Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

カイザースラウテンの暗影

2006-06-14 | ワールドカップ06・10・14
ネットで見たり聞いたりしていると、昨日のワールドカップ中継画像が話題となっている。ゴールに射す強い影のことの様である。現代のヴィデオカメラ技術で写しても殆ど黒潰れするほどの画像であって、家庭のTV画面を観ていても気がついた。

このような強い陰影は、ここ数日の日差しの強さを示していて、恐らくZDFのクルーの制作するTV中継はその事実を伝えていたに過ぎない。欧州の日差しは、その位置する緯度による照射角度の低さに係わらず、強く激しい。主な原因は、乾燥した大気と空の明瞭さによる。特に一昨日は「青い宇宙が見える」と予想されたように明瞭度が高かったようである。

このような気象条件から、特に秋には車の運転にもサングラスが必要となって、夏場は小学生などにもサングラスの着用が勧められるようである。欧州の冬を過ごせば過ごすほど、光に敏感になってきて何時しか目の色が青くなると書いたことがあった気がするが、虹彩の働きが変わるのは事実であろう。

日差しの強さはそのもの紫外線の強さであって、身体に与える影響も無視出来ない。週末に野外の岩棚で日光浴をする羽目となったが、そこが更に空気の薄いアルプスで無くとも、その間30番のサンクリームを体に塗りこんでなんとか被害を避ける事が出来た。汗を掻くような蒸し暑さとは違うだけ、水分の喪失量は計り知れない。汗腺が開いて旨く発汗出来ている可能性もあるが、体が気候に慣れるには最低一年以上の期間が必要であろう。

こうした生物学的な順応を含めて言うのが、「郷に入れば郷に従え」の諺である:

Bei Wölfen und Eulen
Lernt man heulen

(狼や梟に、吼え方を学ぶ)

若しくは

Wer mit den Wölfen essen will, muss mit den Wölfen heulen

(狼達と衣食を共にしたいならば、狼と吼えろ)

ドイツ語やフランス語のこれは、英語では次のようになる。

ローマに入ればローマ人に倣え。
When in (o. at) Rome, do as the Romans do



追記:フランクフルトでのトーゴ対韓国の試合のように、ドームの屋根を閉めた方が涼しい。パンツを摺り上げてシュート。
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ライヴカメラを覗いてみる

2006-06-13 | ワールドカップ06・10・14
日本豪州

守備妨害の一点が認められてその後のファールのFKが取られなかったことで、相殺されたと言うが、先にハンディーを背負った豪州が勝利。試合前の予想は、1:1若しくは3:1で日本の勝利。結果は、同点の内容と言うが如何だろうか?

この乾いて快適な天候下では、ヴァイツェンビーアを簡単に3リットルほど簡単に飲める体格(基礎体力)が必要である。ビールの量でも、豪州の勝ちであろう。残念ながらこれで日本代表は帰りの旅支度。

試合とは関係ないが、アルファベットと漢字とカタカナのロゴを生で使うような企業があるとは驚く。ロゴやタイプグラフなどに全く興味の無い会社が、何を販売しているのだろう。

試合前の高原直泰のドイツ語のインタヴューは意外で好かった。英語の中田英寿は相変わらず評判が悪い。ベンチにいる時間が長いほど外国語が上手くなるとは言うまいが。実力不相応の高額所得に、日本人サポーターのドイツ旅行中の太っ腹の支払いとは違って、罪 悪 でしかない独特な日本の経済感覚をみるのである。中村俊介がマークされていたとしても、この二人の中で中田英寿が絡むと精度が落ちると罵られる。それも今回で引退と言うことなのであまり愉快でもない中田批判を聞くのも残る二試合となった。


ビールの量では、米国もチェコと互角に戦うと予想される?




カイザースラウテルンからのライヴカム


スタジアム遠景
住宅街
日本庭園
フリッツ・ヴァルタースタジアム南(休止中)
フリッツ・ヴァルタースタジアム西(休止中)

スタジアムなど

市内1(休止中)
市内2(休止中)
パノラマ-スタジアム遠景(ライヴ)

スタジアムについてHTML


マンハイムからのライヴカム

マリティムホテルの屋上から
マリティムホテル・噴水・市街地・ハイデルベルク方面など四方

街中から水槽塔方面



参照:
なんと言う一日だろう?[ 生活 ] / 2006-06-11  
蹴球愛国主義と文化水準 [ 雑感 ] / 2006-06-12
ブルコギ鍋のおじや [ 料理 ] / 2005-12-16
破壊された偶像 [ 文学・思想 ] / 2005-07-05
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蹴球愛国主義と文化水準

2006-06-12 | ワールドカップ06・10・14
カイザースラウテルンで鯉のぼりが揚げられたのは先日伝えられていた。その時は気がつかなかったのだが、この町には昔から漁師町でもないのに幾つもの魚の伝説が伝わっている。特に鯉は、グリム兄弟が1815年にカッセルで纏めた独逸伝説集に載っている。バルバロッサとして有名なフリードリッヒ皇帝に纏わる伝説である。それによると、トルコ人による収監から解放されたバルバロッサはカイザースラウテルンに宮殿を作り庭を拵えた。もともと濠でもあったところに作った池の鯉を捕らえた皇帝は、それを記念して自らの金の指輪を鯉の耳に付けたというのである。そしてその鯉は末代まで捕らえられることはなかったが、何時ごろか二匹の鯉がのど元を金の鎖で結ばれて見つかったと言うようなものである。

もう一つの魚はカマスである。1497年の11月6日に見つかったという6メートル近いカマスが吊り上げられて、胸元の金のプレートにギリシャ語で「カイザー皇帝によって1230年のワイン五ヶ月目の六日(10月6日)に放たれた魚であるぞよ。」と書かれていたと言う。この魚は、当時の首都であったハイデルベルクのプァルツ選定候フィリップの食卓に上って、プレートはお宝として保存されたと言う。こうした伝説から今でもカイザースラウテルンの市章には魚が描かれている。

ワールドカップサッカーの期間を向かえて各地の住宅の窓や車など至る所に国旗が掲げられているのを見る事が出来る。これを、スポーツによる代替戦争のパトリオティズムと見てしまえばそれで終わりだが、上の例のように地方や民族の歴史や伝説を示してアイデンテティーを護る行いに違いないのである。イングランドの赤十字も然りである。こうしたものを、少なくとも過去の忌まわしい歴史から敢然と決別している限りにおいて、誰も否定する理由は無い。

ミュンヘンにおける開会試合前に、ドイツ連邦共和国歌の斉唱を注意深く聞いていたが、以前と比べて「独逸は世界一」と言う戦前や旧東独逸の国歌のフレーズを口ずさむ人は断然少なくなっているような気がする。旋律はオーストリアの皇帝フランツ二世の誕生日にハイドンが作曲したものに基づいていて、18世紀の遺物である国歌の歴史にも対応しているが、今日国歌がなんらかの意味を持つためには教育の正しさと明確な国家理想像を示しているべきではないだろうか。ヴァイツゼッカー大統領時代の1991年になって始めて歌詞が正式に認知された国歌は素晴らしいものであり、世界中で歌われるべき内容で、法制化の意味することがこうして今実感出来るのである。伝説の追想やIDの強化を意味するような歌詞の国歌とは随分と違い、これは近代国家として文化的発展のレヴェルを示しているのだろう。


情報:オランダ戦は民放の放送であった。民放は媚びた放送のような感じで良くない。日本チームは近郊に宿泊しているとなっているがマンハイムのマルティムホテルと情報を得た。カイザースラウテルンには国際一級のホテルが無いと言うことの証明なのであろう。勿論その中間にあるワイン街道のバッド・デュルクハイムにも無いのである。キッチンをホテルと分けて使うのだろうか?



参照:
お宝は流れ流れて [ 文学・思想 ] / 2005-03-15
ドイツ鯉に説教すると [ 文学・思想 ] / 2005-03-14
言葉の意味と響きの束縛 [ 音 ] / 2006-04-15
IDの危機と確立の好機 [ 文学・思想 ] / 2005-04-20
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興奮の開会の一日

2006-06-10 | ワールドカップ06・10・14
ドイツの大勝は予想通りである。それにしてもミュンヘンのスタジオの雰囲気は大変良さそうであった。ドイツチームの先行きはあまり明るくないけれど。

TVスポットを観ていると、オリヴァー・カーンがベンチに座って特大のハンバーガーを持って「ベンチでもビック」と語るハンバーガーチェーンのCMがあった。自虐CMは結構多く受けるのだろう。他には世界から集まるサポ-ターを空港で向かえるドイツナショナルチームの客引きのようなスポットもあった。送迎の立て札に日本語で「歓迎される」とか云う変なのがあった。日本語の出来るドイツ人が「ウェルカム」を訳した新日本語だったようである。

ワールドカップに合わせるかのように、急に暑くなって車の外気温計は摂氏27度を指していた。明日は更に温度が上がるらしい。カウチポテトの用意を整えにスーパーへ行くと、それらしき買い物客が多く、スナック類やら小旗までがレジの前のベルトに所狭しと並べられていた。それから床屋に行って、先日火曜日の祭りのせり売りの値段が「昨年より安い3100ユーロであった」とまた「今年はそれほど暑くはならないだろう」と世間話をする。サマーカットで流石に頭が涼しくなる。

南ワイン街道産の「薩摩」と云う日本のミカンを八百屋で見かけ、まだ本格的ではないスイカをさし措いて、季節外れのこれを試す。ミカンと云えばプロ野球の日本シリーズの季節だななどと思いながら、冷蔵庫で冷やしてこれを食すると、その昔駅のキオスクで凍らしたミカンなどを売っていたなどとつまらない事を思い出す。

ワインを取りに行くと英国人のトムは、今晩は飲み屋で英国のトリコロールを着てPV開会式と云う話であった。今日は、他の個人的な「密かな試み」もあって朝から少し興奮気味の一日で、夕方には地元のワインフェストも開会した。生音楽の爆音に負けないかようにTVの歓声が響き渡っている。

写真は、パン屋で先週から売り出していた半サッカーボール型のもの。
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オッズやウェブカムを覗く

2006-06-05 | ワールドカップ06・10・14
偶々行き当たったトトカルチョのサイトを見ると、予想以上に人々の願いや思惑が見える。

流石に、ドイツがグループ総当りで敗退するとするのは、七倍の倍率であまり予想されていないが、優勝すると云う予想の八倍に近い。反面、決勝で負ける可能性の方が十倍で、決勝に出れば負けないと思っている人が多い。他の掛け率を見ると、ブラジルに当たって勝つと思う人はあまりいない。番狂わせをかすかに予想している。一番予想が高いのは16決初戦で敗退らしい。

日本チームについては、E組敗退に1.31倍であるから、通過する事は殆ど予想されていない。オーストラリアが1.31倍、クロアチアが2.25倍、ブラジル9.15倍と一位二位の通過はこの二カ国となる。

因みに日本代表チーム情報:

宿泊:
ホテルヒルトン・ボン (Berliner Freiheit 2, 53111 Bonn)
開催中は試合前に現地に乗り込み同地で宿泊

トレーニング:
Sportpark Nord (Koelnstrasse 250, 53117 Bonn)
無料で公開

ライヴカメラ:
マルタ戦開催のデュセルドルフ LTU ARENA
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天井の閉じたアレーナ

2006-06-02 | ワールドカップ06・10・14
屈辱の日本戦が、巷で話題である。昨晩も魚料理屋の常連席では、サッカー談義に花を咲かせていた。こちらは、川の小魚の揚げ物にかぶりついていたのだが、昨年の七月に食べた時とは、魚の大きさも身の付き方も幾分違った。鍵となる、胸骨の身の離れが悪い。大きめであったが油が乗っているというより寧ろ微かな泥臭さがあった。しかしこれはこれで面白い。

そこで聞こえてくるのが、日本戦での「成果」を鑑みて、過去の大会でのドイツチームの変遷と他の強豪との力比べ予想であった。こちらは先ずは落ち着いて、エクスポート・ビールに南ワイン街道からのピノグリを半リッターほど飲んだ。勘定をしにこちらからカウンターへと出向く。勘定をしながら常連席の様子を背後に伺って、サッカー談義にアウェーでの参戦となった。

その内容よりも先ずは本日付けの新聞記事を短く纏めてみよう。監督のクリンツマンは、最終宣告をしたようで「順調に行かなければ直ぐに辞める。」と先制攻撃をかけた。この手法は、氏のチーム作りの「反応するよりも能動的に動け」に対応していて、「自らに支持が集まらなければいつでも投げ出すぞ」という脅しにもなっている。上げた剣はそのまま敵を切りつけて「一体、ギュンター・ネッツァーやフランツ・ベッケンバウワーやローター・マテウスの誰一人として一度も我々のトレーニングを観ていない。批判しているだけで、何一つ仕事を見ていないんだから。」と振りぬいて、「コンデションの問題やスピードや戦力の問題があると、幾らかの人が分かるようになるのにどれほど長い期間が必要か、私自身過小評価し過ぎていたよ。」と遠まわしながら敗北を語っているようである。

また、ドイツが実際に求めていたサッカーが、スピード感に溢れてコンビネーションの生きた、ジーコが日本に植えつけた南米風のサッカーだったと、いつの間にかロスト・トランスレーションとなった現在のナショナルチームの「成果」を嘆いている。その事は、二年かけて成長する筈が、今のチームの形はまるで若者の万歳スタイルで、昨年のコンフェデの前より酷くなっているとする。一か八かの勝負で、日本チームの攻撃を八回もキーパーのレーマンが一人で迎えなければいけなかった事から、前回のワールドカップのような守護神に祈るしかないとしている。

このようなチームが気に食わないと、絶えず思い続けていた感想を昨晩語ったので、これらの記事を読んで溜飲が下がる。優勝した時のチームは全く違った。

完璧な守備を謳うことは早々に諦めて、何人かの選手交代でミドルフィールドとディフェンスの繋がりを修正しなければいけないと言うが、この時点で「優勝などは宝くじに当たるようだと、新聞は敗北宣言をしている。」。守備に関して、「とにかくミスを少なくする事で、流れを綿密にするように努力する。」と同様な見解を監督も示している。ベッケンバウワー氏は、「ディフェンスは、その名の通りでなければいけない。護りであって穴では無いぞ。」と語る。

英国のレポーターの質問に答えてアーセナルのキーパー・レーマンは、「期待されていないからびっくりするよ。」と言うが、過去のチームにおいては何時も頭上には青天井が開いていた。しかし今回は、これでドームアレーナの天井は閉じられてしまった。つまり少なくとも日本との決勝戦がある筈がなく、全てにおいて日本より実力の勝るあるチームが存在するという仮定において、数学的空間が閉じられるように前提が定められたのが、対日本戦の意味であった。

解説のネッツァー氏が試合前に語ったように、「どんなチームでも優勝するというようなことを発言するんだよな。」に、これで少なくともドイツチームはもう含まれない。昨夜のおやじ達には、「ジーコは、優勝なんて言ってませんよ。」とハッキリと申し上げておいた。



参照:寿司ボンバーの二丁 [ 暦 ] / 2006-05-31
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寿司ボンバーの二丁

2006-05-31 | ワールドカップ06・10・14

ドイツ(DEUTSCHLAND)対(GEGEN)日本(JAPAN)の友好親善試合である。ワールドカップ10日前にして、双方にとって良い試金石になる。怪我をしていたミヒャエル・バラックが出場するとかで、合宿先のスイスから朝からニュースが飛んでいた。昼飯時には、スイスからドイツ入りするとかで飛行場から中継されていたようだ。迎え撃つのは、ボンに合宿する日本チームである。

雨が心配されたので戦場(FELD)の滑りやすい平らな芝生に、VORSICHT ABSTURZGEFAHR(転落注意)を掲げた。先ずは、信頼と自信の転落の危険(GEFAHR)に注意(VORSICHT)である。

TV中継は、お馴染のニェツァー氏の解説である。さて日本チームの動きが印象に残ったと云うが、一方ドイツチームは前線・前野(VORFELD)への試合作りが問題になるだけでなく、守備においても些か幸運に恵まれたと云うコメントであった。フランクフルトへ移籍の寿司ボンバー高原直泰の二発が効いた。

敗退ムードで監督クリンツマンの責任問題が突出しようとしていたが、何とか取り返した。引き分けて、少なくともコンデション作りともども本番までの仕事が明白となった。他には打つ手が無いと云う訳で、このままドイツチームは先を(VOR)見ながら(SICHT)がら前へと進む。バラクも調子を上げてこれば、大分変わってくるとは云う。もともと日本なんかよりも本番に近いチームと対戦したかったクリンツマンのようだが、協会が契約しているのでいやいや承知したようだ。何れにせよ、負けていれば大変なスキャンダルとなったであろう。

何はともあれ、ミドルフィールド(MITTELFELD)での両チームの動きを楽しむ。日本チームを観るのは、コンフェデーションカップ以来だが、大分地に足がついて来て、FIFAランキング通りの印象である。

そう云えば駐車禁止の副標識に、入口(EINFAHRT)出口(AUSFAHRT)につきFREIHALTEN AUCH  GEGENÜBER(向かい側もスパースを空けておく)と云うのがある。この場合、サッカーと違いスペースを空けて(FREI)おく(HALTEN)のが大切である。(ピクトグラフィックな旅行ドイツ語IV-ワールドカップドイツ大会2006年協賛)

参照:江戸っ子だってねー [ 生活 ] / 2006-05-30
接頭語等:VOR 先へ、MITTEL 中間の、GEGEN 対して、ÜBER 向こう側、AUCH また
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江戸っ子だってねー

2006-05-30 | ワールドカップ06・10・14








もし、あなたが生粋の江戸っ子を気取る紳士なら、迷い戸惑うことはありません。WCの前に、こうして二つの戸口が開いています。そうです、ヘーレン(HERREN・殿方)です。間違っても他の戸口を開いてはいけません。ダーメン(DAMEN・淑女)と言っておばさんに叱られるでしょう。

そのあたりの戸口には、類似の表札が見つかります。最も多いのは、KÜCHE(厨房)やPRIVAT(プライヴェート)もしくはZUTRITT VERBOTEN(立ち入り禁止)の表示です。禁止(VERBOTEN)は、様々な言葉と組み合わされて禁止表記の代表格です。赤丸白抜きのピクトグラフと用いられるのが一般的です。

立ち入るためには、右足左足(もしくは左足右足)と交互に前へと踏み出して、歩み(TRITT)をそこへ(ZU)向けて進まなければいけません。健康な?若者ならば、それからディスコに行って有料で入場(EINTRITT)して尚且つお立ち台の上に登場(AUFTRITT)するでしょう。その一方旅の疲れの出た年配者は、いつの間にか先に退出(ABTRETTEN・TRITTの動詞形TRETTEN)してベットへと向かいます。早起きして明朝の町を歩くと、教会コンサートやギャラリーのEINTRITT FREI(入場無料)のポスターが見つかるかもしれないからです。

もう一度繰り返します。駄目はVERBOTENで、自由はFREIです。(ピクトグラフィックな旅行ドイツ語III-ワールドカップドイツ大会2006年協賛)

参照:ワインは押して引いてから [ 生活 ] / 2006-05-24
接頭語等:FREI 自由・解放、ZU そこへ

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ワインは押して引いてから

2006-05-24 | ワールドカップ06・10・14

地下鉄に乗ろう。ハンマーや非常停止ブレーキの横辺りに、NOTAUSSTIEG(非常脱出口)などと書いてあるかもしれない。車両は駅に着くが、ドアはボタンを押さなければ、外側からも内側からも開かない筈である。そうしたボタンに必ず書いてあるのが、DRÜCKEN(押す)であろう。

これはホテル等の屋内でも頻繁に見かける。引き戸は自動ドアーである可能性が強いが、それ以外は押して駄目ならZIEHEN(引く)を素早く見つけて引いてみよう。恋の駆け引きのように、AUSDRÜCKEN(気持ちを表)してDRÜCKEN(押)しても駄目なら、さっさとAUSZIEHEN(退却)した方が良い。そして、自らが人をANZIEHEN(魅了する)個性があるかどうかも自省しよう。そして初めて、心の裃もAUSZIEHEN(脱ぐ)ことが出来るのだ。

さて上着をANZIEHEN(羽織って)レストランへと出向き、ビンでワインを注文すると、給仕人がコルクをHERAUSZIEHEN(引き抜き)する。ワインをEINSCHENKEN(つが)させて、先ずはPROBIEREN(試飲)しよう。(ピクトグラフィックな旅行ドイツ語II-ワールドカップドイツ大会2006年協賛)

参照:出口の反対は入口か? [ 雑感 ] / 2006-05-19
接頭語等:HERAUS(中から外へ)、AN(接触へ)

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出口の反対は入口か?

2006-05-19 | ワールドカップ06・10・14

ワールドカップドイツ大会2006が迫ってきた。これを機に旅行ドイツ語などを、ピクトグラフィックな象形とロジカルな文字を組み合わせて見ていくと、面白そうである。

率直に言い換えると、緑の避難誘導灯などよりも文字の割合の多い標識などに注目したい。特にアルファベットを母国語としない旅行者は、文字が素直に音声として自動的に響かないため、図示してあるのにも関わらず、寧ろ文字情報として受け取る。しかし、道路標識等の色使いや図表が利用されているから、禁止や注意や喚起を呼びかけているのは理解出来るので、その分文字情報を読み取る必要が出てくる。

そのような、街中で頻繁に見かける標識を見て行こう。まず一回目は、飛行場などでも見られる表示である。非常口でお馴染みの緑の表示であれば、大抵はそちらへ進むだろうか。AUSGANGは出口であるから、少なくともゲートやドアを開けて、向こう側へと移れば出てしまう。出口が分からずにうろうろすることも結構多いので、これだけは覚えておきたい。しかしその前にNOTが付くとNOTAUSGANG(非常出口)なので注意した方が良いだろう。その裏側に必ずしもEINGANG(入口)が開いているとは限らないからである。寧ろKEIN EINGANG (入口に非ず)と書いてあって、戻れないでAUSGESCHLOSSEN(締め出される)される可能性の方が強い。

GANG(歩み)は、GEHEN(行く)の名詞形であるが、食事の時にも重要である。お品書きが判らなくて、ホテルレストランなどで、本日のお勧めMENÜ(定食)を採ろうとすれば、GÄNGE(複数・コースの段数)に注意しなければいけない。(ピクトグラフィックな旅行ドイツ語)
参照:ワインは押して引いてから [ 生活 ] / 2006-05-24
接頭語等:AUS(外へ)、EIN(中へ)、NOT(危機) 、KEIN(一つもない)
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