いまだに流布している話で恐縮です。
いわゆる「ダイワ・シマノ論争」で言われる「ギア」の話をしてみよう。
僕は技術的に語れる立場にない。専門家ではない。
しかしはっきりしているのは,「文句をいう人に限ってメンテナンスを怠っている」という共通点がある。
僕がそうだったからよくわかる(笑)。
壊したリールは何個あるだろう。
- シマノ・初代ツインパワー2000を数年でお釈迦に。
- シマノ・初代ステラ3000DH,マスターギア交換を数度。
- シマノ・スーパースピードマスター2000ULSのピニオンギアを数度。
- シマノ・初代スコーピオンのスプールシャフトをひん曲げた。
- シマノ・初代スコーピオン1501は,ベアリングにCRC-666で,ベアリング死亡。
- 銀メタ,ガンメタ,初代アンタレスなどのリールはことごとくCRC-666でベアリング死亡。
記憶にはっきりしているものだけでこれだけある。数年に一度は壊していた。
1990年のシマノカタログにはすでに精密冷間鍛造の技術が書かれている。
自身,適切なメンテナンス・オーバーホールなしに維持などできない,と知ったのはたかだか10年前。
そう,最高のプロによる説明により納得したのである。
そこからは順調。ダイワもシマノも4年以上は使えている。ストラディックCI4+は5年めに突入だ。
もちろんOHしたりするわけだが,新品購入するよりはるかに維持費が安い。
高いリールの権化である「16バンキッシュ2500S」も,最高のOHを受けて2年は経過するがいまだに絶好調。
「絶好調」の感覚を忘れないこと。そして,「日々のメンテナンス」を怠らないこと。
この2つが維持に必要。クルマでもPCでも同じだよね。
- メインギアのグリス蒸発は普通に起きる現象。
- メインギアグリスUPだけでもやっておくべき。
- 可動部への注油も忘れずに。
- なにより,湿気と熱が大敵なので,保管は大切に。
本当のプロから教わると,こうしたことが非常に論理的でわかりやすい。
ダイワだから,シマノだからなんて無意味な話だと思う。「個性」はあるだろうけど,適切なメンテで普通に使えるのがこの2つの会社の製品。
竿だって同じ,ルアーだって同じ。
年末年始,思い切って掃除やらメンテナンスに時間をかけるのもオススメします。