僕の1号機ストラディックCI4+ラインローラーは,コンプレックスCI4から2BBを移植した。以来,3年使ってきた。
だが,丸2年経過した頃から「ローターのぶれ」を感じるようになり,一旦は摺動子の調整で治った。
しかし2019年,またもやブレが再発し,摺動子の調整ではどうにもいかないようになった。
そのときプロのアドバイスで「オズマさん,2BBではなく,純正のものに戻せば回転バランスが戻るかも」と賜った。
そして純正品を注文し,ご覧のように組み付けた。ワッシャ1枚疎かにせず,展開図を見て純正特殊撥水グリスを充填してみた(すっかり存在を忘れていたが,運良く残っていた)。
すると,ローターのブレが完全解消。
言われてみれば至極まっとうな指摘で,ローターの一番外側に位置するラインローラーの重量が変われば当然回転バランスに影響がでる。
さらには,回転バランスの狂ったローターを回せば回すほど内部機構への負荷がかかり,オーバーホールの頻度が高くなる。
今回は純正品3500円あまりの注文で済んだが,対策が遅れたら二度と使えなくなっていたかもしれない。
くれぐれも,シマノのラインローラー2BB化には慎重になってほしい。
いやさ,いまの僕なら「しっかりメンテすれば普通に純正でOK」だと言おう。
リール分解整備の道は険しいが,こうして回り道から正解を得ることもある。そして,何よりこうした経緯も「釣り」の楽しみである。
今回は完全に自力解決ではないが,ヒントを下さったプロには改めて深謝するものである。