 そのことを自然の理と感じて淡々と晩年を人間世界で過ごして、 あの世にさっさと行けば良いのだけれど、 今の日本では医療保険による診療が広まり、 高額医療費の助成なんて制度も相まって、 「病気治療に金が掛かるからもう治すのは止めよう」 そんな決断を下すのが憚られるような世の中になってしまった。
老境に入った自分自身、 伸びてくる手足の爪が固く脆くなり、 食事時に誤嚥一歩手前の状態が発生する様になったりと、 若い時には思いもよらなかった様な不具合が発生する様になりました。 まさに故障曲線での寿命に近づきつつあるのです。
ところで最近見たテレビ番組、 そこでは移植医療の困難さや名医の手技を紹介していたのだが、 それを見ていた僕の感想を言えば、まさに手術費用や術後の生存上の効果なんかとは無縁の、 執刀医のやれるからやってみる的な遊びの様に感じてしまった。 だって、本来移植に必要な肺とは異なる側(左右のどちらか)の肺を使って手術するって言うんだもの。 移植希望者が多数いて、必要とする臓器の提供が不足している背景があるにせよ、 「何が何でも手術して、少しでも生存日数を引き延ばそう」 そんなの無駄じゃありませんか?。
そして昨夜のNHK番組・クローズアップ現代の「同時多発介護の衝撃!」で紹介されていたのは、 もう自力で生活出来なくなった複数の肉親の介護を扱ったものだったけれど、 年老いた息子が自宅で食事を取れない90過ぎた父親に流動栄養剤を注入して生きながらえさせ、 母親も痴呆で手間が掛かる。 そんな状況を見せる、ドキュメンタリー番組だった。 しかし俺が当事者だったとして、 90過ぎた父親にそんな食事(栄養剤)を挿管してあるチューブから注入するのは止めて死なせるな。
なんでもかんでも生命を永らえさせる、このグロテスクな現代日本。 もしかしたら、あの介護をしていた老年の息子さん、 生命維持に必要な流動栄養食品は医療費としてほとんど無料で手に入り、 介護対象の両親への何がしかの国民年金的な給付金を自分自身の生活原資にしているのか? そんな風に勘ぐったりしながら見てました。