レンズ豆のヌードルを久しぶりにお呼ばれした。シュヴェービッシュ料理で、その他の地域ではあまり知られていない。一度ご馳走になってから、数え切れないほど作ったが、何時の間にか似てもにつかぬ料理になっていた。
明治時代に入った洋食が日本の伝統と合体したような変容を、いとも容易に遂げていたのには驚いた。シュヴァーベンの人にこれでもてなすことがないのは当然とはいいながら、今まで気がつかずにいたのには驚く。レストラン等でもこの料理を食べるには地元に行かなければならないから、こうして本物を食する機会がないとその変容に気がつかなくなる。
同じ地方料理のマウルタッシェもアジアの餃子とは大分異なるのは当然であるが、比較的似ているのが逆に不思議に思える。
さて、本物と偽物の違いは写真を一目見て比べれば直ぐに判るように、本物は、汁気がたっぷりとあるので、豆の皮が破れ崩れべとべとにならずに、いつまでも美味しい。
ワインは予め持ちこむことにしてした。この料理を食することを知っていたので軽めのリースリングを選ぶ。豆とシュペッツェレではどうしても喉越しを綺麗にすっきりとさせたいのである。だから、あまり引っかからずにスッキリとするリースリングが良い。ヌードルだからと言って甘みが喉に残るようなものなら駄目である。
そこで、時期的にも飲んでおきたい一本として、フォン・ブール醸造所のヘアゴットザッカーを選んだ。この選択は容易で、今でも他に適当なものは思い出せない。喉越しである。これは間違いなく飲むとして、その他にもう一本お土産に選ぶのは難しかった。あまり古いワインであると、現在の状態が判らなく、もしかすると続けて開ける可能性を考えると、なかなか難しい。2007年度産の一部はもう少し寝かせて置きたいものが殆どで、今飲めるリースリングは、先日試飲したフォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所のこれまたダイデスハイムのヘアゴットザッカーなのである。既に昨年の11月末に瓶詰めされていることから、非常に落ち着いた新酒である。
前者は、炭酸が残っており、ステンレスの醸造の問題を説明する必要があったが、味の方は昨年秋に飲んだときとは大きく変化して、完全に上手く熟れたワインとなっていた。炭酸が清涼感を補いつつまろやかさが出ていたので、料理には予想通り文句無しの取り合わせとなった。
食事後に後者を開けることになり、どうだろうかと思ったが、これまた炭酸も皆無に落ち着いていて尚且つベリーの味が指摘された。そして、二つを比べてもらうと、やはりこの地所を名物にしている前者の方に軍配が上がるという至極当然の結果となった。後者には、バッサーマンの旨さであり、2007年の特徴のような少し甘さが感じられて、食後ワインとしては良かったのだが、こうして両者がヴィンテージは異なっても直接比較される事となった。
参照:
シュペツレ好きの麺類 [ 料理 ] / 2005-10-06
倹約のレンズマメ [ 料理 ] / 2005-09-26
明治時代に入った洋食が日本の伝統と合体したような変容を、いとも容易に遂げていたのには驚いた。シュヴァーベンの人にこれでもてなすことがないのは当然とはいいながら、今まで気がつかずにいたのには驚く。レストラン等でもこの料理を食べるには地元に行かなければならないから、こうして本物を食する機会がないとその変容に気がつかなくなる。
同じ地方料理のマウルタッシェもアジアの餃子とは大分異なるのは当然であるが、比較的似ているのが逆に不思議に思える。
さて、本物と偽物の違いは写真を一目見て比べれば直ぐに判るように、本物は、汁気がたっぷりとあるので、豆の皮が破れ崩れべとべとにならずに、いつまでも美味しい。
ワインは予め持ちこむことにしてした。この料理を食することを知っていたので軽めのリースリングを選ぶ。豆とシュペッツェレではどうしても喉越しを綺麗にすっきりとさせたいのである。だから、あまり引っかからずにスッキリとするリースリングが良い。ヌードルだからと言って甘みが喉に残るようなものなら駄目である。
そこで、時期的にも飲んでおきたい一本として、フォン・ブール醸造所のヘアゴットザッカーを選んだ。この選択は容易で、今でも他に適当なものは思い出せない。喉越しである。これは間違いなく飲むとして、その他にもう一本お土産に選ぶのは難しかった。あまり古いワインであると、現在の状態が判らなく、もしかすると続けて開ける可能性を考えると、なかなか難しい。2007年度産の一部はもう少し寝かせて置きたいものが殆どで、今飲めるリースリングは、先日試飲したフォン・バッサーマン・ヨルダン醸造所のこれまたダイデスハイムのヘアゴットザッカーなのである。既に昨年の11月末に瓶詰めされていることから、非常に落ち着いた新酒である。
前者は、炭酸が残っており、ステンレスの醸造の問題を説明する必要があったが、味の方は昨年秋に飲んだときとは大きく変化して、完全に上手く熟れたワインとなっていた。炭酸が清涼感を補いつつまろやかさが出ていたので、料理には予想通り文句無しの取り合わせとなった。
食事後に後者を開けることになり、どうだろうかと思ったが、これまた炭酸も皆無に落ち着いていて尚且つベリーの味が指摘された。そして、二つを比べてもらうと、やはりこの地所を名物にしている前者の方に軍配が上がるという至極当然の結果となった。後者には、バッサーマンの旨さであり、2007年の特徴のような少し甘さが感じられて、食後ワインとしては良かったのだが、こうして両者がヴィンテージは異なっても直接比較される事となった。
参照:
シュペツレ好きの麺類 [ 料理 ] / 2005-10-06
倹約のレンズマメ [ 料理 ] / 2005-09-26