先月28日に帰って来た息子が、きのう大学に戻って行った。
息子が帰って来ている間は、毎日肉や寿司や刺身など
「 これでもか! 」 って言わんばかりに買って並べた。
家に帰って来た日は、家族で焼き肉をした。
その日、肉屋に行った時のことである。
いつも夫婦ふたりだけなので、安い肉を少しだけ買うのだが、
この時は、一番高い肉をたくさん買った。
すると、店のおばちゃんが、 「 息子さんが帰って来られるんですか 」 と訊いたので、
「 うん、今日の夕方帰って来る 」 と言うと、
「 あんたんとこの母ちゃんが、あんたが熊本から帰って来るち嬉しそうに言うて、
肉をいっぱい買って行きよったんよ 」 って言われて、親の想いを知り、
” あ~俺も親と同じことしよる ” って、しみじみ思った。
息子と一緒に暮らしている時は、そんなん思わんやったけど、
離れて暮らすようになってから、子どもの愛おしさを感じるようになった。
若い時は、ひと月のうち三分の一は競輪に参加して家に居なかったし、
普段は練習に行き、それ以外の時間は、絵を描いたり、彫刻をしたり、ゴルフをしたり、
オートレースに行ったり、競馬や競艇に行ったり、飲みに行ったりして、
自分のことしか考えとらんやった。
ホント、自分の子どものことなど考えんダメ親父やった。
今でも自分勝手と思うけど、親が倹約すれば
その分、息子が辛抱することが少なくなるから、
息子に気付かれないように倹約しようと思う。
在る時の倹約は、無い時の辛抱に通じるから・・・
最近やっとオヤジ ( 父親 ) らしくなれたかもしれんと思う。