・・・NHKの大河ドラマ「江」の中で、ちょうど放送されているのは明智光秀と秀吉が山崎で戦うところである。
この脚本で面白いと思ったのは (歴史上の人物が人生の分かれ目の決断をした時に、脇役で、それら主役の決断に関して関連の無い『江』に色々と主役に問いかけて、決断の気持ちをしゃべらせている) ところにある。
ドラマの中では明智光秀は「何故、信長を殺したか判らない」と述べていた。
私の考えでは、光秀の人生をかけた、決断で「なぜ謀反をしたか判らない」などと、云うことは無いと思う。
光秀は確固たる信念でこのを決断したと思う。
・・・明智光秀は謀反を決断して時に年齢は55才であった。
信長が桶狭間の戦いの時に舞う謡曲敦盛の歌詞 「・・・、人間50年 化天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり一度生を受け滅せぬ者の有るべきか、・・・」 の歌詞を考えると、その時の光秀は、大地の人生50年を超え、第二の人生を歩みだしている様な年寄りよりだったことである。
・・・現代で第二の人生の年齢にある私は、光秀の決断の気持ちを、フト、下記のように思いました。
その時、明智光秀はこれからの人生の先が段々読めて来たのではないだろうか。
現状は信長と云う、動かし難い山はあるものの、それ以外の人物を見れば、自分に比して何とかなる、と思った。
自分の先にあまり時間がない中での第二の人生を『夢』を見たのではないだろうか。
現代人の感覚では、謀反と云う、そんな危ない橋を渡る夢を実現する決断をするか ?
と云う疑問を持つと思いますが、当時は戦国時代が、まだ終わってない時なので、かなり危ない決断をすることが多かったと思う。
そして、第二の人生の夢をかけた賭けに負けたのではと、私は考えを巡らしました。