ネオニコ系農薬 人への影響は【報道特集】
元々はoiさんのブログから知った情報である。
そして詳しく見ると「魚の減った時期」が霞ヶ浦にもほぼ同じ実感がある。
とにかく農薬散布は凄まじく,危険性のあまりに「いついつヘリで撒くから注意してください」警告が,水郷から柏まで,およそ田園地帯一帯にあった(片道50キロ,両岸で100キロに及ぶ)。
散布後はザリガニは死んでいたし,ザリガニがたんぼから脱走している姿をみたこともある。
そして,自身への体調悪化の影響もあったので,まさにおそるべき農薬体験だった。当時は「ネオニコチノイド」という言葉を知らなかったが。
ふりかえってメトロリバー。周囲に田園など皆無で,あるのはせいぜい個人経営の農家。林も山もあるが,よい意味では「人間にとっての有益」さに利用されつくしていない。
いや,1970年代に完全に「生態系撹乱」が起きているから,もはや昔からの生態系などないのだ。そしていま,農薬散布など感じたことはない。そのお陰なのか,魚が減ったという実感はない。
農薬の恐怖といえば生物濃縮である。DDTに有名な,高次消費者になればなるほど体内に蓄積されていく深刻な問題。
日本のもっとも無策なところは「人体に直接の被害」がないと法律改正しないことだ。イタイイタイ病,水俣病。当時は公害病と言われていたが,正体は「政府の無策」であろう。
この問題は,生物学を少しでもかじったりしていれば想像に難くない事実。
だが一方で,かつて農家の伯父が存命だったときに「無農薬やら有機栽培でコメはつくられねえっぺ」と正直な話があったのも事実。
農業と水産業,そして人命。はかりにかけることは難しいが,バランスをとった政策が必要である。
同時に,そういえばメトロリバーに行きだしてから,人体への農薬被害を直接感じなくなってしまったことは,ある意味不運だとも思っている(水郷の水は飲めないがメトロリバーの水は飲んでも死なないというぐらいに水質が違う)。