goo blog サービス終了のお知らせ 

ジョギングはシャンパンの味

ジョギング、写真、革クラフト、木工、パンつくり、日本の古代史などを趣味にして楽しんでいます。

国の成り立ち

2022年04月04日 10時59分40秒 | 日本古代史

現在、戦争しているウクライナとロシアの両国について、両国が同じような言葉を使う事から、両国の国の成り立ちの説明がなされることがある。
もともと同じ兄弟国だったような説明もあるが、本当のところは複雑な事情のようだ。

所で、日本の国の成り立ちについての神話はあり、戦前はそれを学校で習ったが、戦後の教育を受けた我々世代は「国の成り立ち神話」は誰にも教えてもらう事は無かった。

古事記・日本書紀(記紀と略す)にこの国の成り立ち神話が書かれていて、戦前はその教育を受けたらしい。

最近、私は、古代史の本を読んでいると、自然と「国の成り立ち神話」に関して、記紀に記述された話を読むことになる。
国が生まれる神話の粗筋としては、イザナギノミコトとイザナミノミコトが塩を作る時のように、矛で海水をかき混ぜるて、その矛から滴るしずくが落ちて塩が積もって島となり、列島の主要な土地、大八洲(島)が想像されたという話である。

この話を記紀で読むと、当時西暦700年代初頭の頃に、この話を作った人は、その時代の自分たちの常識や、知識に基づいて、その時の主権者(天皇家)の都合に合う、「国の成り立ち神話」を作ったと思う。

そういう立場で「国の成り立ち神話」を見てみると、面白いことがいろいろとわかってくる。
そのうちの一つを紹介します。

大八洲(島)とは古事記では①淡路島②奈良の大和③四国④九州⑤隠岐⑥佐渡⑦壱岐⑧対馬となる(日本書紀では少し違う)、つまり、現在の古代史で分かっている、古代天皇家と深くかかわっているはずの出雲や備前(岡山)、紀伊、丹後などが出てこないというのは何故なのか不思議である。
当然、優先順位からして、四国より大和朝廷と関連が深いの出雲、吉備は最初に、生まれたと出てくるはずです。
当時の考え方としては、出雲や吉備(岡山)、紀伊、丹後などは奈良から行くときは、海上交通によることが多いので、島として扱うらしい。

その他にも、何故、最初に作られた天皇家の土地が淡路島なのかも興味のある問題である。
実際の天皇家の本領である、奈良の大和地方は二番目なのである。

その他にも、研究者の書いた本を読んでいると面白いことがいろいろある。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする