バイロイトからの放送を観た。この手のコンサート中継は見ないのだが、日本で有名なヤルヴィが振るとあって、そして先日お披露目のあった劇場からの中継という事で観た。いろいろと興味深かった。ヤルヴィは殆ど知らないが、NHKの「ドンジョヴァンニ」を観て、息の浅いおかしな指揮をするという印象があったが、レオノーレ序曲などを聞くと、一音一音としっかり拾っていて、まさしく来るキリル・ペトレンコ時代の「副指揮者」に敵う実力を見せつけた。この指揮者なら合間にしっかり振っておいて貰うと管弦楽団の演奏実践の向上に効果的だ。恐らく古典解釈の問題もあるのだろうが、ベルリンのフィルハーモニカーとNHKの交響楽団との違いもあるのだろう、全くおかしな息遣いは感じなかった。
寧ろ二曲目の「ヴァーゼンドンク歌曲」の歌手ヴェストブロックが困ったものだ。ミュンヘンのプッチーニを聞いた時はヴァークナーでならもう少し決まると思っていたが ― またまたバーデンバーデンでの下手なイゾルテを忘れていた ―、全く歌唱技術の問題でテキストもオランダ語の様にだれていて、要するにしっかりとした内からの声が出ないで、体格からの開放的なバカ声しか出せない歌手だと分かった。これはどうしようもなく、折角管弦楽団が精妙に弾いているのにそれが聞こえないような声を出して自分の持前としているバカさ加減には我慢がならない。だからマイクロフォーンも離してあって、拾う音は会場の奥から還ってきたエコー声となっていて余計に歌詞が不明瞭となっていた。バカの壁である。
言葉に関してそれ以上に失望したのは、ヤルヴィがドイツ語を喋らないで英語で受け答えしていたことで、これはこれはと思った。フランクフルトでもブレーメンでも立派に仕事をしているのに、まるで反ドイツ主義者のようだ。音楽関係で欧州人でないアメリカ人でもあれぐらいのドイツ語を喋らない人はそう多くは無い、もはやあの歳からでは手遅れだ。とても残念なことである。父親もスカンディナヴィアで仕事をしていたのだからてっきりゲルマン語系の言葉が家族の第二言葉だと思っていた。
先日剥がれた歯の写真を記録しておこう。奥歯の内側だが外側の根はまだついていて噛むことも出来るのだが、使うと歯茎に負担が掛かるのか後で炎症が進むことがある。少なくとも数日経過してもまだ抜け落ちるようなことは無い。つまり二三年前の状態と殆ど変わらない。歯が脱落した後も違和感は殆ど無く、舌で触れると若干鋭角が立っている位で、舌癌が出来るような酷い感じで全くない。もう少し様子を見てから歯医者の予約を取ろうと思う。
歯ブラシとか噛むことでの機械的な圧力が何らかの影響を与えるのはこの二三年間変わらなかったが、積極的に左側で噛もうとは思わないのが現状で、忘れて噛んでいるうちに歯が根元からぐらつくかもしれない。それを避けるだけの歯学的な手当てをする価値があるものかどうかも疑問であるが、もう少し炎症の状況がこれで改善されるのか悪化するのかの様子を見てみないといけないと思う。
小さな欠片から崩壊を起こしだしたのだが、なぜそこが剥げ落ちたかのメカニズムは分からない。歯が弱っていて亀裂が走っていたには違いないのだろうが、崩壊した様子を見ると内側と外側と繋ぐ中間部分のかみ合わせの部分のようなのでそこに最も力が掛かっていたのだろう。噛み合わせは毎日かなりの数でその合計の圧力を加算するととんでもないただのトン単位では済まないことになりそうだ。どんなに強い石でも摩耗するのと同じである。
昨晩はメーデー前で広場の音楽が24時まで続いていた。窓を閉め切れる天候ならば問題が無いが、これがワイン祭りの時となるとそうはいかない。早くノイズキャンセリングのイヤーフォーンを準備しないといけない。
参照:
客演で残る指揮者達 2018-04-27 | 文化一般
演奏会発券当日の様子 2018-03-07 | 雑感
寧ろ二曲目の「ヴァーゼンドンク歌曲」の歌手ヴェストブロックが困ったものだ。ミュンヘンのプッチーニを聞いた時はヴァークナーでならもう少し決まると思っていたが ― またまたバーデンバーデンでの下手なイゾルテを忘れていた ―、全く歌唱技術の問題でテキストもオランダ語の様にだれていて、要するにしっかりとした内からの声が出ないで、体格からの開放的なバカ声しか出せない歌手だと分かった。これはどうしようもなく、折角管弦楽団が精妙に弾いているのにそれが聞こえないような声を出して自分の持前としているバカさ加減には我慢がならない。だからマイクロフォーンも離してあって、拾う音は会場の奥から還ってきたエコー声となっていて余計に歌詞が不明瞭となっていた。バカの壁である。
言葉に関してそれ以上に失望したのは、ヤルヴィがドイツ語を喋らないで英語で受け答えしていたことで、これはこれはと思った。フランクフルトでもブレーメンでも立派に仕事をしているのに、まるで反ドイツ主義者のようだ。音楽関係で欧州人でないアメリカ人でもあれぐらいのドイツ語を喋らない人はそう多くは無い、もはやあの歳からでは手遅れだ。とても残念なことである。父親もスカンディナヴィアで仕事をしていたのだからてっきりゲルマン語系の言葉が家族の第二言葉だと思っていた。
先日剥がれた歯の写真を記録しておこう。奥歯の内側だが外側の根はまだついていて噛むことも出来るのだが、使うと歯茎に負担が掛かるのか後で炎症が進むことがある。少なくとも数日経過してもまだ抜け落ちるようなことは無い。つまり二三年前の状態と殆ど変わらない。歯が脱落した後も違和感は殆ど無く、舌で触れると若干鋭角が立っている位で、舌癌が出来るような酷い感じで全くない。もう少し様子を見てから歯医者の予約を取ろうと思う。
歯ブラシとか噛むことでの機械的な圧力が何らかの影響を与えるのはこの二三年間変わらなかったが、積極的に左側で噛もうとは思わないのが現状で、忘れて噛んでいるうちに歯が根元からぐらつくかもしれない。それを避けるだけの歯学的な手当てをする価値があるものかどうかも疑問であるが、もう少し炎症の状況がこれで改善されるのか悪化するのかの様子を見てみないといけないと思う。
小さな欠片から崩壊を起こしだしたのだが、なぜそこが剥げ落ちたかのメカニズムは分からない。歯が弱っていて亀裂が走っていたには違いないのだろうが、崩壊した様子を見ると内側と外側と繋ぐ中間部分のかみ合わせの部分のようなのでそこに最も力が掛かっていたのだろう。噛み合わせは毎日かなりの数でその合計の圧力を加算するととんでもないただのトン単位では済まないことになりそうだ。どんなに強い石でも摩耗するのと同じである。
昨晩はメーデー前で広場の音楽が24時まで続いていた。窓を閉め切れる天候ならば問題が無いが、これがワイン祭りの時となるとそうはいかない。早くノイズキャンセリングのイヤーフォーンを準備しないといけない。
参照:
客演で残る指揮者達 2018-04-27 | 文化一般
演奏会発券当日の様子 2018-03-07 | 雑感