ついに発掘。いやはや,これがカスミ爆釣時代のもの。
これは89年12月に放映されたと記憶しているが,この後の90年4月に「スコーピオン・プロチーム」が結成されて,まあ,とにかく,村田さんの露出が増えていったのだ。
それにしても釣れる。スコーピオンエアロ,2592Aは持ってましたよ。いいロッドだった。
知らなかった。「会津ころり三観音」というものがあることを。
なんでもその観音様3体にお参りすると,いわゆる「寝たきり」にならずに済むというのだ。その信仰の歴史は軽く数百年を超えるものであるということを。
今回の旅のメインテーマはずばり「会津ころり三観音」への参拝,そして,他の仏閣も廻ってみようというものなのだ。
と,このレポートを書き始めていると,家族から
「海外旅行の方が安いねえ。円高だし。」
という。オズマはまだそうは思えない。理由は以下のとおりだ。
【理由】
自分の国の歴史をロクに知らずに居る自分が居る。なのに海外旅行なのかと,それはいいのかと思うのだ。
まずは自分の足で,自分の目で自国の歴史を確かめたい。何より,さまざまな仏様にお会いできるということは,世界的に見ても日本はかなり恵まれているのではないか。一神教でない素晴らしさはやはりあるのではないか。
山岳信仰から生まれたもの,海から生まれたものなど,自然とともに,たしかに仏教は海外から導入されたけれども,日本で独自の深化を遂げ,いまに至っている。このことをやはり自分の目で確かめたいのだ。
前置きが長くなったが,3日目は会津若松のホテルを6時にスタート。釣り人ですから朝の早起きは大丈夫なんですよ
。
1時間ほどかけて,鳥追観音・如法寺に到着した。西会津にあり,山中の静かなお寺だ。
まずは道祖神にお参り。
ところが,駐車した場所がオカシイのか,なぜか神社の看板がある
ギョエエ。ここからかなり歩くみたい。
とりあえず,今回は足がガクガクするのでごめんなさい。
そしてお寺を探していると,お寺より先に目に入ったのは,幻の「ロータリー除雪車(もちろん蒸気機関車)」だ。子供の頃,図鑑を見ては憧れていた,それがあるのだ。
巨大すぎて携帯カメラでは収まらないです。
オオオ,ラッセル車だ。ロータリーの赤がいいなあ。危険だから赤,なのかも。
説明書きです。戦前に作られています。
ジャパン・アズ・No.1,じゃないのかな。
イカーン 鉄道を見るとどうも無性にはしゃいでしまう
。幼少児,近所の線路に毎日母親にせがんで連れていってもらい,何時間もレールを眺めていたという自分の性がまた蘇ってくる。まさに「三つ子の魂百まで」である。
ようやく如法寺へ。
真言宗といえばやはり弘法大師。弘法大師・密教といえば
やはり大日如来。なぜかここは撮影可だった(かなり新しい様子)。
ちなみに,撮影可でもフラッシュはつけません。携帯カメラですので,写っていればラッキー,みたいな気分です。
お堂です。住職さんが無口な方でした....。
会話がしたかったなあ....。ご挨拶はしたのですが...。
まずは1個目のコロリ参り終了。
次は,と地図を改めてみると,福満虚空臧尊・圓蔵寺が結構近い。よし,行ってみよう。
駐車場からの参道。
本堂。団体客で賑わってました。
団体客だとお堂のなかでも撮影可能,みたいでした。
お堂から見えるのは只見川。しかし,霞のように
濁っている。魚は見えない....。不思議だ。
そしてこの福満虚空臧尊・圓蔵寺は「赤べこ」由来の地だということが発覚。
赤べこの話は有名かもしれないが,簡潔に記しておこう。
災害が起こりました。畑も田んぼもダメになりました。人々は苦しみました。しかし,そこに赤牛の群れが現れ,「手伝ってあげましょう」と村人に伝えました。
これが赤べこ伝説の概要。
ありがちな感じもするだろう。でも,ボクはこれに事実もあると思う。村人が困っているのを見かねた長者さんが,毛の赤茶色の牛を貸してあげたらどうだろう。つじつまがあってくるのではないか?
ボクは,いわゆる「伝説」には,「科学」だけでは割り切れない事実があるのではないかと思う。いまのボクの考えは適当だけれども,有り得ないとも言えないよね。
赤べこ伝説の地には,またもや蒸気機関車が展示されていた。
大井川鉄道で小学生のときに乗ったなあ。
C11,結構身近な存在かも。
やはり戦前のもの。馬力がいまのGTRなみかもしれないけど,
蒸気機関車の汽笛は,なんかこう,涙腺が緩んでくるんだよね。
なんでだろう。
会津柳津駅には,その昔ボクが処分したのと同じ本があった!
処分に困ったのかな。
さあ,時間はどんどん過ぎてゆく。会津のお寺は,その距離がかなり離れているので,京都や奈良の感覚で移動を考えていると大変だ。基本的にクルマ以外での移動はできない,と考えておこう。
今度は立木観音・恵隆寺です。
お堂です。
ここでは,観音様を拝むことができた。実に素晴らしいものだった。千手観音であったが,運慶の得意とした寄木造りでなく,一本木造りというのに感動した。
だって,高さはゆうに8Mを超えるのだ。なんでも,地面から生えていた巨木をそのまま彫ったのだという。
で。一番よかったのがお寺の方とおはなしができたこと。ボランティアで担当されていて,普段は農業に従事されているとのことだったが,今年の夏の暑さや,仏様の温かさ(ぬくもり)を間近に感じることができた。
基本的にご開帳はされておらず,ボクも巨大な布で覆っている観音様と二十八部衆を,その布の隙間から見せて頂いたのだ。
ズバリ,必見です。
お次はなぜか神社。それは仏像があるから。
新宮熊野神社・長床です。紀州・熊野と関係があります。
この神社には宝物殿がありますが,そこも必見です。神社なのに仏像がある。おそらく廃仏毀釈の影響だと思われますが,この「神仏習合」というのがボクは大好きなのです。
どこかの政権争いのようでなく,お互いが生き延びること,この先の人々に夢と希望を与え続けること,それが神仏習合のもつ一面でもあるのではないかと思うのです。そうしないと,明治政府は西洋かぶれだったので,潰されてしまうことになってしまいますからね。
今度は大きく移動して,喜多方へ。
喜多方・願成寺・会津観音といわれます。
重文指定なのになぜか寂しいです。
ガラス張りでいつでもお会いできるのはいいのですが,ガラスゆえに会話ができない,と感じます。何でも生で見させてほしい,というより,ご開帳がなかなかなくてもいいのです。それが木の扉だったり布だったりするのであれば,仏様の呼吸が聴こえるようではないですか。
そんなわけで,このお寺,観光客は私一人。そりゃそうでしょう,なんかこう,重文に失望させられたような気がするのですから
。須弥壇に飾ってあげるとかしてあげましょうよ。
お昼を過ぎましたが,喜多方ラーメンに強い欲求はないので,そのまま次のお寺へ。
勝常寺といいます。
このお寺にも国宝指定の中央薬師さまがいられます。
このお寺も,通常は布で覆われていて,希望者は参拝料を払って仏様とお話ができるというものです。
ここがまたよかったですね。写真はもちろん撮影できませんが,一木造りの薬師様が,1200年のときを経て,自分に話しかけてくれているような気がします。ボクはやはりこういう仏様との距離が近いというのが一番嬉しいです。芸術品になって飾られているのは,たしかに保存上の問題でしょうがないけど,仏様はやっぱり人々とお会いしたいんじゃないかな。
ここでもう14時になろうとしていました。もう他のお寺に行くには時間が足りません。はっきりいって会津の街での仏像巡り,道にほとんど迷わずに行っても,ボクのようにすみから隅まで見ていると,とても1日では時間が足りません。
いい加減お腹が空いてきたので,県道沿いのこのお店に入りました。
味も値段も量も文句なし! 検索してみよう。
まずはキリンフリーです。
夏はこれですわい。
ラーメンセットを頼みました。喜多方ラーメン,
久々に大ヒットの旨さです。これで500円。安いなあ。
セットにして,ミニソースひれかつ丼も食べました。
このお店,かなり繁盛していて,たぶんお昼時は大変なことになると思われます。とくに,「磐梯ソースカツ丼」なるものは,どうやら会津の名物らしいのですが,とにかくボリュームが,見ているだけで圧倒されました。でも,女性が結構頑張って食べてましたよ。
時計を確認すると,近場ならまだあと1箇所ぐらい回れそうです。
慧日堂跡です。資料館が涼しくて助かりました。
このお寺は最近復元が始まったらしく,まだまだ全面復興には時間がかかるようです。ちなみに,ここには名水百選にもある清水があるので,それを飲むのもいいですよ。
さて,もうお寺は完全にムリですが,日暮れまではまだ2時間あります。一気に裏磐梯まで峠を攻めます。
遠くに猪苗代湖を望む。4AGEは2速固定でした。
関東の有料道路とかはほとんどが峠らしくなくなってしまいましたが,磐梯山ゴールドラインは,久々に「元走り屋」の血が騒ぎます。
でも。最近のミニバンとかって結構早いんですね。ロールもせずにスイスイ走っていくんだもの。EF9だったら絶対勝てるのにー,などと馬鹿なことを考えましたが,グリップ走行の限界まで攻めましたよ。ショックを変えていて正解でしたね。
そして桧原湖に到着。スモールマウスが
泳いでいました。
さすがにここは高原です。実に涼しいですね。5℃は地上と違うと思われます。お土産のほとんどもここで購入しました。
でも.....。
それでバスが釣れたら苦労しない。
レンタル竿が置いてあるのですが,いくらなんでもこれではスモールマウスは難しいんじゃないの,と思わずツッコミたくなりました。
でもね。潮来に同じようにレンタル竿があるのかというとそうではないわけです。潮来は観光地とよぶには景観もチョイと寂しいし,何より水が美しくないわけです。一般の人から見たら。潮来も水がキレイになったら,こんな商売もできるのかな,なんて思いながら,またまた峠道を2速全開で走りまくるのでした。
そして夏休み最終日に続く....。