今日の朝刊のトップページを見て、何時もながら、日本政治の品質の悪さに嫌になった。
佐渡金山を世界遺産登録に申請する件について、政府は色々と検討してきた結果、登録を見送ると決定し、新聞の紙面をにぎわしていた。
それを見て、私は、岸田内閣も安倍・菅内閣に比べて、リベラルに判断し、まともな政治をするようになったと思ったが、
今日の新聞見出しを見て、がっかりである。
今までの世界遺産登録に関して、いくつもの案件で、日本と韓国はもめてきた。
今大統領選挙の真っただ中で、この世界遺産申請をすると、必ず韓国では、選挙で候補者は対日強硬論に走ることになる、そして、いま、もめることが日本の国益にならない、と私は思っていた。
それが一転して、世界遺産に佐渡金山を日本政府が申請を推薦して、韓国政府と、まともにもめる話にしてしまった。
更に、新聞の次ページには、推薦方針に変わった理由が、でかでかと書いてあった。
勿論、皆さん知っていたことではあるが、電話で安倍元首相に相談した結果という事で、岸田首相は意見を変え変えたようだ。
前首相の意向で、現首相が自分の意と異なる方向に、国益に反する方向に、国の方針を変更したという事が、日本の大新聞のトップの見出しで報道されることに、日本の政治の腐った部分が見えるのは、本当に腹立たしいことである。
次の世代には、こんな状態でない政治が行われることを祈りたい。