コロナウイルスの影響で、私達が住むテキサス最南端の街ロックポートにも
当たり前のように並んでいた小麦粉類でさえすっかり姿を消してしまいました。
私にとってこの小麦粉というものは生活の一部でもある以上に、好きな事に必要な最大級でもあるので
人々がトイレットペーパーなどの紙類を欲しても、小麦粉はきっと安心なんて軽い気持ちでいたら
いつの間にやら小麦粉が何処にも無くて(と言っても近所にはHEBとWALMARTのみ)
そりゃ、棚からパンやパスタが一斉に無くなったら次は小麦粉に。。。というのは自然の流れかな
まあ無いなら無いで、がっかりしたって仕方がない。。。ということで
少しの買い置きでなんとか工夫すればいいや、買い物に行ったときに売っているものを食べれば生きてける
そう思い直して、残り少ない小麦粉でやっと元気に出来上がったレーズン酵母を使い
スターターを作り、カンパーニュを焼き上げました。
こんなクープを見ることが私の一番のストレス発散(ストレス無いんでしょと言われてますが。。。)
街ではパンが手に入らない。。。小麦粉がない。。。ってことはみんな不自由してるんだね。。
そこで、うちの主人の提案 ”こんな時こそ近所の皆んなにパンを焼いて届けようよ!!”
”だって、小麦粉がないんだよ〜そんなことしたら我が家用のパンが焼けなくなっちゃう”
と、寛大な心の持ち主とそうじゃない人とのちょっとした衝突がありました。(私達性格が正反対なんです。)
”とにかく小麦粉がうまく手に入ったらねっ”(渋々承諾の私でした。)
たまたま今週から火曜日の早朝6時に、ウォルマートがシニア優先時間を設けたから行ってみようと
ロックポートには小麦粉が無かったから、早起きして車で30分ぐらいの隣町まで出かけました。
オープン前に到着したにも関わらず、シニアばかりの長蛇の列にびっくり〜
100メーターぐらいは並んでいたでしょうか、きっと無理だな。。。と私はこの時点ですでに消沈
6時になりドアが開かれ、人々は普通にいつものように普通に歩き出します。(誰一人我先って人がいないのがさすが)
私はお目当ての小麦粉のアイルへ。。。すると嬉しいことにあったんですよ!!(一つだけぽつんと。。)
クリネックスを一つ手にした主人と合流し、あとは残り少ないバターを買って終了(遠出した甲斐がありました。)
というストーリの流れで一昨日から、この町内全部の家庭(10件ほど)に
2Lbの食パンを毎日2件づつ(HBとは言え発酵時間があって1日に2個が限界ですので)
すでに今日までで6件配りに行きました。
毎日のようにしょっちゅう会っていたのに、外出を控えなくてはいけなくなったので
届ける前にテキストで、今からちょっと寄っていいかと確認を取りさっと届けるだけなのですが
皆さん本当に喜んでくださり、主人が提案したこの”食パンのお届け”
素敵な笑顔をもらえるだけでもこんな時期、自分達がハッピーになれるんだねと実感
昨日なんて、最初にお届けしたお家から突然”スパニッシュディナー”のおすそ分けがあり
中に添えられていたサンキューノートにはぎっしりと嬉しい言葉が詰まっていました。
こんな時こそ、皆んながどうしていいか分からない時だからこそ
ご近所付き合いっていちばん大切なんですね。
今回の主人の提案でこのTREASURE ST、ますます絆が太くしっかりとなってきました。
P.S
私は性格があまり良くないせいか、主人のアイデアや意見に最初は必ず抵抗するという
とても可愛く無いところがあるのですが、でも結果的にはいつも彼が正しいことが多くて未だに
頭が上がりません。。。なのでいつも反省するのですが、やっぱり毎度反発しないではいられないの繰り返し
とにかく彼のように”優しく強く正しく”が目標ではあるのですが。。。
主人のアイデアで、以前にもましてこのご近所さんたちとは仲良くさせてもらっています。
それにしてもこれ以上不便になるのは憂鬱ですが、何か楽しいことを見つける小さな努力しないとですね!😊
世の中、コロナのことで、気持ちが沈んでいるなか、
人と人のつながりや、ほかの人のことを思うこと。
とっても大事なことですね。