大義 ・ 大義 と騒いでいるが

2014-11-19 12:05:57 | タナカ君的偏見
 この所の衆議院解散騒ぎ、 与・野党こぞって解散総選挙には大義が有るとか無いとか、 そんな事を口にして騒いでいる。 マスゴミもそれをさも大事なことと言わんばかりに報道している。

 与党や安部首相の言ってる事を落ち着いて聞いてみれば、

”消費税10%へのUPを2017年に実施”

口にしていないのかもだが

”景気状況による判断は含めない”


そういう事なのだ。

 これはとても重要な事で、財務官僚などは「2017年からでも消費税Upが確約されるなら、万々歳」そう想っているに違い無いと僕なんか考えてしまう。

 その事を与野党・マスゴミこぞって「大義」騒ぎで覆い隠している様に見えるのだが違うだろうか?
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ID/パスワード・ID/パスワード

2014-11-18 11:01:57 | PC & Soft
 一週間ほど前に契約している インターネット・サービス・プロバイダ からメールパスワードの変更を促すメールが届いた。 「面倒だな・・・」そう思いつつもオンライン画面から変更操作を開始した。

 届いたメールにはパスワードを変更する手順が記載されていた。

1. メールアドレスと従来のパスワードで「My page」にログイン。
    いつもやっていることだから問題無し

2. パスワード変更作業を開始するためのメニューボタンをクリック。
    再度求められた ID とパスワード
    ここで糞づまってしまいました。

3. プロバイダの電話サポートに電話した。

   「カクカクシカジカでパスワード変更に取り掛かったが
   変更作業に行き詰まってしまった。 どうしたものか?」と

    どうやら契約後に送られてきた書類に記載された
     ID と パスワード 情報が必要なのだ。

    郵送してもらえるとの事なのでそれを依頼した。

4. 手紙が届いた

  速達 親展 重要

   の文字が踊る葉書だった。

5. 2日ほど放置しておいたその葉書に記載された情報でログイン。

   そして 1.項目目、 2項目目と操作を進めたら・・・
   今度は セキュリテー・パスワードの入力を求められた。


   おいおい、そんなの俺は使った事も無いし、知らないぜ、

6. セキュリテー・パスワード を設定した。

   葉書に記載された ユーザーID とパスワードを使用して。
   しかし、 クリックするメニューボタンに依っては不必要だったかも?

7. やっと「メールパスワード変更完了」画面が出てきました。

   登録してあるメアドにも変更完了の通知が入りました。
   やれやれ疲れるな!!


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貰い乞食

2014-11-17 20:34:49 | タナカ君的日常
 僕が子供だった頃 「もらいっ こじき」と呼ばれる状態があった。 もう60年も前の事だから、 どんな状態の人をそう呼んでいたか定かではないのだが、 つい先日の草津の帰り道に 親戚のオジサンの家に立ち寄ってワゴンRの車室の半分ほどもの毛布等の寝具をもらって来た。 その時、 頭の中で不意に、「俺って貰い乞食だな」との想いが頭をよぎったのだった。

 だって同じオジサンの所からは、先月下旬に毛布等を貰ったばかりなのに、 また貰いに行った事で心の中になんだか引け目みたいなものが生じて、それが「俺は貰い乞食」そんな気持ちを引き起こしたのかもしれない。 そうは言っても2度目のそれは、 「もっと欲しいなら、まだ有るから、 また取りに来ない」 とオジサンから電話があったから貰いに行ったのだ。 だから、何も引け目を感じる必要は無いんだけどな・・・

 その寝具類、 安曇野の借家に運んで使うつもりにしていて、 今月下旬には車に満載して運ぼうと想っているのです。 その時、 冬の寒さで水道の屋外立管が凍結によって破裂しないように、 不凍栓を操作して 「立管の水抜き作業をやってこよう」 そんな計画も立ててます。
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TG-3 で雪の試し撮り@草津

2014-11-16 10:29:45 | 雪の結晶撮影
 「雪が降る」その予想に期待して草津温泉にやって来た14日。 到着した17:30には陽がが落ちて、すっかり暗くなっていた。 来る途中、雪は降っていなかったけれど、 長野原バイパスから草津に向かう橋梁上ではフロントガラスに数滴の水が付着した。 それが天から落ちてきた雨粒ならば雪になることは多いに期待できる。 もっとも草津の街なかの外気温は1~2℃。 それでは雪が降ったとしても永く形をとどめてくれない。 そこで草津・志賀高原ルートの道路は封鎖されているのは知っていたが、 出来るだけ標高の高いところまで車を進めることにして 車を草津ロープウェイの駐車場まで進めたのです。 

 夜の10時過ぎ迄は車の中で起きていたけれども雪が降るどころか、 「星空の中に雲が浮かんでいる」 そんな状態だったから、 降雪は翌朝に期待して寝袋に入って横たわり、一夜の眠りに就きました。


 翌15日、 朝日の明るさを感じて起きてみると、車体の側面はほんのりと赤みを帯びた朝の光を反映していました。 しかし、空中には雪片が舞っていたし、 地面にはほんの少しだけれども白い所ができていたのです。

 急いで撮影装置をロープウエイ駅の建物の「スキー修理所」の看板が掲げられ凹みの部分にセットして、早速雪の結晶の撮影を始めました。

 ところで今回の試し撮りの主要な目的は3つ、 

1. 顕微鏡モードを持つOLYMPUS・TG-3で得られる画像の確認。

2. デジカメ・モニタの背景照射光源としての有効性確認。

3. 撮影装置3号機の問題点確認。

 結果としては

1. 撮影倍率は大きくなったと確認出来た。

   同一の被写体でないから厳密な比較ではありませんが、
   2号機まで使用していた OM-D + 70mmマクロに較べて
   およそ2倍強のサイズに拡大された像が得られた。

  OM-D での撮影画像

   TG-3 での撮影画像

2. デジカメは背景照射光源として実用可能と確認出来た。
  
  しかし、 どんな絵や色が効果的かこれからの課題です。
  目標にしたロシアの写真家の画像を真似るべく用意したものの
  背景光画像は完全には目的を達成出来ませんでした。


3. ハッキリ見えた問題点

  1. カメラ本体の発熱が及ぼす悪影響。

    準備した、熱遮蔽シールド板では用をなさなかった。
    こまめにカメラの電源OFFの運用で対処するしかないか?
    これからの課題。

  2. 偏光フィルタによる被写体への着色効果は期待薄。


 あれやこれやの試し撮りをしている内に気温はマイナス1~2℃に上昇して来てしまい、 結晶の形が崩れる時間が短くなってしまいました。 まだまだフォーカス・ブラケット撮影(焦点合わせされた点を挟んで オーバー ~ アンダーフォーカスの範囲をフォーカスを変化させながら撮影)機能も試したかったけれど、 今シーズン最初の雪の結晶撮影は午前8時半に打ち切りました。


 ごらんの写真んの様に、積雪も増して地面が真っ白になってしまった。 チェーンは積んで来たけれど、 車を草津温泉の町中まで、早く下ろした方が良いだろうと判断した事もありました。 そして無料の草津温泉で身体を温め、 渋川の白井温泉では石鹸で体を洗い、 帰宅の途についたのでした。

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千円札一枚でフリーマーケットを楽しんだ

2014-11-15 19:09:34 | 国内旅行と山歩き
 昨日から草津へ雪の撮影に出かけて帰って来たのだから、 それを話題にしたいところ。 予想通りに雪も降り撮影も出来たのだけど、その話題は「雪の結晶撮影」カテゴリーに回して後日のブログ記事にする予定。

 今日は草津温泉からの帰り道、渋川市で関越高速に乗る前に立ち寄った「白井温泉」近くで催されていたフリーマーケットでの買い物を話題にしときます。

 白井温泉は渋川市内の道の駅「こもち」の近くで、 そこから見ると北西の位置にあるのだが、 入湯料金も安く、隣にある蕎麦店での手打ちそばの食事と合わせて、僕のお気に入りの立ち寄り場所なのだ。 ところで本日は、その温泉の隣の公園で地域の催しが開かれ、食べ物屋さんのテントやフリーマーケットなどが並んでいた。 僕は大鍋で作った煮物を買い、 その容器を手に持って食べながら、何の気なしにフリーマーケットに並べられた品物を眺めはじめた。

 年配の出品者が長年使っていたと言う、写真撮影のグッズを並べていました。 52mmΦのフィルターなんか一枚10円の値段が付けられていた。 思わず置かれていた中の52mmサイズのフィルター全部を買うことにしました。 16枚ありましたから「160円だな、そう考えていたら」、「百円でイイヨ!」オジさんの口からはそんな言葉が。

 更に・・・

 僕 「持ち帰るのに何かビニール袋みたいなの有りませんか?」
オジサン 「無いなあー、 えーとこれに入れて」

 そう言って差し出したのは百円の値札が付いたウエストポーチだった。

 買うことになるのか? そう思って聞いて見ると。

オジサン 「袋の代わりにあげるから持って行って」だってさ。

 俺なんか、近所のHARD OFFのお店で中古のフィルターを一枚3百円ほどの値段で買って、雪の結晶撮影の試料台の部品に使っていたのですよ。

 サイズの大きいフィルターも手にしてみたら、その中には、なんと偏光(PL)フィルターも混じっていました。 思わずそれも購入しちゃいました。

 そんな事をしている内に、他の客がNIKONの固定焦点300mmのレンズを自分のカメラ本体に取り付けて、レンズの品定めを始めました。 そのやりとりを聞いていたら、最終的に300mmの望遠レンズの値段は千円で手打ちになったようです。

 フィルターで大儲けした気分になった僕、 布製と革製のカメラバッグ、 Kodak のロゴの入ったウエストポーチ、 そんな物を追加で購入して帰宅しました。 カメラバッグの中にはセコニックの露出計や長めのレンズを保護するケース、そんな物がおまけの様に入っていましたよ。 全部で千円札一枚で楽しめたフリーマーケットでの買い物でした。


 そのフリマでの買い物した品々をご覧いただきましょう。
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草津で降雪予報

2014-11-14 07:43:56 | 国内旅行と山歩き
 今朝は今シーズン一番の寒気が到来していることをニュース番組は伝えている。 近くで雪が期待出来る所が無いか? と「iPad の天気予報アプリ」であちこちの天気予報を確認したら、群馬県の草津温泉地域では明日の土曜日には終日雪の予報になっている。 

 10月中旬から取り掛かっていた雪の結晶撮影装置3号機も作り終わっていて、 早く試してみたくてウズウズしていた所だから、 午後から出かけようと準備を始めた。 まずは車がノーマルタイヤのままだから、 とりあえずチェーンを携行する事にして物置から引張出したところです。
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振り込め詐欺

2014-11-13 12:17:18 | タナカ君的偏見
 振り込め詐欺被害は後を絶たず、 NHKテレビでは週日の夕方のニュース番組の後半、6時45分ころから変遷する振り込め詐欺の手口や実態を伝えて、「被害に合わない様に!!」と注意喚起を行っている。

 このキャンペーン放送、夏の始めころには確か流れていたし、 もしかしたらもっと早い時期から放送していたのかもしれない。 つまり3ヶ月以上もの長きに渡って振り込め詐欺撲滅の努力をしているにも係わらず、 被害は無くならないのだ。

 おもうに、被害に合う年代の多くの老人なかで圧倒的多数の老女たち、 彼らはその番組を見ているのだろうか? あの番組の一番熱心な視聴者は犯人グループだったりたら、 全くの逆効果ってーところですね。

 世の中の年寄り達の中には、 振り込め詐欺の犯人たちに百万あるいは千万を越える金額を手渡せるほどの小金を貯めこんでいる。 まあ僕だってその程度の小金は老後のために蓄えてある。 その事を犯行グループおよび、その予備軍に公共放送を使って周知徹底しているようなものですよね。

 そんな蓄えのことは国会議員連中や、財務当局の連中も先刻承知。 だから「手っ取り早く消費税で税収をあげちゃおう」と考えている。 振り込め詐欺グループと為政者たちとどっちが悪者か? どっこいどっこいな所があるんじゃないですかね。 それが僕の感想。

 ところで騙される老人グループ、 振り込め詐欺の場合は言ってみれば身寄りがある人達(ただし同居しているか? は不明だが)で、犯人は孫や息子をかたる、 被害にあう人々は身内の普段の職業生活を知らないのだろうか? 工場の生産ラインで働いていたり、 人事部でオフィスワークしていたり、 設計技術者の様な仕事をしていたら、 会社の仕事で置き忘れて困る様な額面の小切手なんか持ち歩いて外出するはずが無い。

 そんな論理的な思考は出来ない様に巧妙な犯人グループの話術や演技に飲み込まれ、金を用意するのか? それとも「困っている身内を助けたい」そんな感情をくすぐられてしまうのか? いずれにしても現在行っているNHKのキャンペーンは決定的な効果が出ていない。

 老親が持つ資産を身内の若い世代に託して管理してもらい、 日常の必要金額を定期的に渡してもらえる。 そんな形がとれているならば、「一千万円を越える現金を持って父親が仙台から東京に新幹線で向かう」そんな馬鹿みたいな話も起こり得ないのだけれど、 老親にとっては若者世代に自分の資産を管理してもらうべく預けた場合、 無駄に使い込みなどせずに確実に管理してもらえるのか? そこら辺に確信が持てない時代になって来ているからね。

 もっとも、相手を信用すれば、相手もこちらの態度に応じてきちんと応える。 そんな良き風習が今の時代も残っているとしたら、 身内に資産管理をお願いして、 自分はこじんまりと生活する。 そんな事も考えられるけど・・・  成年後見制度でのトラブルもあり、全面的に資金管理を委ねるのは危険!! そんな話も聞こえてくる世の中だからね。

  金が無くても困り、 金が有ったとしても悩みが生ずる。 人が生きていく世の中のこれが常でしょうか?
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故障曲線

2014-11-11 10:47:43 | タナカ君的偏見
 工業的に作られる製品は一般的に寿命がある。 その製品寿命期間中に発生する故障頻度はよく知られたようにバスタブ型の曲線を描く。 そして発生した故障を「修理に要する費用が新品を買うのに比べて高い!」そう感じれば修理しないで廃棄する。 製造間もない製品では出荷直後に故障が生じる可能性は高く、初期不良と呼ばれている。 まあ、その初期不良が発生するであろう期間、一般的には1年間程度はメーカーあるいは販売店による無償保証が付くのが普通。

 さて人間の寿命期間中にも故障(病気や怪我)は発生するし、 その故障発生確率は工業製品と同様のカーブとなる。 そのことを自然の理と感じて淡々と晩年を人間世界で過ごして、 あの世にさっさと行けば良いのだけれど、 今の日本では医療保険による診療が広まり、 高額医療費の助成なんて制度も相まって、 「病気治療に金が掛かるからもう治すのは止めよう」 そんな決断を下すのが憚られるような世の中になってしまった。

 老境に入った自分自身、 伸びてくる手足の爪が固く脆くなり、 食事時に誤嚥一歩手前の状態が発生する様になったりと、 若い時には思いもよらなかった様な不具合が発生する様になりました。 まさに故障曲線での寿命に近づきつつあるのです。

 ところで最近見たテレビ番組、 そこでは移植医療の困難さや名医の手技を紹介していたのだが、 それを見ていた僕の感想を言えば、まさに手術費用や術後の生存上の効果なんかとは無縁の、 執刀医のやれるからやってみる的な遊びの様に感じてしまった。 だって、本来移植に必要な肺とは異なる側(左右のどちらか)の肺を使って手術するって言うんだもの。 移植希望者が多数いて、必要とする臓器の提供が不足している背景があるにせよ、 「何が何でも手術して、少しでも生存日数を引き延ばそう」 そんなの無駄じゃありませんか?。

 そして昨夜のNHK番組・クローズアップ現代の「同時多発介護の衝撃!」で紹介されていたのは、 もう自力で生活出来なくなった複数の肉親の介護を扱ったものだったけれど、 年老いた息子が自宅で食事を取れない90過ぎた父親に流動栄養剤を注入して生きながらえさせ、 母親も痴呆で手間が掛かる。 そんな状況を見せる、ドキュメンタリー番組だった。 しかし俺が当事者だったとして、 90過ぎた父親にそんな食事(栄養剤)を挿管してあるチューブから注入するのは止めて死なせるな。

 なんでもかんでも生命を永らえさせる、このグロテスクな現代日本。 もしかしたら、あの介護をしていた老年の息子さん、 生命維持に必要な流動栄養食品は医療費としてほとんど無料で手に入り、 介護対象の両親への何がしかの国民年金的な給付金を自分自身の生活原資にしているのか? そんな風に勘ぐったりしながら見てました。
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熊の胆・壱百九萬参千伍百円

2014-11-10 19:55:30 | タナカ君的日常
 先日の山旅での宿泊先は長野県南部の遠山郷と呼ばれる山奥にある「いろりの宿 島畑」さんだった。 そこの料理は山肉料理(今風に言えばジビエ料理)でありました。


 地元にはそんな肉を専門に扱う業者さんもいるようで、宿の駐車場にはこんな表示の書かれた車も止まっていましたよ。



 まあ猪鍋や鹿の焼肉などの山肉料理、それはそれで美味しく頂いて来たのだが、 その他にも種々の珍しい飲み物も味わって来た。

例を挙げると、

   オオスズメバチのウイスキー漬。

   クロモジの木とマムシの焼酎漬け。

   鹿の袋角のブランデー漬け。

   水底に沈んだ小片は熊の胆だと言う、
    黄色みを帯びて苦味成分の溶け出た飲み物。

 夕食時、頼んだビールのジョッキが残り少なくなった頃合いに、 宿の番頭さん(支配人と呼ぶべきか?)は瓶に仕込んだそんな飲み物を持ってきては「「センセイ、この中身は何だか判りますか?」と問いかけ、かつ解説しつつ、 少量づつ味わわせてくれたのです。


 更には金色と真紅で装丁されたケースに収めた、乾燥させた「熊の胆」も見せて呉れました。 最終的には密封されたビニール袋に入れられた黒っぽい色をした熊の胆ですが、 添付された荷札に手書きされた価格を見てびっくりです。

   壱百九萬参千伍百円

 「こんな高額な物を買う人が居るんですか?」と聞いたら、 中国からの観光客の中には金持ちの人も居て、 時には買って行く人もあるのだとか。


 
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市田柿@飯田市

2014-11-09 12:43:23 | 国内旅行と山歩き
 中央高速は岡谷JCTから方向を変えて、飯田ICに向かって南下するのだが、 高速道路は西に連なる中央アルプスに続く山並みの山裾にある果樹栽培地帯を突き抜けて進む。 山に一緒に登る友人の車との待ち合わせ場所「座光寺PA」 その大分手前から山側に朱色の帯となった柿畑が広がっているのが目についていた。 熊伏山の帰り道には「柿畑の地域に絶対立ち寄ろう」 心の中でそう誓ったのだ。 僕の第六感が「何か楽しい事に出会える!!」と脳内で騒ぎ立てていましたから。

 遠山郷の宿を出て南アルプスの展望台として著名な”しらびそ峠”での山岳展望を山仲間と楽しみ、 その後はパワースポットとして有名らしい「分杭峠」に立ち寄ってから帰宅する。 そんな予定の仲間とは別れて、高速道路に沿って広がる柿畑をめざしました。 目標は「座光寺PA」 そこら辺で高速道路を横切って山側に出て、 そこから「高速道路の山側を並走する道路を走れば柿畑に出会えるだろう」そんな目論見です。

 予想はピッタリ的中しました。  柿畑の道路脇に軽トラが停めてあったのを見つけて、 中に入って行ったところ”パノラマファーム大門”の副場長の肩書の名刺を持つご夫妻が収穫作業の真っ最中だったのです。 奥さんが収穫作業の手を休めて訪問を歓迎してくれました。 「イチダガキ」の名前も、それが渋柿であることも、 この時初めて知りました。

 すぐ隣には真っ赤に色づいたりんご畑があって、その畑も所有しているとの事。 さすがに渋柿のお土産は無いだろうと考えて、 「りんごを幾つか分けて貰えませんか?」と聞くと、 「良いですよ、適当に採って下さい」、「それから、まあ食べて見て下さい。 陽が良く当たって色の良いのは美味しいですから」そう言ってナイフまで用意して下さった。 その上どうやら5~6個くらいなら「お金なんか頂きませんよ」そんな雰囲気なのです。 そこで適当な手の届くリンゴをもぎ取って足元に置き、 中の一個を早速いただきました。

 それがこの見事な蜜入りリンゴで味も抜群でした。


 惜しむらくは陽に当たって暖められていたために、口の中にその暖かさが広がってしまったこと。 しかし我が家に持ち帰って一晩を過ごすと、リンゴの温度も低下して、 最高の食感になりました。 

 本題の柿の実、 収穫作業中の畑の地面には何故か結構多量な柿の実が落としたままになっています。 プラスチック製のコンテナに収められた柿の実と較べると色付きに少し難があるか? そう感じられるものだった。 でも干し柿作りにどれほどの支障があるものか? 「多分このまま捨てられる運命」 それを感じたから、 「この地面の柿、干し柿作りをしてみたいので頂けますか?」 そう聞いたら、 「それは構いませんけど、 コンテナの中の良い奴を持って行きなさい」 と言って下さったのです。 いや~「リンゴも無料、その上に柿の実まで一連分ほども、無料で頂いちゃいました」

 そしてまた車を走らせると屋根のある室内に多量に柿を吊るしている道路脇の家に出会いました。

 柿を吊るす小さなプラスチック製の部品「柿クリップ」を珍しく眺めたり、 大型扇風機が風を送っている様子を眺め、 シャッターが閉じられた作業場みたいな内部からは空圧機械の発する特有の動作音が聞こえているのに興味が湧いた。 そこでその室内への扉を探していた所、 道路の反対側の畑から老人が姿を現し、 「何者?」といった面持ちを見せた。 「すみません、この家の方ですか?」、「カクカクシカジカ・・・ 干し柿の製造現場を見学したい」と伝えると、道路に面したシャッターを持ち上げて、室内に入らせて下さった。

 僕達も室内履きのスリッパに履き替えさせてもらってから室内に立ち入ったのですが、そこには20箱を越えるコンテナに詰まった柿の実が置かれ、 一台の自動皮むき機が稼働中でした。 「プシュー・プシュー」と空圧弁が動作する音はこの機械が出していたんですね。 

 機械のオペレータ、(といっても、実態は皮むき機への柿の実をセットするロボット状態)の女性のいでたちは白衣と白い帽子を被っていて、食品工場的な雰囲気が漂っていましたよ。


皮むき直後の柿の実


 自動皮剥き機の動作 :

 回転タレットに6つの皿が装着されています。

 オペレータは皿に柿の実のヘタを上にしてセットします。

 反時計回りにタレットが1ステップ進みます。

 上から柿の実を押さえつけ、 回転が始まります。

 ヘタの周辺の皮は ある一定の形状(吸盤にあった形)に旋削されます。

 左側から吸盤を備えたアームが伸びて柿の実を吸引します。

 アーム先端の吸引された柿は水平位置向きを変え、回転します。

 切削刃物が近づいて柿の実の形状に合わせつつ旋削しす。
  この時、旋削された柿の皮は幅10mm 厚さ2mm弱か?
  それは装置下部に置かれた皮屑収容コンテナに落ちます。

 剥き終わった柿の実は吸着を外され、
 傾斜の付いたレールの上を転がり落ちて収容コンテナへ。

 処理速度は 1分間に10個ほどの処理速度だったかと思う。
  
 

 室内へ入れてくれた老人からは「剥いた皮は今は畑へ捨てる事が多くなったが、昔は皮も干して、甘いおやつ代わりに食べた事もある」そんな話を聞きました。

 そんなこんなで、柿畑地帯への個人観光ツアーは大満足でした。 見物を終えてから、感謝の気持ちを車に積んであった豆菓子の袋詰に託して「お茶菓子にでもして下さい・・・」そう言いながら老人に差し出したところ「ちょっと待っていて」そう言って、先ほど出てきた道路の反対側の畑に入り、 黄色いリンゴを数個「お土産に!」と手渡して下さいました。

 ちなみに市田柿の干し柿は飯田市の特産品で市が提供するWEBサイトでも大きく紹介されていました。 興味の有る方はご覧になったらいかがでしょう。
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