原油先物 1699 価格 決まり方

2020-06-04 08:02:38 | タナカ君的日常

 タイトルに置いた文字列をキーワードにして検索した。 先月の下旬に手を出した原油先物ETFの不可解な値動きの理由を知りたくて、タイトルにした幾つかの言葉をキーワードにして検索しました。 その結果、 僕が抱いた疑問は多くの素人投資家が持つ疑問でもあるのだと判りました。

 何しろ4月の半ばを過ぎた時期、 NY原油先物市場の取引価格は30$付近まで下落した。 それを見て原油先物価格に連動すると称するETF(東京市場・証券コード1699)を購入した。 購入価格は150円ほどだった。

 原油先物価格は20$>10$>と急激な値下がりを続け、 4月21日には5月限先物の清算値はなんと商品取引の世界では有り得ないと考えられるマイナス価格を付けてしまった。 理由は先物を購入していた人々にとって受け取らなければならない原油の貯蔵施設に空きがなくて現物を引き取る事が出来ないために、 金を支払って現物原油を引き取ってもらう、 そんな事態に直面したために発生した異常事態だったらしい。

 そんな大混乱を生じたNY原油先物市場、 その後はやや平静さを取り戻し、 5月下旬の6月限の精算日も平穏に通過し、 直近の原油先物価格は35$を越えるまでに値を戻して来たのです。 なのに原油先物価格に連動することを売り物(?)にしたETFは100円に届かない価格で取引されているのです。

 この不可解さについて先日のブログ記事「野村原油 1699 の不可解な取引価格」でUpした。

 世の中には僕と同じ様な疑問を持つ方も多い様で、 「原油先物ETF(1699)と原油価格の乖離はなぜ起こる?」 そんなタイトルの解説記事を掲載したWebページ(Top画像)が作られていました。

 そこでは原油先物価格との連動をうたいながら乖離が生じる理由の説明や、 

乖離の発生状態を示すグラフなどが在り、 完全な納得感は得られないものの、興味を持って読み進んだ。

 そして得た僕の理解はこうだ。

 ETFを組成して市場に売りに出している野村證券グループ、 彼ら自身が利益を得るための商品として「原油先物ETF」を市場に出しているのであって、 原油先物価格とETFの市場での取引価格の間の連動性に完全な一次比例カーブの如き連動性を保証する目的は持って居ないのです。


 1次の比例係数的なグラフで表せる変圧器鉄心が持つ磁気特性の赤色カーブとは異なり、 同じ磁性材料と言っても磁気テープに塗布された磁性材料の示す緑色のヒステリシスカーブの如き動きをもって、 「連動性を実現させている」と言っているだけなのです。

 そして先物取引価格とETF価格の間でズレ感が生じる購入者が居たって彼らは何も責任を負うものでは無いし、 その乖離によって僕たちの様な素人投資家が含み損や損失を被ろうと彼らには関係は無いのです。

 「あーっあ」「原油価格が30$台のときに購入したETF、1~2年先(いや5年先)にでも原油価格が40$になった時点で売却すれば30%近い利益になるだろう!」 そんな考えは素人の勝手な妄想の世界だったのです。

 ウーン、 僕の遊び資金・・・ この先どうなることか!
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