Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

フランケンの神戸ビーフ?

2014-08-03 | 料理
連邦共和国の中でもっとも高度なスポーツクライミングが行われたフランキッシェシュヴァイツについて報告する前に、そして「指輪」四部作の最終日について語る前に、今回の旅の新鮮な印象を書き留めときたい。

フランケンは、マイン河の上流下流があり、上流が二本の源流から合流する場所である。北から流れるのは白いマインで、南から流れるのが赤いマインとなる。今回滞在したのは赤いマインの支流地域であり、バイロイトに近い。

岩登りの関連で土壌に興味があると色々と気が付くのだ。ホテルなどに飾ってあるのがハーブ類で、尋ねてみると自生しているのだと言う。まるで南フランスのようだ。それほど岩場では気が付かなかったのだが、石灰土壌との関連としか考えられない。

地質的には、マコン当たりからスイスを通って、フランケンに繋がるユラ地方で、なるほど植生は似ているのだが、ここまでハーブに気が付いた場所は南フランス以来である。岩質は似ているが、気候は大分違うのだ。とても不思議に思った。

バイロイトのビール「ライカイム」はヴァイツェンを主に結構飲んだが、品質も良くて美味かった。しかし、メニューには地元のビーフがある。そして、下流のフランヴァインを試した。ドミーナと称する赤ワインである。飲み口はドルンフェルダーにも似ていたが調べてみると、ポルトギーザーとシュペートブルグンダーの交配種らしい。土壌感などは殆ど感じられないので日常消費用で、そもそもフランケンンのワインの品質から考えれば普通であろう。

さて地元のビーフ、聞くところによると地元内でも名称について議論があるようで、依頼したミディアムがドイツ語圏では初めてといってよいほどに本当のミディアムであったので思わず写真を撮った。ドイツ語圏では、フランス語圏のエンテルコートと違って、間違いなく完全に焼けてしまっているからだ。それに頼んだハーブバターソースが全く塩気が濃くないのだ。それどころか薄味なのだ。それで理解した牛はハーブを食していて特別なのだと。

だから、神戸ビーフのことを話して上のことを語った。調べてみると、日本の五井さんと言う人がそこで和牛を増やしているようなのだ。まだ地元の飲食業者もそこまで詳しくなかったがいずれはドイツの神戸ビーフとして有名になる可能性があることを確信した。ハーブが育つ土壌が違うからだ。200Gで19ユーロは、それほど安くはないのだが、ワインとの合せ方や出し方によってはまだまだ金の取れる産物である。



参照:
HERZLICH WILLKOMMEN BEI JURA-WAGYU
Legendäre Kobe-Rinder: Ein Japaner auf dem Bauernhof in Franken
Legendäre Kobe-Rinder in der Fränkischen Schweiz
コメント (2)
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