2016年産ザールヴァインを飲んだ。2015年ほどではないが決して悪くはない。今回は、5月にファン・フォルクセム醸造所を訪ねて樽試飲したワインを、予約したクランクリュワインとともに合わせて12本送って貰った。つまり6本の「アルテレーべ」と呼ばれる、斜面の古い葡萄からの収穫ものである。苗が古いと収穫量は落ちるが長年に生やした根が深く上手いところに張っている。だから吸い取る栄養分がミネラル分豊かで、土壌の表面では出ない土壌の深いところのミネラルを反映するワインが出来上がる。果実を齧ってみても風味が違うのである。
箱が金曜日に届いたが、一日寝かせてあげた。新鮮なリースリングであり、数はあるが樽試飲していて、今度は出来上がったワインとして楽しみたかったからである。土曜日にリースリング煮凝りに冷やしたこの瓶を開けた。グラスに注いで香りが出て来る、五月の印象を思い出すと同時に開いて熟成しているワインを感じる。
ミラベル、黄色の林檎など楽しい香りに、典型的な火打石のそれがある。記憶通り酸が円やかでとても馴染みやすい万人向きのリースリングであると同時に、次から次へと味が楽しめる。ネギに続いて、長めの後味にはミントの香りが漂うと、どこまでも楽しめるリースリングになっている。
2015年は酸もしっかりしていて深みもあり大きな熟成が楽しみな素晴らしいリースリングだったが、2016年はとっつきやすいと同時に汲みつくせないほどの悦びがあるリースリングで、飲みなれない人も飲み飽きているような人も同じように満足させてくれるワインなのだ。
2016年産は決して悪くはない。特に酸が充分な量感がある地域のワインは単純さとは異なるリースリングであり、偉大な熟成さえ考えなければこの数年で最も素晴らしいリースリングになっているかもしれない。但し地域によっては決して良くない。
そしてファンフォルクセム醸造所の「アルテレーベン」は現在までのところ最も素晴らしい2016年産リースリングだと思う。金曜日の夜は、これを開けなかったので、2014年産のグローセスゲヴェックスを開けた。ミュラーカトワール醸造所の「ブロイメル」を開けた。評判の良かったビュルガーガルテンの上位のものだ。これも基調はハーブ味で、最初はアルコールがかっていただけだが開いてきている。但し果実風味は感じられず、ミネラルのそれだけである。食事にも単体でも楽しめるが価格の割には複雑さが足りない。
参照:
楽しい2016年産「アルテレーベン」 2017-09-03 | ワイン
2015年産のお見事な出来 2017-05-20 | 試飲百景
箱が金曜日に届いたが、一日寝かせてあげた。新鮮なリースリングであり、数はあるが樽試飲していて、今度は出来上がったワインとして楽しみたかったからである。土曜日にリースリング煮凝りに冷やしたこの瓶を開けた。グラスに注いで香りが出て来る、五月の印象を思い出すと同時に開いて熟成しているワインを感じる。
ミラベル、黄色の林檎など楽しい香りに、典型的な火打石のそれがある。記憶通り酸が円やかでとても馴染みやすい万人向きのリースリングであると同時に、次から次へと味が楽しめる。ネギに続いて、長めの後味にはミントの香りが漂うと、どこまでも楽しめるリースリングになっている。
2015年は酸もしっかりしていて深みもあり大きな熟成が楽しみな素晴らしいリースリングだったが、2016年はとっつきやすいと同時に汲みつくせないほどの悦びがあるリースリングで、飲みなれない人も飲み飽きているような人も同じように満足させてくれるワインなのだ。
2016年産は決して悪くはない。特に酸が充分な量感がある地域のワインは単純さとは異なるリースリングであり、偉大な熟成さえ考えなければこの数年で最も素晴らしいリースリングになっているかもしれない。但し地域によっては決して良くない。
そしてファンフォルクセム醸造所の「アルテレーベン」は現在までのところ最も素晴らしい2016年産リースリングだと思う。金曜日の夜は、これを開けなかったので、2014年産のグローセスゲヴェックスを開けた。ミュラーカトワール醸造所の「ブロイメル」を開けた。評判の良かったビュルガーガルテンの上位のものだ。これも基調はハーブ味で、最初はアルコールがかっていただけだが開いてきている。但し果実風味は感じられず、ミネラルのそれだけである。食事にも単体でも楽しめるが価格の割には複雑さが足りない。
参照:
楽しい2016年産「アルテレーベン」 2017-09-03 | ワイン
2015年産のお見事な出来 2017-05-20 | 試飲百景