日本の事故米騒動は幾つかの体験を思い起こさせる。先ずはBSE騒動である。あれは日本では米国肉の輸入問題として政治化しただけで、食品の安全性から社会と行政への信頼感を揺るがした連邦共和国ほどに問題にならなかったのだろう。
それは日常的な食生活においての牛肉の利用範囲の相違によるのだろう。たとえ、発病などは殆ど確率的には低いながらも、牛肉が原料としてあらゆる場所に使われていた事を知って愕然としたのであった。牛肉を殆ど食する事のないドイツ人家庭においても、例えば黄色色をした腸詰や白い腸詰などにはまさに牛の脳が使われているとなって、肉屋で売られるそれだけでなくスーパーで売られる加工物のそれらも材料の追跡が必要となった。
更に、ジェリーとして主要材料として混入する可能性の高いゴム菓子やジャム類そして多くの加工商品などが注意深く審査される事となった。ハリボ社は今でも健在であるが消費量は落ちているに違いない。
牛など一生食べなくても生きれると思っている家庭は少なくはないであろうが、実際はそれを原料とした食生活から逃げる事はなかなか出来ない。
それと同じように日本の米の安全性に疑問が投げ掛けられるとき、今回話題となっている蒸留酒の焼酎の酵母としてのみならず醸造酒であるビールや日本酒、菓子類その他あらゆるところに使われているのが廉価な米に違いない。先行する十分な情報の開示がなされなければ拡大必至な風評被害は避け難い。
オーストリアワインを筆頭にした不凍液混入事件で未だに風評被害の影響をドイツのワインは被っている。要するにこうした世界市場で不名誉なイメージを取り返すには四半世紀以上も努力と時間が掛かる。
自由経済機構が日本では働いていない証拠として、既にここでも挙げた理不尽な価格設定に関して、日本の民族系石油会社の出光興産が月二回の卸売り価格の設定を週単位にすると発表したらしいが、何故毎日にしないのだろうか?読売新聞などは「消費者の戸惑い」を心配しているが、こうした所に口だけの似非(新)自由主義振興のジャーナリズム振りが表れている。何故に週平均などをとらないといけないのか?、独自の経済構造の恩恵は?、消費者が即物的に経済を見れないのか?、の視点が故意にか欠落している。それは米国の支援を受けながらも同じ狢で自らが利権構造の真っ只中にいるからなのであろう。
市場原理が正しく巧く機能しないところには自由経済も自由主義も育たない。
参照:
芋焼酎はあんまり好きじゃないけど,
農水省のやり口は、一大スキャンダルだ ("Today's Crack")
行列なくなる?ガソリン価格毎週改定へ…元売り各社 (読売新聞)
腹具合で猛毒を制する [ 生活 ] / 2008-01-17
破局へと葬られるもの [ 歴史・時事 ] / 2006-03-03
政治的棲み分けの土壌 [ アウトドーア・環境 ] / 2005-09-22
理想主義の市場選抜 [ ワイン ] / 2006-11-23
グランクリュ解禁の反響 [ ワイン ] / 2007-09-14
VDPプファルツへの期待 [ ワイン ] / 2008-01-07
新自由主義社会の道程 [ 雑感 ] / 2008-08-30
浮かぶ、あり得るべき姿 [ 歴史・時事 ] / 2008-06-08
脱資本主義へのモラール [ マスメディア批評 ] / 2006-05-16
覚醒の後の戦慄 [ 歴史・時事 ] / 2005-10-15
それは日常的な食生活においての牛肉の利用範囲の相違によるのだろう。たとえ、発病などは殆ど確率的には低いながらも、牛肉が原料としてあらゆる場所に使われていた事を知って愕然としたのであった。牛肉を殆ど食する事のないドイツ人家庭においても、例えば黄色色をした腸詰や白い腸詰などにはまさに牛の脳が使われているとなって、肉屋で売られるそれだけでなくスーパーで売られる加工物のそれらも材料の追跡が必要となった。
更に、ジェリーとして主要材料として混入する可能性の高いゴム菓子やジャム類そして多くの加工商品などが注意深く審査される事となった。ハリボ社は今でも健在であるが消費量は落ちているに違いない。
牛など一生食べなくても生きれると思っている家庭は少なくはないであろうが、実際はそれを原料とした食生活から逃げる事はなかなか出来ない。
それと同じように日本の米の安全性に疑問が投げ掛けられるとき、今回話題となっている蒸留酒の焼酎の酵母としてのみならず醸造酒であるビールや日本酒、菓子類その他あらゆるところに使われているのが廉価な米に違いない。先行する十分な情報の開示がなされなければ拡大必至な風評被害は避け難い。
オーストリアワインを筆頭にした不凍液混入事件で未だに風評被害の影響をドイツのワインは被っている。要するにこうした世界市場で不名誉なイメージを取り返すには四半世紀以上も努力と時間が掛かる。
自由経済機構が日本では働いていない証拠として、既にここでも挙げた理不尽な価格設定に関して、日本の民族系石油会社の出光興産が月二回の卸売り価格の設定を週単位にすると発表したらしいが、何故毎日にしないのだろうか?読売新聞などは「消費者の戸惑い」を心配しているが、こうした所に口だけの似非(新)自由主義振興のジャーナリズム振りが表れている。何故に週平均などをとらないといけないのか?、独自の経済構造の恩恵は?、消費者が即物的に経済を見れないのか?、の視点が故意にか欠落している。それは米国の支援を受けながらも同じ狢で自らが利権構造の真っ只中にいるからなのであろう。
市場原理が正しく巧く機能しないところには自由経済も自由主義も育たない。
参照:
芋焼酎はあんまり好きじゃないけど,
農水省のやり口は、一大スキャンダルだ ("Today's Crack")
行列なくなる?ガソリン価格毎週改定へ…元売り各社 (読売新聞)
腹具合で猛毒を制する [ 生活 ] / 2008-01-17
破局へと葬られるもの [ 歴史・時事 ] / 2006-03-03
政治的棲み分けの土壌 [ アウトドーア・環境 ] / 2005-09-22
理想主義の市場選抜 [ ワイン ] / 2006-11-23
グランクリュ解禁の反響 [ ワイン ] / 2007-09-14
VDPプファルツへの期待 [ ワイン ] / 2008-01-07
新自由主義社会の道程 [ 雑感 ] / 2008-08-30
浮かぶ、あり得るべき姿 [ 歴史・時事 ] / 2008-06-08
脱資本主義へのモラール [ マスメディア批評 ] / 2006-05-16
覚醒の後の戦慄 [ 歴史・時事 ] / 2005-10-15