Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

豚インフルエンザに違いない

2009-11-25 | 生活
胃が動く押し苦しさに眼が覚めた。熱がひいていたが眼がぐりぐりしていた。腸の調子は大分よくなったが、胃から肩にかけての胸部の苦しみは激しかった。もう一寝入りして、何日かぶりで洗髪する。午前中に幾つかの要件を済ますが、階段の昇り降りで呼吸困難になりかけた。全く今回のインフルエンザでは、一度パン屋で三度ほど咳き込んだ以外喉や鼻の呼吸路の通りは正常以上である。逆に、発熱後に痰の詰まりもないのが不思議に思った。

これは完全に豚インフルエンザに違いない。これは流石に強烈である。適当な高熱だったために逆に二日間ほど過ごせたが、その分予後が厳しい。そのウイルスが、十五年ほど前にうつされたヘルペスの水疱瘡で痛めた場所や、五年ほど前に胸の痛みを訴えた場所に一挙に押し寄せた感じである。逆に今年酷使した関節等からは痛みが消えて、上へ上へと照準が定まってきた。

ベットで横になって四五分すると痛みが和らぐのだが、体勢を変えると痛みの場所が変わって、それが同じぐらい続く。七転八倒の鈍痛である。喩えれば百キロ相当の重みを肩に担いだり、体の中で動かしているような按配である。痛みの中で考える。ベットの横で注射器を持っている人が立っていたら、タミフルでもなんでも副作用があろうが無かろうがお願いして打って貰うに違いないと。

更に想像は進んで考えた。これだけの力があるならば、核兵器よりもなによりも世界の権力を握ることは、ワクチンとそのウイルスで可能だろうと。我々が考える以上に、ビンラーデンファミリーもブッシュファミリーも既に製薬会社に十分投資しているのだろう。合衆国にはワクチンの公的な量産施設が出来たと言う。

兎に角、拷問のような鈍痛を我慢していると、暫らくして痛みが消えて、これならば耐えられるかもしれないと考え直す。クライミングハイ効果もあるかも知れないが、ハムレットの母親ではないがそう簡単に譲ってはいけない。

事務仕事どころか少々の力仕事まで手伝って仕舞い、完全にウイルスとの全面戦争に突入である。脈も毎分70拍程で微熱程度に落ち着いており、此方の士気は高い。しかし、これほどまでに強力なインフルエンザは今まで罹った覚えがない。なるほどエピデミー化で老人や子供など体力がない者には、ましてや瑕を持っている身体には死活の問題だろう。

殆ど汗も掻かず ― 既に木曜日にも美術館で汗を快適ているが、全く内向型の症状である。病院などで徘徊している入院患者を見かけるが、まさに肩に百キロのリュックサックがのしかってしてじっとはしていられないのである。さて、今晩は肩解しにぬるい湯に入って床に入ろうと思うが、その作用はどのように出るか?


温熱療法も効果はなかった。どうも肋膜のようである。慢性的な疾患にウイルスと熱で横になる時間が多かったからだろうか、急変したのかもしれない。兎に角、横になれないのが厳しく、食欲も無く、このままでは衰弱する。うつ伏せで寝るには限界があり、安楽椅子で少しでも睡眠を貪りたい。
コメント (6)
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