今、箕面の滝道ではライトアップがされ、川床のお店も営業している。
ライトアップといってもそれは派手なものではなくて、滝と滝道の数箇所がサーチライトで照らされているだけ・・・正直、照らされていない場所はかなり暗い・・・
それでも夕涼みを兼ねてか?カップルやら家族連れが訪れている。
たまにバイクや車で登ってくるもの達がいるが滝道は許可車以外の立ち入りは禁止である!
止めてもらいたいものだ!
それはそうと、
皆さん、暗い中を楽しそうに歩いて来られるのは、滝道の怖い話をご存じ無いのだろう・・・
実は滝道にはこんな話がある・・・
その昔、龍安寺にはたくさんの若い僧が全国から修行に来ていたそうである。
まだ滝壺のすぐ横にお堂があり、毎日毎日、若い僧達は少しでも役行者に近付こうと厳しい修行に耐えていた・・・
ある日のこと、二人の僧が修行に耐えられずに滝つぼ近くのお堂から逃げ出したのである。
修行僧には厳しい戒律があり、修行の途中で逃げ出すことは許されない・・・
すぐに追っ手が差し向けられたのです。
二人は必死で追っ手から逃げたのですが・・・
一人は滝道途中にあった鐘楼の鐘の中に身を隠したのですが、鐘を釣る鉄輪が外れ、鐘と共に深い淵に落ちてしまい二度とあがってくることは無かったそうである。
もう一人も麓まで逃げたものの捕まってしまいました。
そして罰として滝道の途中に掘られた穴に入れられ、生きたまま石で埋められてしまったそうです。
今では鐘が落ちた深い淵を『釣鐘淵』、埋められた穴があった場所を『石子詰』と呼んでいます・・・