Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

黒い森の女への期待

2017-09-06 | 
車中のラディオでは、ベルリンの新インテンダンティン、アンドレア・ツェッツィマンのインタヴューが流れる。冒頭から驚いた。彼女の故郷は、私が冬に通う氷瀑の町だった。あの辺りのシュヴァルツヴァルトに詳しい者は、そこの医師の娘として音楽を学んでと聞くと、とても多くのことが思い描ける。初対面でも沢山のことをお話しできるそうだ。そして彼女が創立されたグスタフ・マーラーユース室内管弦楽団のマネージャーとして、アバドに見染められて、その「偉大な才能」が奨励されたとあり、その後のHR放送管弦楽団、そしてハムブルクの放送管弦楽団、エルプフィルハーモニーに係りながらも結局ベルリンに来ることは定まっていた様な感じさえする。

そして最初の一年間はサイモン・ラトルと仕事をしてそこで受け継がれるものと、そして新しい時代を築くキリル・ペトレンコとのエーラへの橋渡しをとても喜んでいる。「ほかの何処にもいない、楽譜への作品への深い理解を示す指揮者」への驚愕と、「細部への拘りからどのような管弦楽団へもの非常な要求は、ベルリンのフィルハーモニカ―との共同作業で、その可能性からして尋常ならざる成果を示すだろう。」と語るのは、コンツェルトマイスタリンとして管弦楽団を率いていた経験もあるこの女性マネージャーである。

Press conference with Kirill Petrenko and Andrea Zietzschmann at the Berlin Philharmonie, 2016

勿論、その自意識の高いフィルハーモニカ―であるから、容易に物事が進められるわけではないが、それに関しても、その通常よりも権限の限られているというポストでも「充分に各々の裁量の範囲はあって、要はどのように持っていくかであって、自分自身の二十年の経験からあらゆる組織を知っているので、自分自身は十二分にやれる。」と、とても心強い。

あの土地柄をよく知る者としては、決して目立つことをすることなく、確りと粘り腰で仕事をしてくれるものと期待できる。特に管弦楽団と指揮者、そして外部の取引においてとても重要な機能を担ってくれそうだ。

そして個人的には、こうしてバーデンバーデンの放送局がインタヴューしたように、そのアルマン語の喋る口だけでなく同じメンタリーティーでバーデンバーデンとの関係もより一層強く太いものにして欲しいと願うのである。バーデンバーデンの監督は、ハムブルク出身のベネディクト・スタムパとなり、とても芸術的な進化が期待されるところだ。

彼女が開いたエルプフィルハーモニーのロビー脇の部屋から、ヒーターの管が破れて水漏れしたのは4月だったようだが、そこにカビが生えてきたので、壁ごと仕切り直すようだ。ああした多目的な大きな建造物だと幾ら会場が改良されて行っても、いろいろな問題が起こることは今後ともあるように思う。やはり音楽会場は独立している方が良い。

シャワーを浴びて天井を見ると、ラムプのシェードに錆びの様な色が見えた。白色だから埃が目立つことは知っていたが、赤さびのような色は気が付かなかった。天井は黴取りで綺麗になったが、これも明るいうちに外して、ラッカースプレーで白く直しておきたい。コードを外したりするのが面倒なのだが、冬は長いのでここ暫くがチャンスだろう。

腰回りが張っている。理由は分からないが、可成り酷い。下半身がぶよぶよする感じで、殆んど大腸癌か下腹部の癌のようで気持ちが悪い。そもそも休むことなく走るようになっているのも、下半身をすっきりさせたいからだが、その疲れもあると同時に、胃の調子などが悪いとどうしても下腹部への負担も強くなっているに違いない。



参照:
アイゼナッハの谷からの風景 2017-07-17 | 音
原典回帰というような古典 2016-10-20 | 文化一般
コメント
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