新たに購入したペッツル社の「シャント」を使って登ってみた。ハーケンなどは低いところにないので、大きな木と小さな木の二本にアンカーを作って、そこにザイルの端を結びつける。そして十分にザイルを流して登り始める。容易なルートなので只一つだけ打ってあるハーケンは核心部の真っ只中にあるので、先ずは最初の中間支点を機械式の楔で取る。これで、先ずはザイルで確保された形になる。
凹角のその上の立ち上がるとハーケンに手が届いたが、ザイルを掛けるには伸ばしてやらないといけないのでごそごそとバランスを取りながら掛ける。これで地面への墜落はなくなった。
そのまま凹角を登っていくには都合よくザイルを伸ばしてやらなければいけないので、少し右横の足場を利用して、凹角へ戻って三本目の中間支点を機械式楔でとる。安全策は万全なのだがザイルを登りながら伸ばすのが結構難しい。ソロクライミングの準備を確りと整えないとこれ以上難しいところは登れないと思った。勿論初見でザイル無しで登るような場所ではない。
無事上の折り返し点にザイルを掛けて横の難しそうなルートを登り直すが、最初の核心部は結局超えられなかった。下で誰かに確保して貰っていても、最初のハーケンに掛ける動作が出来なかっただろう。トップロープで引っ張って貰わないと難しい。恐らく七級だろう。その核心部の右手の手掛かりが指先に引っかかるような背びれに力を掛ける典型的な石灰手掛かりである。こうしたものを、指の入る穴等と同様使いこなすにはそれなりのトレーニングをしないと怪我をすることが分っている。その上部は傾斜はあっても手掛かりが大きく何とかなりそうだった。
その前にはドイツでクルト・アルバートが開いた九級の岩場を見学して、その付近の岩場で知り合った人たちから情報を入れたのだった。一組はチェコからの家族で、如何にもこの辺りが、丁度プファルツがフランスの国境にあるように、東欧からの訪問客が多いのだ。
そして谷の下に降りて、渓谷の左右に直接ある岩壁群を探索する。結局見つけたのはピュットラッハーヴァンデだった。七級から九級までの垂壁もしくはオヴァーハング交じりの壁である。高さも30Mあるので十分だ。其処で出会った家族ずれはローティーンの少年からおばあちゃん格まで全て5.12を登っていた。我々の地域では考えられない強さである。
ミドルティーンの少女は5.13の垂壁を完璧にこなしていた。弟はオヴァーハングの5.12bを、お婆ちゃんはハングを超えて降りてきた、お母さんで降りてきた、長女は5.12をこなして、最後にボーイフレンドがそのオヴァーハングの用具回収に登らされていた。
なるほどお母さんが言うように、プファルツは中間支点がないから自分で設置をするのが大変なのだが、ここならば室内壁の実力を示しやすい。だから、レッドポイントが生まれたのである。なぜならば中間支点にその都度ぶら下る必要がないからである。
バンベルクの北の方から来ている地元の家族であるが偶然に投宿した宿のレストランに食事に立ち寄ったので再会した。こちらの動機付けのために冬のトレーニングなどを聞いた。室内壁を使って、室内と同じような難度を外で登っているに過ぎないようだ。勿論それでよいのだが、雑食砂岩では室内壁のようなオヴァーハング登りが出来ないのである。オヴァーハングがあっても庇の割れ目を登るか巻く形になるからである。そして何よりも手掛かりが違う。
ボールダーの重要さと同時にこうした登りの価値も再認識する。石灰の岩壁は技術的には難易度は高くはないのだが登りつけていないとその難易度には至らない。バーデン・バーデンで代用とはなるが、室内壁でその難易度に至らなければ意味がないだろう。そもそもあるパインクライミングにはある程度の難易度がこなせれば十分なのだが、ドロミテなどで大岩壁を登ろうと思えばやはりスポーツクライミングであの程度登っていないと余裕がない。
参照:
フランケンのオーバーハング 2014-08-05 | アウトドーア・環境
フランケンの神戸ビーフ? 2014-08-03 | 料理
凹角のその上の立ち上がるとハーケンに手が届いたが、ザイルを掛けるには伸ばしてやらないといけないのでごそごそとバランスを取りながら掛ける。これで地面への墜落はなくなった。
そのまま凹角を登っていくには都合よくザイルを伸ばしてやらなければいけないので、少し右横の足場を利用して、凹角へ戻って三本目の中間支点を機械式楔でとる。安全策は万全なのだがザイルを登りながら伸ばすのが結構難しい。ソロクライミングの準備を確りと整えないとこれ以上難しいところは登れないと思った。勿論初見でザイル無しで登るような場所ではない。
無事上の折り返し点にザイルを掛けて横の難しそうなルートを登り直すが、最初の核心部は結局超えられなかった。下で誰かに確保して貰っていても、最初のハーケンに掛ける動作が出来なかっただろう。トップロープで引っ張って貰わないと難しい。恐らく七級だろう。その核心部の右手の手掛かりが指先に引っかかるような背びれに力を掛ける典型的な石灰手掛かりである。こうしたものを、指の入る穴等と同様使いこなすにはそれなりのトレーニングをしないと怪我をすることが分っている。その上部は傾斜はあっても手掛かりが大きく何とかなりそうだった。
その前にはドイツでクルト・アルバートが開いた九級の岩場を見学して、その付近の岩場で知り合った人たちから情報を入れたのだった。一組はチェコからの家族で、如何にもこの辺りが、丁度プファルツがフランスの国境にあるように、東欧からの訪問客が多いのだ。
そして谷の下に降りて、渓谷の左右に直接ある岩壁群を探索する。結局見つけたのはピュットラッハーヴァンデだった。七級から九級までの垂壁もしくはオヴァーハング交じりの壁である。高さも30Mあるので十分だ。其処で出会った家族ずれはローティーンの少年からおばあちゃん格まで全て5.12を登っていた。我々の地域では考えられない強さである。
ミドルティーンの少女は5.13の垂壁を完璧にこなしていた。弟はオヴァーハングの5.12bを、お婆ちゃんはハングを超えて降りてきた、お母さんで降りてきた、長女は5.12をこなして、最後にボーイフレンドがそのオヴァーハングの用具回収に登らされていた。
なるほどお母さんが言うように、プファルツは中間支点がないから自分で設置をするのが大変なのだが、ここならば室内壁の実力を示しやすい。だから、レッドポイントが生まれたのである。なぜならば中間支点にその都度ぶら下る必要がないからである。
バンベルクの北の方から来ている地元の家族であるが偶然に投宿した宿のレストランに食事に立ち寄ったので再会した。こちらの動機付けのために冬のトレーニングなどを聞いた。室内壁を使って、室内と同じような難度を外で登っているに過ぎないようだ。勿論それでよいのだが、雑食砂岩では室内壁のようなオヴァーハング登りが出来ないのである。オヴァーハングがあっても庇の割れ目を登るか巻く形になるからである。そして何よりも手掛かりが違う。
ボールダーの重要さと同時にこうした登りの価値も再認識する。石灰の岩壁は技術的には難易度は高くはないのだが登りつけていないとその難易度には至らない。バーデン・バーデンで代用とはなるが、室内壁でその難易度に至らなければ意味がないだろう。そもそもあるパインクライミングにはある程度の難易度がこなせれば十分なのだが、ドロミテなどで大岩壁を登ろうと思えばやはりスポーツクライミングであの程度登っていないと余裕がない。
参照:
フランケンのオーバーハング 2014-08-05 | アウトドーア・環境
フランケンの神戸ビーフ? 2014-08-03 | 料理