奄美大島の笠利半島の地質は著しく開折された段丘をなし、
段立面は砂礫やラテライト質土壌に被われている。
このノジュウルは、層のズレによって泥と鉄分が一ヵ所に集まって出来たもので、
ソフトボール大の球形をなすものが普通であるが、
これだけ大きくなるのは日本でも極めて珍しいといわれている。
そんなノジュウルは笠利町須野ダム工区から検出されたものである。
マンガン団塊、マンガンノジュール (英: manganese nodule)、
多金属ノジュール(英: polymetallic nodule)とは、
海底のコンクリーション(凝結物)であり、コアの周りに同心円状に層状に形成された、
水酸化鉄と水酸化マンガンからなるノジュールである。
コアは顕微鏡的サイズであることもあり、
結晶化作用により完全にマンガン鉱物に置き換わっていることもある。
コアが肉眼で見える場合は、微化石(放散虫や有孔虫)の殻や、
燐灰石などのリン酸塩鉱物に置換されたサメの歯や、
玄武岩のデブリ、さらにはすでに形成されていた別のモジュールの破片であることもある。
マンガンノジュールにはいろいろなサイズのものがあり、
小さいものは顕微鏡下でのみ観察可能な粒子であるが、
大きいものは20cm以上の大きさのペレットである。
しかし、もっとも多いのは直径5cmから10cm程度で、ちょうどジャガイモくらいの大きさである。
ノジュールの表面は普通平滑であるが、場合によってはラフであったり、
ブツブツした乳頭状のものがあったり、不規則であったりする。
一般的には、堆積物に埋まっている底面側は上部よりラフである。