

「 あの日 」 サンライズジェガー
あの日は晴れていたのに
風が強くて寒い日だった
地上と空の間を
冷たい風が吹き抜けた
メジロマイヤーは
復活という光に輝き
サンライズジェガーは
力なく伸びた
冬の影を落とすように
沈んでいった
平成18年2月4日 小倉大賞典 最後の直線走路にて
左第一指関節開放性脱臼のため予後不良
この年のサンライズジェガーもサンライズテーストも
パドックでは、いつも苛立ちを隠せずイレ込んでいた。
切なさを闘志に変えて走らねばならない馬も僕らも同じだった。
ラチ沿いから馬場で横たわる白いメンコに涙が出た。