「直線で20キロ超過、取り締まり疑問」古屋公安委員長(朝日新聞) - goo ニュース
勇気ある発言である。国家公安委員長が発言したということは,これは権力者の発言であるから「警察は取締に疑問をもっている」という発言という趣旨にとられる。
たしかに,利根川高速といっている「利根水郷ライン」や「県道11号取手東線」においては,非常に多くのネズミ捕りが行われていて,その場所もまた,「捕まえやすい場所」である。いまはGPS探知機があるのでほとんどすべてを事前に察知できるので捕まることはなくなったが,50キロ制限道路で,見通しもよく,そんなところで流れにのっていて70キロいくかいかないかで捕まったときは「何か事件でもあったのですか」と訊いたぐらいである。つまりは,まったくわけがわからないということ。
こういう取締の問題を,問題提起されたのであろう。
しかし,彼に対して個人的に称賛の声(このブログ含めて)は数千人にも及ぶというが,マスコミはことごとく彼を叩く。問題発言でもしたかのように。
問題「提起」したのであって,問題発言ではない。
だが,警察は,国家公安委員長たる長の発言を無視して,変わらずネズミ捕りはするだろう。制限速度に対しては,さすがに20キロオーバーで文句を付けられるとかなわないとして,25キロオーバーあたりだろうか。成果主義がある以上,取締のための取締は消えない,というのが僕の見方である。そしてそれを避けるにはやはりGPS探知機の導入が欠かせないと思う。
けれど,それでも,国家公安委員長が,こうした発言をしたことは意義がある。だからといって,100キロ制限の高速で180キロだしていいわけではない。あくまで「程度」のことを言っているのだから。
この週末は雨である。雨の利根川高速は非常に怖い。水たまりで滑りそうになる。速度を守っていても。そういうときこそ,しっかり取り締まるべきではないのか。雨降りは警察も嫌だろうけど。