木曜日、金曜日とボールダーに通った。水曜日に日本からの初面識の人に「ボールダーを初めようか」とか聞いてびっくりした。似たようなことが以前にもあったので聞いてみると、競技の世界で世界的に活躍している日本女性のことなどを知っていて、どうもその辺りから日本では運動不足の人に最適な健康と美容のためのスポーツとして宣伝されているらしいことが分った。
室内であろうが、本物のボールダーであろうが、実はスポーツクライミング分野では中級から上級への段階で初めてボールダーの技術が必要になるのであって、私自身所謂七級の実力を身につける方法、言い換えればアルプスのクラシックの難関ルートを安全に通過するためには必要条件であると思って、再挑戦しているのだ。因みにスポーツクライミングの上級とは現在では嘗てラインホルト・メスナーがアルプスの大岩壁で果敢に切り開いた難易度七級の世界ぐらいからを世界を指すだろう。
オリムピック競技へのボールダー人口の拡大も考えられているのだろうが、ザイルも使わず安全ベルトも使わないことから手軽なスポーツとして底辺を拡大するとする考え方は成功しないに違いない。なるほど現時点ではドイツのそれはあまり強くないが、私が冬季に通っている室内壁を含めて、ドイツのクライミング人口は大きく、将来的にはオリムピック競技となる頃には東欧と並んで頂点に立つに違いない。
要するにサッカーやその他のスポーツと同じく連邦共和国内での頂点から地元の少年グループまでが同じ傘下にあって強化されている、その裾野の広さとプロもアマチュアもあまり代わらない指導の体系があるからである。要するに幼児から後期高齢者までが同じ機構の中で切磋琢磨している社会が違うのである。その点、こうした日本の盛り上げ方の方針は如何わしい・
木曜日夕刻に出かけると、日本にパン焼き機を納めるために半年ほど滞在したペーターの車があったので、斜面の上から声を掛けた。上がって来るので何処を片付けたかと聞くとあまり成果を上げていないようだった。それでもその足取りが私が課題として彼に与えた場所を回ったようだった。そしてフランケンのスイスの九級や十級の話などをしたあと、私の目下の課題を見てもらうことにした。
そして例の庇の下をぶらさがる場所をやってもらうと中々やるのだ。勿論私が先に見本を示すことでやりやすくしているのだが、基本的には腕力よりも足で立つ技術を得意としている小柄な彼はどちらかと言うと正統派のクライマーなので、こうしたボールダーのアクロバティックなそれをそこまでこなすとは思わなかったのだ。
こちらの課題である乗り越しはなかなか解決策が見つからなかったが、その付近の課題を幾つか示して別れた。金曜日には、乗り越しの課題をもう少し練習して、小さな手掛かりを更に挑戦して、更なる課題の部分を試した。驚いたことに、偶然にもその庇の下に上手にクラッシュパッドを引くと次の重要な手掛かりに手が届いた。其処から始めるとなんて言うことはない、次の大きな手掛かりへと問題がない。更にもう一つ上の上部の窪みに手を掛けて、足を最も上の足場に掛けると手が滑っテバランスを崩した。このときは滑り落ちて、背中を思いっきり後ろの二本の白樺の一つに思いっきり身体をぶつけると、落ちていく情景を頭に描いた。
久しぶりのアドレナミン発射であったが、右横の草の摩擦で、右足が比較的大きな足場に立っていて、背中から落ちるのは防げた。なんとか下の手掛かりに戻って、クラッシュパッドに無事着地することが出来た。まさか乗り越しが危ないとは想像できなかった。克服はそれほど問題は無さそうだが、一寸びっくりした。
参照:
恐怖感と闘争心に火をつける 2014-08-22 | アウトドーア・環境
とてもうきうきする気持ち 2014-03-30 | アウトドーア・環境
室内であろうが、本物のボールダーであろうが、実はスポーツクライミング分野では中級から上級への段階で初めてボールダーの技術が必要になるのであって、私自身所謂七級の実力を身につける方法、言い換えればアルプスのクラシックの難関ルートを安全に通過するためには必要条件であると思って、再挑戦しているのだ。因みにスポーツクライミングの上級とは現在では嘗てラインホルト・メスナーがアルプスの大岩壁で果敢に切り開いた難易度七級の世界ぐらいからを世界を指すだろう。
オリムピック競技へのボールダー人口の拡大も考えられているのだろうが、ザイルも使わず安全ベルトも使わないことから手軽なスポーツとして底辺を拡大するとする考え方は成功しないに違いない。なるほど現時点ではドイツのそれはあまり強くないが、私が冬季に通っている室内壁を含めて、ドイツのクライミング人口は大きく、将来的にはオリムピック競技となる頃には東欧と並んで頂点に立つに違いない。
要するにサッカーやその他のスポーツと同じく連邦共和国内での頂点から地元の少年グループまでが同じ傘下にあって強化されている、その裾野の広さとプロもアマチュアもあまり代わらない指導の体系があるからである。要するに幼児から後期高齢者までが同じ機構の中で切磋琢磨している社会が違うのである。その点、こうした日本の盛り上げ方の方針は如何わしい・
木曜日夕刻に出かけると、日本にパン焼き機を納めるために半年ほど滞在したペーターの車があったので、斜面の上から声を掛けた。上がって来るので何処を片付けたかと聞くとあまり成果を上げていないようだった。それでもその足取りが私が課題として彼に与えた場所を回ったようだった。そしてフランケンのスイスの九級や十級の話などをしたあと、私の目下の課題を見てもらうことにした。
そして例の庇の下をぶらさがる場所をやってもらうと中々やるのだ。勿論私が先に見本を示すことでやりやすくしているのだが、基本的には腕力よりも足で立つ技術を得意としている小柄な彼はどちらかと言うと正統派のクライマーなので、こうしたボールダーのアクロバティックなそれをそこまでこなすとは思わなかったのだ。
こちらの課題である乗り越しはなかなか解決策が見つからなかったが、その付近の課題を幾つか示して別れた。金曜日には、乗り越しの課題をもう少し練習して、小さな手掛かりを更に挑戦して、更なる課題の部分を試した。驚いたことに、偶然にもその庇の下に上手にクラッシュパッドを引くと次の重要な手掛かりに手が届いた。其処から始めるとなんて言うことはない、次の大きな手掛かりへと問題がない。更にもう一つ上の上部の窪みに手を掛けて、足を最も上の足場に掛けると手が滑っテバランスを崩した。このときは滑り落ちて、背中を思いっきり後ろの二本の白樺の一つに思いっきり身体をぶつけると、落ちていく情景を頭に描いた。
久しぶりのアドレナミン発射であったが、右横の草の摩擦で、右足が比較的大きな足場に立っていて、背中から落ちるのは防げた。なんとか下の手掛かりに戻って、クラッシュパッドに無事着地することが出来た。まさか乗り越しが危ないとは想像できなかった。克服はそれほど問題は無さそうだが、一寸びっくりした。
参照:
恐怖感と闘争心に火をつける 2014-08-22 | アウトドーア・環境
とてもうきうきする気持ち 2014-03-30 | アウトドーア・環境