Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

品質の向上となるような基準

2011-01-05 | アウトドーア・環境
ダイオキシン騒動では、家畜飼料の汚染がその材料からきているらしい。つまり脂肪酸の生産元によると工業向きに、バイオディーゼルから生産されたもので、食品への利用は目されていないとなる。資料の生産元である原材料調達の製品コントロールが十分でないということで、繰り返される汚染の輪が断ち切られていない。年末から、食品スライサーのすべりが悪くなったので工業用のグリースを塗ったが、食品用のそれを態々入手するほどのこともなく、食品に接触しないということで使っている。脂肪酸という意味ではその原料にも差異があるのか。

どちらにせよ、半世紀前と比べると遥かに安全になったにも係わらず、政治家も行政も食の安全ではBSE騒動以来色々と繰り返し学んできている。問題は規制強化というよりも、複雑な流通機構の中での指導や教育の問題であるのだろう。品質管理が最終的に品質の向上となり市場の拡大となるような産業でなければいけない。

自動車クラブADACの機関紙の新春号に、メルケル首相の挨拶の前に、例のユーロNCAP-クラッシュテストの比較リストが出ている。2010年には連邦共和国の交通事故死が三千人を初めて下回り、事故負傷数も六パーセントも下がっていることに密接に関連しているであろうか。先ずは発売基準を満たしたと言われている中国産の「陸風」とBMWの5シリーズの極端な差を発端に、その中間にある他の車通しの結果が比較される。中国産とドイツ産のその品質の違いは車のクラスの違いを超えて、胸部に強い障害を与えかねない車と、正面衝突しても致命傷が避けられそうなその点数差は比較しようがない。更に通行人に対しても、ボンネットが浮き上がりクッションとなるBMWの78点に対して、中国のそれは31点しかない。更サイドエアーバックやヘッドエアーバックの有無だけではなくて、カロッセリーの枠が内側に強くひしゃぐ強度不足は甚だしいようだ。

同じ意味では比較的成績の良い日本車の中で下駄履き自動車の手軽さで人気のある日産ミクラの点数は、同じ極東からのKIAなどよりも遥かに点数が低く、二つ星の五星紅旗の車を除いて、五つ星が取れずにこれだけが四つ星である。むち打ち危険もありそうで、VWのピックアップ車と同じような程度である。シトロエンC4もよくないが、アルファロメオのジュリエッタやスズキスイフトが可也良さそうである。

ABSでは無くESPの標準装備を主張してきたADACがその成果としてEUでの今年十一月に発効の法的新基準を挙げている。冬タイヤにおいてもマッドアンドスノーではない襞の刻まれた冬タイヤかオールシーズンタイプへの基準設定が更に日程に挙がっている。
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東での四人の識者の遣り口

2011-01-05 | マスメディア批評
年末に古新聞を片付けておいた。横にのけてあったその記事に目をやった。2007年の新著紹介の記事で、二冊ともヴィルヘルム・フルトヴェングラーに関する新著である。社会学的な考察が盛んにされており興味を引いた。それ故に一冊はマルキズム的な考えが通奏低音として流れているようであるが、今や歴史化した事象がそれらで捉えられているのが面白い。これに関しては改めて述べる。

クリスマスから、今や東方の三王(三識者)の日までも間近である。この期間ミュンヘンでは大きなバッハのクリスマスオラトリオの上演が四つもあい続いたようである。一つはエリクソンの弟子ディクストラの指導でベルリンの古楽アカデミー、一つはアムステルダムのカペレとコンソートが共演したもの、もう一つは、ハンスイェルク・アルブレヒト指揮バッハコレギウム、もう一つはツ・グッテムベルクとクラングフェアヴァルテュングのものである。二つ目の合唱団は私が聞いたものに近い演奏であったと想像する。

FAZにレナールト・シェックは書く。エリクソンの弟子が、神学的にも音楽的にも核に当たる五部の三重奏「Ach, wann wird die Zeit」でも、音響を崩さぬ姿勢はその師匠とは大いに異なると批判する ― あのエルクソンの自然倍音の激しさを知っている者ならその意味は明白だ。それに比較するまでも無くアムステルダムの楽団のそれは第一部から三部それに五部のバスが弱いそれは導入から明白であって、トリオソナタに還元できるのは明白であったと。アルブレヒトが冒頭の合唱を世俗曲のオリジナルの歌詞で歌わせたのに対して、その男爵ツ・グッテムベルクは第八曲のバスアリア「偉大な主、強い王」でトランペットのシンコペーションはご多分に漏れず巧く寄り添わないが堂々と響かせ、一方アルブレヒトは北ドイツのプロテスタント風に控えるとなる。そして男爵は最後の響きに重ねて、クリスマスおめでとうと叫び、聴衆を凍らせたらしい。記者の結論は、結局はこの曲は機会音楽でしかないとなり、記者が体験したのは些か気の毒な四回の演奏会であったようで、まことにご愁傷様としか言いようが無い。

明日、子供たちが角付けにやってくるかもしれないと、自分がなめても良い少し甘めののど飴を買い置きしておく。



参照:
So recht, ihr Engel, jaucht und singet!, Lennart Schneck, FAZ vom 4.1.2011
クリスマスオラトリオの修辞法 2010-12-11 | 音
寿限無 食う寝る処に住む処 2010-12-13 | 文化一般
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