Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

硫黄臭を燻らして走る

2014-08-18 | ワイン
何時だったか、SAARWEINEさんに御土産に頂いたザールリースリンクを開けた。2006年産ドクターヴァークナー醸造所のシュペートレーゼ「ラウシュ」である。この程度の甘口としては古酒と呼んでも差し支えないだろう。

食事は、一日目はマスの燻製と塩ジャガ、二日目は鳥シイタケ飯を合わせた。悪い難しい年であり期待していなかったが、それほど古臭くなっていなかったのは確かである。寧ろ最初の印象は悪くなかった。しかし直ぐに強烈な硫黄臭を感じるのは、普段甘口を飲みつけていないからだろうか?恐らく多くのモーゼルワインファンがスレート土壌固有のものと間違えている紛らわしいものである。この辺りが、主要市場が極東へと移った原因でもあるのだろう。

そして最初の比較的新鮮な感じも、ドローンとした酸の量感も、飲み進むに連れて鼻から頭へと硫黄臭が回ってきて不愉快になってくるのである。葡萄の質が悪かったことは分るのだが、こうしたワインを出しているのでこの醸造所の程度が分る。もう一本同じときに頂いた新鮮なリースリングも同じ傾向だった。

実は地下蔵でJJプリュムのそれにしようかと迷ったのだが、甘い辛子がなかったので止めといたのだ。そして偶々隣に並んでいたこれを見つけた。食事を引き立てるようなものではなかったのは当然で、明くる日の醤油味もする鳥飯で丁度良いぐらいで、例えばすき焼きでも勿体無いことはなかったろう。

甘口ほど名門の収穫量を落としているものでなければ飲む価値もないだろう。ホテル経営などをやっている醸造所のものではお話にならない。先日試したデーノッフ醸造所のそれとは価格も違うかもしれないがそれ以上に質が違う。

体重を量ると71.5kgまで落ちている。ここ暫くIT労働者のような生活になっていて、一週間ぶりに走りに出かけたぐらいだから、どうなることかと思っていた。パン屋が夏休み中の第一回目の頂上までの登りは、夏であり、身体を動かしていないので様子を見ながらゆっくりと走り出した。最近にしては珍しく気温も摂氏20度近くまで上がっていて、決して条件は良くなかった。

案の定緑のベンチ通過がベストタイムよりも五分ほど遅い19分で2960歩であった。可也小さなピッチで走ったが、急坂を苦しまずに上がれるようになったのはここ数ヶ月の進歩なのだ。当初は中距離走的なスピードを目指していたが、最近はそれでは坂を登れないと思いジョギングテムポが出来るようになってきている。長い距離を走る準備は大分出来てきているのだろう。結局頂上には40分を切れなかったが、前半の楽を後半に返せなかったので仕方がない。下ってきて71分はやはり良い運動だったのだろう。



参照:
肉汁たっぷりを活かす 2012-08-30 | 試飲百景
2007年に鼻を突っ込む 2014-01-07 | ワイン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする