最近の記事は署名記事が多くなってきた。
いつも読んでいて、言い回しであったり、物の見方に共鳴できる、好きな新聞記者がいる。
私は新聞の使命は時の権力を批判することだと思っているので、権力者を批判しない新聞は記事は、意味ないと思っている。
朝日新聞の「多事奏論」というコラムがあり、編集委員という新聞記者のベテランが何人か交代で記事を書いている。
その中で、私の趣味に合った物言い方をする記者がいて、いつもその人の記事は楽しく読ませていただいている。
その記事を紹介させていただきます。
今回の記事は首相の寝言(?)についての意見である。
岸田首相は先日の記者会見で「政治家 岸田文雄の原点である、『全国津々浦々に行って、国民の声を聴く』に注力したい」と言っていた。
このことに関して、記者は
「全国を回らないと国民の声が聴けない耳とはどんな耳なのか」と書いている(当然である)。
この国一番の「補聴器」と「拡声器」を持っている権力者なのに、なぜそれが使えていないのか何が原点だ、何が全国津々浦々だ、「寝言は寝て言えって寝言で言うぞ」、
と記事の最後に書いてあった。
私はこの最後の「・・・・・寝言で言うぞ」のフレーズが好きである。