Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

試走で十日ぶりの運動

2013-04-15 | アウトドーア・環境
抜歯後初めて運動らしい運動をした。峠までの林道を駆け上がった。新しいトレイルランニングシューズを履いて、パン屋に行って、考えてみようぐらいの気持ちで出かけた。昨日からの雨で地面はぬかるんでいたが、履き心地も悪くは無く、身体が軽かったので、峠までの心算で走り出した。

紐を強めに締めて、走り出すと予想通りつま先で蹴っても、踵がしっかりとグリップされたままだ。それどころか靴下の中での足は、靴の中できっちりと納まる感じで大きめの感はしなかった。サイズに関しては小さめのサイズであったなら、足に負担が掛かっていただろうとすぐに思った。予想外は、つま先の蹴りへの反動が少なく、思っていたように蹴りが効かない。反面、足が前に出るので腕が良く触れ、腕が良く触れるとまた足が前に出る。軽さの影響でもあるだろうが、とても走る形が自然なのである。

一種狐に憑かれたような感じで、坂を上っていくと普通ならば感じる足への負担よりも心肺系へのそれを感じる。それは速度のためか病上がりのためかはわからなかったが、適当にピッチやテムポを調整して落ち着ける。こうした過程がとても容易にできるのは以前の靴ではなかったことで、如何に自在に走れるかの証明であろう。もしかするとこの健康状態でも早く走れれているかもしれないと思って通過地点まで駆け抜ける。予想に反して凡庸な記録である。しかし峠には、3200歩22分で ― ピッチを切り過ぎたかもしれない ―、昨年五月に記録した21分に続くもので、明らかに靴の効果であろう。

下りは、今一つ体力が無いので、山道を歩いてきた。ヒールが低めなので前のめりにはならずに踵に荷重されるが、走ってみるとつま先立ちしやすいので変化が付けやすい。岩場が出てくる前にピッチを短くしてリズムを変化させるとか、矢張りアルプスの荒れ地を走り下る機能は十分である。問題は林道をつま先だけで走って居り通せるかどうかであろう。次の楽しみである。

良く考えれば、我々はアシックスの鬼塚タイガーシューズで、至る所を踏破した世代である。当時はまだEBシューズを持っていない者は、それでクライミングすることは当然で、実際にソウルのインスボンのショイナードルートなどはそれで登ったのであった。それどころか現在の取り付までのシューズも出来るだけそれを使い、雪が無いところならばそれを使い切った。欧州でもマッターホルンなどでも使いこなしたので、「日本人は運動靴でどこでも行く」と話題にされたことを思い出す。

それが今また名前や目的などは変わってきているが、トレイルランニングシューズとして、底も柔らかく、荷物を担げば足に堪えそうなこうした靴でアルプスを駆け回るのが流行してきたのである。その機能はしかし大分異なる。

先ずはメッシュの部分の透水性は驚くほど高く、直ぐに足まで濡れても、乾くのが早そうで、あまり重くならない。肝心なのは、靴下などで保温や機能面を補うことだろうか。予想以上に、プロフィールへの泥詰りなどが多く、重くなりそうなので、出来る限り泥の中には踏み入らない方が良さそうである。油を底に塗るなどの工夫が必要そうである。

何はともあれ、一年前の記録を超える靴の性能と体力の回復で五月の初めごろには達成できるかどうかが、先ずは鍵だろうか。丸々一週間運動らしい運動をしていなかったが、これで幾らか新陳代謝がよくなったので、鼻から出てくる老廃物の量も減るのではなかろうか。気温急上昇で、来週から、抜歯に拘わらず、本格的の登れるようになるか?



参照:
復活祭明けのある午前中 2013-04-05 | 生活
週末のストレス解消次第 2012-05-09 | 生活
走って走って走るのが一番 2012-04-15 | 生活
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