Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

決してCPで負けない

2018-05-09 | 試飲百景
日曜日に録音したフィラデルフィアからのシューマンの交響曲四番をぼちぼち聞いている。予想していたよりも遥かに面白い。シューマンの交響曲といえばその管弦楽法の問題などが良く語られていて、本当に上手に演奏出来るのかどうかあまり確信の持てないようなレパートリーになっている。実際にメディアで聞いた経験からしても、フルトヴェングラー指揮の一番や四番、サヴァリッシュ指揮の三番とか、印象に強く残っているのはそれほど多くは無い。今回ルクセムブルクでもツアーでなぜこの曲がプログラムに入ったのか全く理解出来なかったのは、これほど難しい曲だとは知らなかったからだ。これはとても楽しみになったと同時にお勉強に力が入るようになった。

月曜日は近場の醸造所二件を訪問した。お客さんを連れるのを口実にして自身の関心ごとである2015年産のシュペートブルグンダーの試飲をした。もっとも単純なベーシックなものしか買えなかったが、それはそれでとても価値があった。兎に角、南国風のシュペートブルグンダーで、殆どボルドーを感じさせるほうなのだが、勿論それほど膨らんでいない。どこか涼しさもあって、30度近い気温の下でも全く問題なく楽しめそうだ。個人的には6ユーロ安いラインの対岸のヴィースロッホにあるゼーガー醸造所のピノノワールとの比較になる。勿論ブルゴーニュと比較するのはピノノワールだが、これはシュペートレーゼとしても熟成度が素晴らしい。印象からするとあの記録的な暑さの2003年よりもいいと思う。

なによりも嬉しかったのは先代の元気な顔を見れたことである。90歳を超えるだろうか?息子さんのクリストマンVDP会長は晩婚の子供さんなので、その年代の他の親父さんよりも大分世代が上である。「長いお客さんだからな」といってくれるのはやはり嬉しい。決して良いお客さんだった訳でもなく、蔵出しレストランで挨拶するだけの時も長く続いたが、今こうしてブルゴーニュを愛する会長のシュペートブルグンダーを物色する。その手の掛け方は小規模の醸造所だけに可成りのものだ。バリックの使い方も上手い。時間を掛けて熟成させる。葡萄さえしっかり熟成した年度ならば決してCPでブルゴーニュに負けない。

ハムブルクのエルプフィルハーモニーでの演奏会を予約した。いつもの抽選である。当たるかどうかは分からない。来年1月8日のユース管弦楽団をキリル・ペトレンコが指揮する演奏会である。ベルリンが9日だから楽日の前日である。他の日に行くつもりにしているが、これが当たれば出掛けてもよいかと考えた。翌月にはべルリナーフィルハーモニカーがネゼセガン指揮で演奏する。これも興味はあったが、ダブルブッキングになる可能性と先ず何よりもフィラデルフィアで実際に聞いてみないと判断が出来ない。



参照:
価値のあるなしを吟味する 2017-04-05 | ワイン
隠れ練習、お前もか? 2018-04-22 | 文化一般
コメント (2)
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