記者会見がこのようなことで久しぶりに盛り上がっているのをみると情けない。「送り火」でも話題となったが日本の伝統文化などはこの程度なのだろう。
皇居も凄まじい放射能で汚染されて、陛下のお手植えの稲なども汚染されたに違いない。既にご病気であるからご自分が食されても問題は全くないのだが、出来れば政府関係者やテプコの連中に恩賜の米でも呉れて遣れ。
昨日の土壌汚染地図を改めて詳しく観察すると、千葉の柏市や流山市それに江戸川区の当初からもれ聞こえていた汚染地帯以上に松戸市、それに埼玉の汚染には驚かされた。川を挟んで対岸などでなくさらに山沿いに放射線物質雲が流れた深谷市などの明らかに地形的にそうしたミクロ気象が現われる地域が酷く汚染されている。もちろん移住の必要もある汚染濃度が出ている三郷市などは川による下降気流の気象の特徴が現われたのだろう。
福島県の中でも福島市などもさらなる移住が試みられているようだが、南茨城や都内さらに神奈川県でも少なくとも除染の必要がある地域は数多い。さらに、セシウムの濃度から恐らくそれよりも飛んだヨウ素や北茨城から福島宮城圏での飛ばなかった重金属系の放射核子の分布が推定できる筈である。そのような分析は各国の政府の情報筋が全て保有しているに違いないのだが、それを防災に利用するかどうかはその政府や行政機関の判断に係っているのだろう。
引き続き1986年のチェルノブイリの西ドイツの対応を省みると、当時の内務大臣であったフリードリッヒ・ツィンマーマンの言葉が好んで引用されている。それは、事件後四日後の四月二十九日に「チェルノブイリ事故によって西ドイツ国民には全く危険はありません」として「30KMから50KM圏外では危険がない」と言明していた。「三千Bqを越える..を食してもその量から航空機で大陸間移動するぐらいの被曝量だ」、そして数日後には野菜が安全を期して廃棄されることになるのである。これは枝野官房長官の発言ではない。
それどころか、「ドイツの原発は世界で最も高価で安全で、二重どころか五重の安全装置がついている」と豪語する裏では、「必要」な気象情報を発信しないように気象台に命じていたという。これも菅政権の取った処置ではない。さらに「現地の状況が十分に分らなくとも、万時準備は出来ていている」とまで語っているとなると笑えない。その質どころか能力の低下も顕著な日本の官僚組織がどのような考え方でこうした処置の仕方を模倣しているかを思い知らされる。当時西ドイツ市民ではなかったメルケル首相はこの近歴史を勉強しているからこそ、当時議論となった情報政策の不備を今回日本政府に注意を促したのであった。
しかし、五月の末にはそうした非常事態は解消されて野菜なども市場に出るようになったようだが、人によっては数ヶ月間はドイツ産の野菜を買わず牛乳も飲まなかった者のいたようだ。
セシウムの移行係数は、セシウムが如何に結合しやすい土壌かで異なり、耕すほどに深く沈んで行き表面の汚染度は落ちていくようである。野菜の根は毎年植え替えられるので影響はなく、幸いにも被曝一年目の移行だけが問題となる。土壌の汚染は半減期以上に長く三百年ほどは元には戻らないようだ。
参照:
1986: Die Tschernobyl-Lüge,
Die Wolke - Tschernobyl und die Folgene (YouTube)
東北・関東の農産品の廃棄 2011-08-11 | アウトドーア・環境
チェルノブイリ後の土壌汚染 2011-08-10 | 歴史・時事
食品による内部被曝の予想 2011-07-29 | 生活
安全デマで五山の恥さらし 2011-08-08 | 文化一般
反社会的犯罪組織を解体せよ 2011-08-01 | マスメディア批評
独駐日大使からの福島報告 2011-06-29 | 雑感
心を揺さぶる貴く強い振る舞い 2011-05-11 | 雑感
皇居も凄まじい放射能で汚染されて、陛下のお手植えの稲なども汚染されたに違いない。既にご病気であるからご自分が食されても問題は全くないのだが、出来れば政府関係者やテプコの連中に恩賜の米でも呉れて遣れ。
昨日の土壌汚染地図を改めて詳しく観察すると、千葉の柏市や流山市それに江戸川区の当初からもれ聞こえていた汚染地帯以上に松戸市、それに埼玉の汚染には驚かされた。川を挟んで対岸などでなくさらに山沿いに放射線物質雲が流れた深谷市などの明らかに地形的にそうしたミクロ気象が現われる地域が酷く汚染されている。もちろん移住の必要もある汚染濃度が出ている三郷市などは川による下降気流の気象の特徴が現われたのだろう。
福島県の中でも福島市などもさらなる移住が試みられているようだが、南茨城や都内さらに神奈川県でも少なくとも除染の必要がある地域は数多い。さらに、セシウムの濃度から恐らくそれよりも飛んだヨウ素や北茨城から福島宮城圏での飛ばなかった重金属系の放射核子の分布が推定できる筈である。そのような分析は各国の政府の情報筋が全て保有しているに違いないのだが、それを防災に利用するかどうかはその政府や行政機関の判断に係っているのだろう。
引き続き1986年のチェルノブイリの西ドイツの対応を省みると、当時の内務大臣であったフリードリッヒ・ツィンマーマンの言葉が好んで引用されている。それは、事件後四日後の四月二十九日に「チェルノブイリ事故によって西ドイツ国民には全く危険はありません」として「30KMから50KM圏外では危険がない」と言明していた。「三千Bqを越える..を食してもその量から航空機で大陸間移動するぐらいの被曝量だ」、そして数日後には野菜が安全を期して廃棄されることになるのである。これは枝野官房長官の発言ではない。
それどころか、「ドイツの原発は世界で最も高価で安全で、二重どころか五重の安全装置がついている」と豪語する裏では、「必要」な気象情報を発信しないように気象台に命じていたという。これも菅政権の取った処置ではない。さらに「現地の状況が十分に分らなくとも、万時準備は出来ていている」とまで語っているとなると笑えない。その質どころか能力の低下も顕著な日本の官僚組織がどのような考え方でこうした処置の仕方を模倣しているかを思い知らされる。当時西ドイツ市民ではなかったメルケル首相はこの近歴史を勉強しているからこそ、当時議論となった情報政策の不備を今回日本政府に注意を促したのであった。
しかし、五月の末にはそうした非常事態は解消されて野菜なども市場に出るようになったようだが、人によっては数ヶ月間はドイツ産の野菜を買わず牛乳も飲まなかった者のいたようだ。
セシウムの移行係数は、セシウムが如何に結合しやすい土壌かで異なり、耕すほどに深く沈んで行き表面の汚染度は落ちていくようである。野菜の根は毎年植え替えられるので影響はなく、幸いにも被曝一年目の移行だけが問題となる。土壌の汚染は半減期以上に長く三百年ほどは元には戻らないようだ。
参照:
1986: Die Tschernobyl-Lüge,
Die Wolke - Tschernobyl und die Folgene (YouTube)
東北・関東の農産品の廃棄 2011-08-11 | アウトドーア・環境
チェルノブイリ後の土壌汚染 2011-08-10 | 歴史・時事
食品による内部被曝の予想 2011-07-29 | 生活
安全デマで五山の恥さらし 2011-08-08 | 文化一般
反社会的犯罪組織を解体せよ 2011-08-01 | マスメディア批評
独駐日大使からの福島報告 2011-06-29 | 雑感
心を揺さぶる貴く強い振る舞い 2011-05-11 | 雑感