2010年8月。歴史的な暑さが続き,水郷も水が腐りかけていた
。だが,それでもいつものポイントではなんとか釣ることができていた
。
そして9月。9/7-9/8にかけて熱帯低気圧が関東を通り過ぎ,鹿嶋周辺では相当の降水があったという。この時点で,オズマは「水が入れ替わって入れ食いかもしれない」などと考えていた。
前日は,会社の人となぜか飲み会もどき。「もどき」なのは時間を90分限定にしてもらったから。そうしないとオズマが釣りに行けない,「不機嫌な翌週」を迎えてしまうのだ。会社にとっても損失ですよ(笑)。
9/11朝,3時45分起床。もうこの時点でマズメは捨てている
。とにかく睡眠時間確保が猛暑に対抗する最良の策であることは間違いないと思うからだ。それに,いままで朝マズメはロクに釣れていない。あせらんでもええやろ,みたいな感じだ。
いつものポイントにつくと,湖面が恐ろしいことになっていた。
酸欠に強いコイでも鼻上げ。壊滅的打撃。
恐るべし,稲渋。
そう,秋のもっとも恐ろしい水,稲渋ダラケの水となり,ハゼ・アメナマ幼魚・ワカサギ,コイ,フナ,およそすべての水中生物が死んでいるか死にけているかという,とんでもない状況だったのだ。
それでも一縷の望みをかけて投げてみるが無反応のまま2時間経過。移動しようと思っていると,チェリーさんに会った。やはり釣れてないらしい。チェリーさんはひとまず寝る,と言っていたので一旦別れた。
春先にいい思いをした水路に行ってみようか。一抹の不安はある,そう稲渋の。
思ったより遥かにマトモな状況。コイも死んでいないし,むしろソウギョなんかがアシをバクバク食べている姿を発見できたり,かわいいイタチの後ろ姿があったりと,とりあえずは釣りになりそうだ。
まずは,先週釣れたカスミクロー。これで釣れたら嬉しいなあ。
アシのスポットに入れる。
「ググ...」
何か重い。思い切りアワセる。
「グオオ」
なにかわからんが草の塊ごと引っこ抜くしかない
そして飛んできたのはこれだった。
やったぜ1匹目。カスミクロー。
小さいけど嬉しいゾ。
先週に続きテキサス7gで釣れた。今日は,クローワーム定番の改造をしてきたが,それも効いたのかな。ああ,昔流行した「キャッツアイ」をつけたんですよ。あれを付けるとオズマは勇気100倍になるのだ。
しかし後が続かない。ときおり「グーン」という強烈なアタリがあるがすっぽ抜ける。さっぱりわけがわからないまま刻々と時間は過ぎていく。
ポパイ51に行っていた。カスミクローの補充とスナップを買いたかったのだ。
もうお昼になってしまった。しょうがない,とにかくここは歯磨のできる場所で昼食をしよう。そして昼寝だ。
14時に目が覚めた。帰ろうかとも思ったが,ふと,利根川が脳裏に浮かんだ。ダメモトで行ってみるか。
意外や意外。ささ濁りが入っている,むしろ釣れそうな感じだ。ボラも元気に泳いでいる。いつものポイントの魚たちを避難させてあげたいぐらいだ。
もうとにかく余裕がない。ここはTN/50・ステインキングで一気に攻めまくろう。まぐれを起こすにはなんといってもバイブレーションのスピードが必要なのだ。
テトラの陰にブチ込む。Wフックなので容赦なく突っ込む。
「ガコ-ン」
ヤベエ,根掛りか,と思ったが動いた。黒い塊が。やっとアメナマがきたのか
フルパワーで抜き上げたら
36cm。またもやバスとは....。
バスはバスで嬉しいのだが,やはりアメナマはオズマのことが大嫌いなんだな...。でも,こういう意外性があるのがハードルアーだよなあ。とりあえずこれでレポートがなんとかドラマチックに書けるゾ。
引き続きひたすらバイブを投げたり,クランクにしたり,スピナベにするが反応が薄い。水の色はどんどんよくなっているが,風がないのが痛いなあ。
下流に目をやるとチェリーさんが居た。こちらは2匹ですよと伝えると,何でも午前中でいきなり3本釣ったという。詳しくはここに書かないが恐るべき発想。とても参考になる考えだ。
そんなわけで,「バスマッチ選手権・第3戦」になってしまった。
話を聞くと,どうもバズやらスピナベの方がいいらしい。ようし,夕マズメまで勝負だ。
「ヨッシャー」
先に叫んだのは,エセ今江プロ2号()に認定されたチェリーさん。ルアーの詳細も面倒なのでそれはチェリーさんのブログを見てほしいが,これで4対2。チェリーさんはリミット5本まであと少し。
オズマはTOバズベイトに変更した。ん たまたま中古で315円だったんですよ。
「ヨッシャア」
今度はオズマにヒットした.....が,抜き上げ直前でオートリリースだ。アワセが足りないようだ。
その後もバイトがあるがまだ乗らない。
いよいよ日がくれかけた17時30分過ぎ,オズマにドラマが起こった。
「シューン」「ジュボ」「ウオッシャー」
今度はバラスわけに行かない。腰をひねって強烈にアワセルのだ
そう,利根川はロングキャストで釣れることが多いので,パワーをルアーに確実に伝えるには,リック・クランのようなパワーアワセが必要なのだ,と理解したらこの通りだ。
根性で3本目。TO,釣れます。
そして糸を結び変えて1投目。
「シュボ」
ヨッシャア ウンショア
4本目ですたい。
これでようやくチェリーさんに追いついた,と思っていたのもつかの間,チェリーさんはしっかり1本追加。結局5対4でオズマの負けが決まった。
気がつくと周りのバサーはみんなバズベイトを投げていた。オズマとチェリーさんは「もういいやね」と帰宅準備。
さて,利根高では,柏ICまで終始オズマが後ろにいたことをチェリーさんは気がついていただろうか
劇的な釣りをまた味わいたいが,次回は会社の移転作業のため出撃予定は未定である。