昨晩食事会で初面識の人に「鍛えているね」と言われた。床屋の鏡で腕を組んでいるのを観ると、なるほど静脈が浮いて、筋肉の張りがある。生傷が絶えぬのがは仕方がないが、なるほど銀行のキャッシュコーナーで腕を組んで待っていると、向こうの見知らぬオーストリア風の碧眼の男が能動的な態度をとる。足元まで観察されたが、威圧感を与えているとは知らなかった。柔道家などを見るとどうしてもこちらも構えてしまうあれに似ているのかもしれない。本能的な恐怖感と闘争心に根源があるのだろう。気がつかなかったが出来るだけ腕を隠して気をつけないと思わぬ災難に合うかもしれない。
火曜日に幾らかの進展があった。例の庇の下を横這いで動く課題は殆ど解決した。出だしの座ったままのスタートから足の左から右への移動も、そして最後の手掛かりへの身体の伸ばしも上手に出来るようになった。そして最後の乗り越しの一手だけが残った。其処に手が届けば全く問題はない。写真で観た上の角の下の手掛かりらしきは只の小石の突起で力を掛けるほどのものではなかった。ありえるのは摩擦よりはマシなので身体を持ち上げるときの足しにするぐらいである。いずれにしても動的に上にどうにか蹴り上げないと手が届かないのは分っている。それが出来れば完成で、一つの段階を迎えるが、この課題が夏の終わりに完成しないと次に進めないかもしれない。
雨がぱらついたので庇の下に入って片づけをしていると降り止んだ。そこで次に課題となる一つの途中から上に上がるものを観察した。手掛かりがふくらみでしか何のでかなり摩擦を効かさないと次の手掛かりに届かない。その次の手掛かりもスロープなので我慢して、更に次の手掛かりまで頑張らなければいけない。上部もスロープ気味の手掛かりだけで、高く上がる分怖い。
そこでやはり次の課題となる三本の白樺岩を久しぶりに見学する。そこにクラッシュパッドを運ぶのは初めてだ。置いたは良いが問題のない筈の出だしの課題の解決策が見つからない。その上も庇の上にしか足場がないのでこけると白樺で身体を打ちそうで怖い。もうすこし最初の頃からその課題の難しさはあまり変わっておらず、解けていない証拠である。研究してみなければいけない。その横這いのトラヴァースは更に難易度も高い分、踵の掛け方が分らないのだ。これも徹底的な技術練習で反復しないとコツが飲み込めそうにないのだ。冬になったら一冊技術書を買わなければいけないかもしれないが、自分で工夫をするのも身体を思うように使いこなすとてもよい勉強である。
散髪後シャワーを浴びていて感じたのだが、肩の故障は殆ど全快したようで、思い返せば、子供のときから手首の関節が抜けたように、肩の脱臼はすることはなかったが肩の後ろを岩登りで痛めたこともあり、動きが思うようにならないのが肩であったのは確かである。その意味からすると今回の怪我も仕方なかったのかもしれない。以前よりも思うように動かすようになってきているのも事実である。
課題がなかなか難しいので隣のこれまた長らく試していなかった飛び込み岩の課題を試す。これが厭になったのはあまりにも小さな手掛かりで指の力便りになるからで、指の訓練にはなるがあまり賢そうでなかったからである。初めてクラッシュパッドを引いて、久しぶりに挑戦してみて、その課題の意味が漸く分ってきた。最初の被り気味になるところの身体の使い方で指の力を出来るだけ落とすのだ。今回は右足の爪先を小さな取っ掛かりの下に捻じ込んで、丁度爪先を持ち上げる感じで乗ると、右手から力が抜けて、その上の手掛かりに届いた - このような身体の動きを習得するとスキーがとても上達しそうだ。ここは身長差とばかり考えていたものだが、そのように見切ってしまうとボルダーの力が一向につかない。しかしその爪先で小さな取っ掛かりは飛んでしまって使い難くなった。しかし次の右手で右足を上げるか左足を上げれば、左手が自由になって次の手掛かりに届いて殆ど完了することがわかった。どの手掛かりもこれまた指先が掛かる程度なのだが、こうしたものを使いこなせないと石灰のフランケンの岩場などは克服できないに違いない。因みに写真を見て気がついたが隣に誰も登っていない割れ目が走っているので、これも庇への入り口の割れ目登攀の課題になるかもしれない。一度掃除してみよう。兎に角この辺りは夏の始め頃はなぜか湿った感じがしていたのだが、秋に近づくに連れて乾いた感じになってきて気持ちよい課題になりつつある。
参照:
不可能が可能になるのは 2014-08-09 | アウトドーア・環境
とてもうきうきする気持ち 2014-03-30 | アウトドーア・環境
火曜日に幾らかの進展があった。例の庇の下を横這いで動く課題は殆ど解決した。出だしの座ったままのスタートから足の左から右への移動も、そして最後の手掛かりへの身体の伸ばしも上手に出来るようになった。そして最後の乗り越しの一手だけが残った。其処に手が届けば全く問題はない。写真で観た上の角の下の手掛かりらしきは只の小石の突起で力を掛けるほどのものではなかった。ありえるのは摩擦よりはマシなので身体を持ち上げるときの足しにするぐらいである。いずれにしても動的に上にどうにか蹴り上げないと手が届かないのは分っている。それが出来れば完成で、一つの段階を迎えるが、この課題が夏の終わりに完成しないと次に進めないかもしれない。
雨がぱらついたので庇の下に入って片づけをしていると降り止んだ。そこで次に課題となる一つの途中から上に上がるものを観察した。手掛かりがふくらみでしか何のでかなり摩擦を効かさないと次の手掛かりに届かない。その次の手掛かりもスロープなので我慢して、更に次の手掛かりまで頑張らなければいけない。上部もスロープ気味の手掛かりだけで、高く上がる分怖い。
そこでやはり次の課題となる三本の白樺岩を久しぶりに見学する。そこにクラッシュパッドを運ぶのは初めてだ。置いたは良いが問題のない筈の出だしの課題の解決策が見つからない。その上も庇の上にしか足場がないのでこけると白樺で身体を打ちそうで怖い。もうすこし最初の頃からその課題の難しさはあまり変わっておらず、解けていない証拠である。研究してみなければいけない。その横這いのトラヴァースは更に難易度も高い分、踵の掛け方が分らないのだ。これも徹底的な技術練習で反復しないとコツが飲み込めそうにないのだ。冬になったら一冊技術書を買わなければいけないかもしれないが、自分で工夫をするのも身体を思うように使いこなすとてもよい勉強である。
散髪後シャワーを浴びていて感じたのだが、肩の故障は殆ど全快したようで、思い返せば、子供のときから手首の関節が抜けたように、肩の脱臼はすることはなかったが肩の後ろを岩登りで痛めたこともあり、動きが思うようにならないのが肩であったのは確かである。その意味からすると今回の怪我も仕方なかったのかもしれない。以前よりも思うように動かすようになってきているのも事実である。
課題がなかなか難しいので隣のこれまた長らく試していなかった飛び込み岩の課題を試す。これが厭になったのはあまりにも小さな手掛かりで指の力便りになるからで、指の訓練にはなるがあまり賢そうでなかったからである。初めてクラッシュパッドを引いて、久しぶりに挑戦してみて、その課題の意味が漸く分ってきた。最初の被り気味になるところの身体の使い方で指の力を出来るだけ落とすのだ。今回は右足の爪先を小さな取っ掛かりの下に捻じ込んで、丁度爪先を持ち上げる感じで乗ると、右手から力が抜けて、その上の手掛かりに届いた - このような身体の動きを習得するとスキーがとても上達しそうだ。ここは身長差とばかり考えていたものだが、そのように見切ってしまうとボルダーの力が一向につかない。しかしその爪先で小さな取っ掛かりは飛んでしまって使い難くなった。しかし次の右手で右足を上げるか左足を上げれば、左手が自由になって次の手掛かりに届いて殆ど完了することがわかった。どの手掛かりもこれまた指先が掛かる程度なのだが、こうしたものを使いこなせないと石灰のフランケンの岩場などは克服できないに違いない。因みに写真を見て気がついたが隣に誰も登っていない割れ目が走っているので、これも庇への入り口の割れ目登攀の課題になるかもしれない。一度掃除してみよう。兎に角この辺りは夏の始め頃はなぜか湿った感じがしていたのだが、秋に近づくに連れて乾いた感じになってきて気持ちよい課題になりつつある。
参照:
不可能が可能になるのは 2014-08-09 | アウトドーア・環境
とてもうきうきする気持ち 2014-03-30 | アウトドーア・環境