Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

日本の製品は田舎臭い

2018-05-25 | 雑感
散髪を済ませた。ほっとした。これでミュンヘン行後まで心配無用。どうしても暑くなった時に、床屋の夏休み前に駆け込めば本年のサマーカットは事足りる。暑さに弱い人間としてはQOLに係る重要な条件だ。

人々の口には前夜の雷の話しがのぼる。走ってシャワーを浴びて急いで床屋に行ったので、髪が濡れていた。ウェットカットの準備だと言ったら、雷雨に濡れたのかと返された。また肉屋では爺さんが雷にやられたと語る。何事かと思ったら、息子のルーターが壊れたのだという。なるほど一キロ先ほどでも落雷しており、一時間近く鳴っていたので、激しい雷雨には違いなかったが、私はメインのHiFiコンソールの電源を落とすぐらいでそれほど対処をしなかった。停電もなかったぐらいだから安全と思っていた。日本の人が「日本では停電などありません」と語るが、ドイツの様に地下架設しているところでも電気製品の落雷被害が起きていて、そのためのヒューズが使われているのだが、日本ではどうやってそれを避けているのだろう。電柱毎にフィルターを入れても駄目な筈だ。家庭ごとに高電圧フィルターが設置してあるなど聞いたことが無い。

発注したWI-1000Xが届いた。箱など装丁は中華のHUAWEIの方がスマートだ。こちらはアムステルダムとは異なり英国で管轄されていて、若干その趣味が違うからだろうか。それどころかロシア語の表記などもあって、東欧で生産されているのだろう。更に中身もアクセサリー類が完備しているとはいいながら、なんとなく違和感がある。あまりにも複雑なのだ。二種類の東欧と西欧に別れた説明書などはいいとしても、そこでのインターナショナルなピクトグラフが分かり難い。そして複雑なのだ。これは明らかに日本人の感覚だと思った。合衆国では、電子レンジに「猫は入れないでください」とかあると聞いたものだが、インターナショナルな市場で勝負するソニーのこのような感覚は全く解せない。

私などは雑な方であるが、それでも幾らかは分かる方だ。それでもミニUSBの蓋の開け口や開け方などはその図示を見ても自信を持てなかった。指も細かな仕事になる。一体世界でどれぐらいの人がこうした作業に対応可能で、最初から壊さずにいれるのか皆目分らない。なるほど乗用車の様にフットマットを引っ掛けてアクセルが戻らなくなるような危険はないだろうが、日本の商品がここまでややこしいと ― キャノンのプリンターなども全く同じだ ―、世界市場では通用しない、要するにスマートではなくローカルな田舎者なのだ。だからSONYよりHUAWEIの方が遥かに愛される。大陸的と言えば大陸的なのかもしれないが、正直私自身そうしたガラパゴス感覚はもはや馴染めなく、ちっともありがたく思わない。要するに日本の製品は田舎臭いのである。

製品の仕上がりとか素材は悪くは無いのだろうが、予想以上に重いと感じた。直ぐに繋がるブルーテュースでハイレゾ音源を聞いてみる。先ずは備え付けの耳あてで使っても結構圧迫感があり、今まで使ってきたヘッドフォーンとは全く異質で若干圧迫感を感じた。音自体も押さえられたような音質で、外気圧調整などをしてもその傾向は残る。ボーズの方が遥かに詰まったような音で、ソニーの方が音質が良いとされているのだが、やはり抜けた音がしないのは自身の耳の中がこんな音しかしないという事だろう。耳栓などを調整していろいろ試してみないと分からないが、少なくとも今も使っているAEGのヘッドフォーンなどの様なモニターとしての音質は無い。それは三つのモードどれでも共通しており、やはり高級ヘッドフォーンとはその価格に拘わらず比較出来ないようだ。つまり期待していたように室内で更に音楽を細かに聞き取り、その楽器演奏の技術や管弦楽の細部まで聞き取ろうとする目的では使えない。あくまでもノイズキャンセリングが目的である。

それは有線でも同じだったので、この手のイヤフォーンの特徴なのだろう。タブレットから有線で音を出すぐらいのつもりでいたが、こうして無線で使うと最早車運転中に有線などとはあり得ないと思った。それどころかタブレットを置いたまま歩き回れる無線でなければ駄目だと感じた。そもそもハイレゾ再生となるとそのアナログ出力はPCであろうとなんであろうと意味がない。



参照:
遮断される聴空間 2018-05-20 | 雑感
先の準備を整える 2018-03-16 | 生活
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする