ビールの売り上げが落ちているようだ。外気温摂氏25度が分岐点と言う。今年は寒いので前年比同期間の売り上げは、2.2%落ちている。
それは何も今年に限った傾向ではなく、EU内のビール消費はここ十年で四分の三と落ち込んでいる。更に長期的には1970年には一人辺り141リッターであった消費が近年は115リッターに及ばない。
最大のビール生産国はドイツに変わらないが、その後に英国などが続く。そのドイツでも2001年から2002年に掛けて一人辺りの消費量が、ミネラルウォーターに追い抜かれる現象が起きている。後者の場合は一年半ほどでピークを向かえて現在は減少傾向にある。2003年の極暑の消費が影響しているのだろう。
我が家では、ビールを買うことは殆ど無い反面、以前は炭酸入りの水を 態 々 購入していたが、ここ一年以上水を買うことはなくなった。理由は、持ち運びが重く、水道のハーブティーの方が旨く安いからである。同様な2003年消費の反動がドイツ内の消費状況に見られるようだ。
リフレッシュ飲料が伸びる傾向にある。所謂ボンボン・ビーアと言う甘味などを加えたビール飲料もEUの新法規の中で伸びているようである。若い特に女性層の消費によるようだ。このビール飲料の市場占有率は、61%のピルツナー、12.4%のエクスポート・スペツィアル、8.5%のヴァイツェンに続いて、バイエルンのヘレスとならび4.5%に至っている。
こうした落ち込みが、地方色の薄くなった合併吸収の大量生産ビールの不味さから来るのかどうかは判らないが、大手のビールグループは生き残りをかけて海外への輸出攻勢へと出ている。特に中国辺りは一人頭14リッターと今後の伸びが期待されているらしい。
現在北欧で開かれている会合では、酒税の導入が模索されているが、消費税以上の付加には反対が多い。
何よりもビールの消費の落ち込みには、その盛んな宣伝に関わらず、消費者層の変動が影響しているとする意見に興味を引く。つまり、若い消費層が少なくなると消費量が落ちるのではないか。自身の経験でも、嘗ては二リットルほどは、ワインなどとは別に、外食にビールを飲んだ。しかし最近は駆けつけ一杯と酔い覚ましの一杯と、それ以上はあまり飲まなくなった。その代わりワインが一杯増えるかその水割りを飲むようになったからである。
ドイツにおいてビールは、ミネラルウォーターよりも安く手ごろな飲み物であったが、ユーロになって比較的高くなり大量生産で不味くなった。その点ワインは、たとえ水で割っても、ワイン産地では店が変わればその都度違うものを飲める少量生産品である。こうした楽しみがビールには無くなってきたから割高に感じるようになったのである。
さらに、若者ほど新陳代謝が高く、加齢する毎に水気の無駄な摂取量は低下する。それほどのどが渇かなければ冷えたワインの水割りの方が清涼感がある場合が少なくない。こうした状況から、混ぜ物の一切入っていない自然食品であるヴァインとビールは、健康飲料の双璧であるので、EUのアルコール摂取への考え方を改めさせるべきとの意見もある。
ビールにおいても、癌予防のホップの成分と言われるキサントフモールを通常の十倍から三十倍も含有するビールが一年ぐらい前から市場に出ている。「二千種類の薬草から最も効果のあった成分である」と、ハイデルベルクのドイツ癌センターのカリッサー・ゲルホイザー女史は語る。やはりホップの成分オステオポローゼが心臓に、またマラリアに効くなど歴史の中で育まれたビールの効用は証明されてきている。オレゴン大学の研究によると、この物質を投与後四日間以内で大腸癌・卵巣癌・乳癌が実験では征圧されていると言う。
伝統的な方法で凝縮されてヴァイスビーアとして発売されているものは、八割がた高価と言う。この物質の過剰摂取により危険は無いと言うので、さらに凝縮度の増すビールの製法が研究されているようだ。
参照:ライヴカメラを覗いてみる [ 暦 ] / 2006-06-13
それは何も今年に限った傾向ではなく、EU内のビール消費はここ十年で四分の三と落ち込んでいる。更に長期的には1970年には一人辺り141リッターであった消費が近年は115リッターに及ばない。
最大のビール生産国はドイツに変わらないが、その後に英国などが続く。そのドイツでも2001年から2002年に掛けて一人辺りの消費量が、ミネラルウォーターに追い抜かれる現象が起きている。後者の場合は一年半ほどでピークを向かえて現在は減少傾向にある。2003年の極暑の消費が影響しているのだろう。
我が家では、ビールを買うことは殆ど無い反面、以前は炭酸入りの水を 態 々 購入していたが、ここ一年以上水を買うことはなくなった。理由は、持ち運びが重く、水道のハーブティーの方が旨く安いからである。同様な2003年消費の反動がドイツ内の消費状況に見られるようだ。
リフレッシュ飲料が伸びる傾向にある。所謂ボンボン・ビーアと言う甘味などを加えたビール飲料もEUの新法規の中で伸びているようである。若い特に女性層の消費によるようだ。このビール飲料の市場占有率は、61%のピルツナー、12.4%のエクスポート・スペツィアル、8.5%のヴァイツェンに続いて、バイエルンのヘレスとならび4.5%に至っている。
こうした落ち込みが、地方色の薄くなった合併吸収の大量生産ビールの不味さから来るのかどうかは判らないが、大手のビールグループは生き残りをかけて海外への輸出攻勢へと出ている。特に中国辺りは一人頭14リッターと今後の伸びが期待されているらしい。
現在北欧で開かれている会合では、酒税の導入が模索されているが、消費税以上の付加には反対が多い。
何よりもビールの消費の落ち込みには、その盛んな宣伝に関わらず、消費者層の変動が影響しているとする意見に興味を引く。つまり、若い消費層が少なくなると消費量が落ちるのではないか。自身の経験でも、嘗ては二リットルほどは、ワインなどとは別に、外食にビールを飲んだ。しかし最近は駆けつけ一杯と酔い覚ましの一杯と、それ以上はあまり飲まなくなった。その代わりワインが一杯増えるかその水割りを飲むようになったからである。
ドイツにおいてビールは、ミネラルウォーターよりも安く手ごろな飲み物であったが、ユーロになって比較的高くなり大量生産で不味くなった。その点ワインは、たとえ水で割っても、ワイン産地では店が変わればその都度違うものを飲める少量生産品である。こうした楽しみがビールには無くなってきたから割高に感じるようになったのである。
さらに、若者ほど新陳代謝が高く、加齢する毎に水気の無駄な摂取量は低下する。それほどのどが渇かなければ冷えたワインの水割りの方が清涼感がある場合が少なくない。こうした状況から、混ぜ物の一切入っていない自然食品であるヴァインとビールは、健康飲料の双璧であるので、EUのアルコール摂取への考え方を改めさせるべきとの意見もある。
ビールにおいても、癌予防のホップの成分と言われるキサントフモールを通常の十倍から三十倍も含有するビールが一年ぐらい前から市場に出ている。「二千種類の薬草から最も効果のあった成分である」と、ハイデルベルクのドイツ癌センターのカリッサー・ゲルホイザー女史は語る。やはりホップの成分オステオポローゼが心臓に、またマラリアに効くなど歴史の中で育まれたビールの効用は証明されてきている。オレゴン大学の研究によると、この物質を投与後四日間以内で大腸癌・卵巣癌・乳癌が実験では征圧されていると言う。
伝統的な方法で凝縮されてヴァイスビーアとして発売されているものは、八割がた高価と言う。この物質の過剰摂取により危険は無いと言うので、さらに凝縮度の増すビールの製法が研究されているようだ。
参照:ライヴカメラを覗いてみる [ 暦 ] / 2006-06-13