日本文化は世界の中でも、東アジア文化という大きな範疇では、くくれない特殊性がある。
したがって、日本独特の概念や言葉は、日常生活の中の、いろんな分野に存在します。
良く知られた、世界に通用する共通語になっている言葉として、料理分野の「うまみ」という言葉が取り上げられます。
日本料理が世界中に広まった現在では、外国でも、世間一般に使われる言葉になっています。
今日取り上げたのは、心の中を表す言葉として、「生きがい」という言葉が世界中で取り上げられているということです。
不思議に思うのですが、他国の人は生きがいを考えずにいたのでしょうか。
日本では、人の心の中で、生きる目的や意味や価値が問題にされてきたことを示す言葉です。
外国でも、最近、この言葉に触発されて、「生きがい」を考える運動がされているようなことが、新聞で紹介されていました。
この言葉を知って、はじめて、生きがいを考えたり、広めたりする運動らしいです。
世界中で「生きがい」の本が書かれ、その言葉に打たれた人が、周りにこの言葉や考えを広めていくということがスペイン、ブラジル、アメリカなどでなされているようです。
日本人は若いころから、「生きがい」については考えますが、外国では考えないという事実は、私にはちょっと理解しにくいところです。