あ、あの後ろ姿。何か隠していますね? 長崎ペンギン水族館のキングペンギン。
「見破られては仕方ない。じつはタマゴをあたためておるのじゃ。」
おなかの皮をひょいと持ち上げて、タマゴのご開帳。でも、人に見せるためではありません。
「我が子よ、調子はいかがかな?」
タマゴを点検しているのです。園館によっては、破損防止のため、ホンモノは孵卵器で温め、親には偽卵を与えるところもあります。長崎ではどうなのでしょう。
休憩に行っていた相方が戻ってきました。手前が先ほどは向こうを向いてタマゴをあたためていた個体。その後ろが相方。
こんなふうに向きを変えたりすると、足の動きで自動的に転卵できるので、タマゴの中身がうまく育ちますそうで。