Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

グローセスゲヴェックスとは?

2013-04-18 | ワイン
程度の低い日曜日版の新聞に2011年産グローセスゲヴェックスの講評が載っている。誰が書いているかは別にして、どのようなワインをどのような曰くでどのように書いているかに興味がある。なによりも私の関心ごとはそれを制定したVDPの運動の後援者として、どの程度一般社会やジャーナリストに理解されてきているだろうかというのに尽きる。グランクリュのリースリングの将来性などが私以上に分る者はその辺りにはいないからである。つまり私以上に評価の出来る者など皆無である。

それでもファムフォルクセム醸造所のPCクラスのグローセスゲヴェクスであるシャルツホーフベルガーを三重星にしているのはそれほど誤りではない。試飲出来なかった二重星のゴッテスフースの方が将来性は高いには違いないだろうが。

すると当然の事ながらビュルクリン・ヴォルフ醸造所の二重星のペッヒシュタインなどの将来性など全く分っていないのも明らかだ。そもそも全く葡萄の木の状態の違うヴィニンク醸造所のそれを並べてあげるなど事情やワインの質について皆目知らない人に違いない。

ほかの品種に関しては、ピノノワールを除いては瓶熟成など殆どしないので、それなりにボディー感や長い余韻があれば皆満足するのだろうか?正直、ミネラルの深みや複雑さで殆ど期待できないこともあり、全く興味が湧かないので勝手にしてくださいという按配であるが。

先々週のある日に書いたものである。昨日は運動して良かった。しかし掻いた汗が冷えたのか、足に堪えたのか、全身運動量が多過ぎたのか、十分の睡眠にかかわらず寝起きが悪かった。

夕飯はザウマーゲンの小型のものを湯がいて食した。大きさは異なるものの昨年のクリスマス以来の食事である。試飲したザールのワインも無くなったので、新しいワインを開けた。料理用のワインは先日購入したばかりである。

バッサーマンヨルダン醸造所が間借りをしているニーダーキルヘンの農協ヴァインマッハーの2012年産リースリングである。リッター瓶で三ユーロ弱なのでソアヴェよりも安いので購入した。

そして一日はグラスに注いで飲んでみたが、アルコール11%に拘わらず、夜分喉に渇きを覚えた。嘗てはお気に入りの蔵出しレストランで喜んで飲んでいたノンネンシュトュックのリースリングである。しかし、もはやこうしたものは飲めないことが分かった。慣れていないと直ぐにケミカルなどの混入で酔い心地が悪いことが直ぐに分かる。初めは理由が分からなかったのだから体は正直である。

グラス数杯ぐらいのワインを飲んで喉が渇くと思う人は、如何に質の悪いワインを飲んでいるか思い知るべきである。少しでも不快に思うような趣向品ならば止めた方が良いのである。それも高い金を出してそうしたものを飲んでいるとしたら馬鹿者でしかない。

その代わりに開けたのが2010年産のヴァッヘンハイマー・ゴルトベッヘルである。高等な酸処理をしたこのリースリングは典型的な2010年の猛烈な酸の強さがあったので置いといたのである。今でも酸は突出しているが、大分丸くなってきていて、最初の飲み頃を迎えようとしている。



参照:
Einmal die Großen, bitte! Fabian und Cornelius Lange、FAS vom 14.4.2013
遅咲きでもそれなりに試す 2013-04-04 | ワイン
グローセスゲヴェックス解禁日 2012-09-03 | 試飲百景
読者層に合わせた興奮度合い 2011-11-22 | 暦
志向の俗物記事 2011-11-16 | マスメディア批評
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