「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

鹿児島市 「 旧 ・ 鹿児島刑務所正門 」

2014-01-26 05:51:41 | 近代化産業遺産・土木遺産












双頭形式の石門が欧州の古城を思わせる








裏側は凹凸が無い壁になっている








中央に桜の花びらがあしらわれた鉄製門扉








鉄製門扉の横にも小さな扉が付いている








石造と鉄のコントラストが重厚さを醸し出す








中央上部にあるバラ窓 ( ローズ・ウインドウ )








出所もしくは面会人の通用口であろうか?








多面形の塔の上部はまさにシャトーである








まるで巨大彫刻のように鹿児島アリーナの施設と上手く溶け込んでいる





■  所在地 /  鹿児島市永吉町13・鹿児島アリーナ入り口
■  竣工   /  明治41年 ( 1908年 )
■  設計者 /  山下啓次郎
■  登録有形文化財



この石門は、旧鹿児島刑務所の正門として
明治41年に司法省大臣官房営繕課直営で施工されたもので、
設計に当たったのは当時課長であった鹿児島市西田町出身の山下啓次郎である。
石造建造物として重要文化財である尚古集成館と同様に、
鹿児島の石造文化の伝統が脈々と息づいている貴重な建造物である。
その堂々とした風貌は、ヨーロッパ中世における古城の城門を思わせ、
中央上部のローズ・ウインドウ ( バラ窓 ) や
中央部に桜の花をあしらった鉄製門扉の優美にして華麗な文様は、まるで美術作品のようである。
ただ、その門の横には小さな通用扉が付いており、その部分がもの哀しさを漂わせていた。

鹿児島市では、昭和61年に鹿児島刑務所が移転する中で、市民からの要望もあり、
この石門を保存することとなった。
そして鹿児島アリーナのシンボルゾーンである前庭噴水池の中に
この石門をアリーナの修景として取り入れたものである。


旧・鹿児島刑務所正門へのアクセス
旧・鹿児島刑務所正門へは、鹿児島中央駅から国道3号線を北に約1.5キロほど行った
中草牟田交差点を左折して200mほどの場所になる。
ナビで鹿児島アリーナで設定すれば迷わずに行ける。
駐車は、鹿児島アリーナの地下駐車場(300円)を利用することになる。



熊本県山都町 「 とどろ橋 」

2014-01-26 05:50:41 | 熊本の石橋




































所在地 / 熊本県上益城郡山都町猿渡
架橋 / 不明
石工 / 昭和9年 ( 1934年 )
長さ / 9.0m
幅  / 3.5m  高さ / 5.1m



とどろ橋は、轟々と音を立てて割れた岩の間を流れ落ちる轟滝( とどろたき ) の上流に架かる橋で、
美里方面に至る旧道に架けられた小さな橋である。
川底の庭石のような岩と山の中に溶け込むような石組みが緑とマッチして絵になっていた。


とどろ橋へのアクセス
とどろ橋へは瀬峯橋から県道219号線を囲集落方面に約300mほど進んだ公園広場下にある。
駐車は、公園内に駐車できる。


鹿児島県徳之島 「 喜念埼灯台 」

2014-01-26 05:49:41 | 奄美群島の灯台


























































灯台表番号 / 6961
ふりがな / きねんさきとうだい
標識名称 / 喜念埼灯台
所在地 / 鹿児島県大島郡伊仙町喜念
北緯 / 27-40-14
東経 / 128-59-12
塗色 / 白色
灯質 / 群閃白光 毎7秒に2閃光
光度 / 実効光度 6,800カンデラ
光達距離 / 13.0海里
地上~頂部の高さ / 13.96m
平均水面上~灯火の高さ / 21.60m 
地上~灯火の高さ / 11.96m
業務開始年月日 / 昭和48年2月16日
現用灯器 / LC管制器Ⅱ型
電源 / 購入電力



喜念埼灯台は、徳之島の南端の伊仙崎の東にある台地上に設置された灯台である。
灯台自体は高さが14mあるが、正面からは円筒が隠れているため見た目に低く見える。
目の前に広がる海はコバルトブルーに輝き、南国の海を思わせる。
また近くには喜念砂丘喜念浜があり、観光の名所としても知られている。


喜念埼灯台へのアクセス
喜念埼灯台へは、徳之島町の亀徳新港から伊仙町方面に向かって行くと、
町境の徳之島町南原から伊仙町に入った集落が喜念になる。
その集落から左に入ると畑の中に立つ白い灯台が見える。
駐車は、灯台付近の空き地に駐車できる。