・・・先日、二泊三日の日程で娘の嫁ぎ先に滞在してきた。
初めて、訪れたので、見ること聞くことがいろいろと新鮮に感じられた。 娘の新居での朝食の準備から、我々の身の回りの世話、彼女の夫への気使いなどの、当たり前の大人としての行動・言動を見ていて、初めて、娘が結婚したとの実感がわいてきた。
我が家で同居している時の娘は、子供のころに比べて、成長して、自立しているとの認識はあっても、親子であることの基本は彼女が生まれてこの方、変わらない関係であった。
今回の娘の夫婦の新居に泊めて貰うことで、「別の家族になったのだ」いう実感がわいてきた。
このことは、さみしくもあり、うれしいことでもある。
彼女らの生活に私たち夫婦が、今回のような形で、絡んでいくことは、自分たちが、過って、私の家内の両親が、私達の家庭に、今の私たちと同じように、訪れた時とオーバーラップして、私たちも一つの人生のステップが終わり、更に次の人生のステップに、時間が進んでいくのだと感じる。
そして、更に、自分たち夫婦が歩んできた道程を、娘たち夫婦が私達と同じように人生の道程を進んでいく現実の中で、逆に、我々夫婦の人生が残り少ないことを感じる、それが、年を取ることであり、つらいことではある。
人の一生を考えれば当然の成り行きではあっても、何度かこの経験をして慣れるまでは、嫌な事である。