釣り再開のため,スピニングのラインローラー点検・分解清掃をしてみることにした。
右側が,16バンキッシュ「コアプロテクト」ラインローラー。
発売当時,「特殊撥水グリス」でないとメンテナンスできない(というかシマノはオススメしていない)ので,大いに不評を買った...らしい。
というのも,購入当時から「適当に」考えていて,「普通にグリスアップしたら問題あるんかな」と,すでにかなりの回数,自己流OHを行っている。
結果,ストラディックCI4+を含めて,自己流メンテで何ら問題なし。いわゆる「グリス圧入」でABU純正を数ヶ月おきに入れ替えていくというだけのこと。所要時間も20分ぐらいである。
そして,左が21コンプレックスXR。コアプロテクトでなく「Xプロテクト」だが,バラシてみると何ら差を感じない。たしかに,より防水性を高めるべくワッシャで「挟み込む」ようになっているが,相変わらず「特殊撥水グリス」が使われていた。
バラシてみると,やはりラインローラーの仕組み自体コアプロテクトからの大きな差を感じないので,またもやABU純正グリスを圧入。
なぜABU純正かというと,手持ちのグリスのなかで「一番硬い」から。そう,防水性が強そうだから。シマノ純正特殊撥水グリスは高価すぎて使えないだけなんだけどネ...。
それでも,結局「Xプロテクト」「コアプロテクト」ともにほぼ同じ構造であり,ことラインローラーに関しては,「革新的構造」を感じることはできなかった。
個人的に,普通にバラシてオイルメンテOKだったモデルが懐かしい。しかし,その時代のスピニング(おそらく2012モデルレベル)は,自重がまだ2500Sで185gに達していなかった時代。「レアニウム」というモデルがあったが,実に短命だった。CI4も「+」でなく,デザインがちょっと野暮ったかったような記憶もある。
まあ,いつも書いているように「一度バラシたら自己責任」なので,今後「つきあっていく」覚悟で行っているメンテナンスである。
それにしても,ラインローラーの構造的大転換はやはりダイワの「ツイストバスター」に限る 当時,シマノでフロロ5LBを使うとすぐに糸よれして大変だったのに,僕が最初に購入したTD-Sでも「まったくといっていいほど糸よれしなくなった」記憶が鮮明だ。バイオマスター・ステラでは「パワーローラーⅡ」という時代があったが,こと糸よれに関しては,ダイワが圧倒的優位だった。
いまでこそ,シマノが「AR-C」スプールを採用してトラブルレスになっている。
しかし僕は,どんなに勧められても「AR-C以前のシマノ」は使用したくない。当然ステラであっても,だ。そのくらい,当時はダイワの「ABS・ツイストバスター」が他社を圧倒的にリードしていたんだよネ。